ぐ戒

まんが雑誌を捨てるかなとまとめていたらキラキラの表紙のやつが出てきたのでこの頃は景気が良かったんだなと思ったけどわずか四年前のものだったし別の箱の底から列子の上下巻が見つかったのでえらくボロボロでまた歪んでもいるけど今の時代だったら原文はインターネットで見られるしちょうどいいなと開いてみたら中は恐ろしく軽い現代語訳になっているという夢を見た。今日の夢はこれだけ。内容はよく覚えているし、ああいうフニャフニャに歪んだ本は基本的には買わない。キラキラのやつというのは直接ガンガンジョーカーのことを指しているけど、まんが4コマぱれっともアニメ化決定とかのときはああいう気前の良さを見せてくれてたんだ。それは今ではもう付録のときはしっかり値段を上げる、ワイド四コマの巣窟になってしまった。
おれの朝、じゃない正午過ぎに起きたときのルーチンはラーメンを食ってテレビを見ながら歯磨きして、それから部屋に行ってパソコンをつけるという流れなんだけど、今日はそのテレビを見ているときに、インドの野党のガンジー総裁が低所得者に現金そのものを配って所得保障だ、これは世界でも類を見ない、などと言っていてベーシックインカムに似たものをやるのかなと思った。けど、その後パソコンで検索してみても、インドのニュースだからかまったく引っかからない(ちなみに今検索したら見つかったのでおれの情報が早過ぎたのかもしれない)。で代わりに二年前の「ベーシックインカムは働かないひとを増やすから不道徳」というニュースが出てくる。ニュースじゃねえか、ブログではない個人の記事だ。働かないひとを増やすかもしれないベーシックインカムの導入は不道徳で反対とか書いてあり、二年前の意見だから古いと言うべきかなんというか、働かないひとが増えても別にいいでしょ、としか思わない。資本主義が労働者を道徳的に扱うことを放棄して成り立っている、つまり理想として労働力を完全に使い切って拡大を続けるというものをもっているのに、労働者にだけ道徳を求めるのは不平等だ。家でテレビやゲームをしている人間が生まれたらどうして悪いのか。むしろベーシックインカムの導入で、労働とテレビやゲームを見ることが等価にならねばならない、それこそ平等ってもんだろ。そうでなければ、年金生活になって、一日中テレビを見て過ごすような老人を不道徳と叱り飛ばすことになる。それこそ道徳的ではない。「働いていなければ軽犯罪からギャンブル、テロ行為まで、人々は好ましくない行動を取るようになるになるだろう」と書いてあったが、おれとしては労働にあるとされる道徳や倫理を無条件に信じてる人間、こういう人間の方が怖いんだよね、なぜならそういうひとは無職を不道徳と見ており、無神経に無職をなじってくるので。そういう見方は差別的ってもんでしょう。無職も労働者も同じ人間であり、その差は労働に関わっているか・いないかという部分にしかない。
空模様はというと突然青空が出てきたが、気温は絶望的に低いままだ。天気予報は晴れなのだが、雨雲レーダーにはずっと雨雲が見えている。このような状況ではあるが受け取るべきまんが雑誌があったので出かけた。まずまんが雑誌を受け取って、予約もしてから新竪に行ったけど何も変化はなかった。サイクリングと思うことにする。それでガレージへ向かい、こないだ買わずにおいた数学エッセイの文庫本を購入した。このエッセイには「ひとの家が焼けてかわいそうだからと自治体のひとがお金を集めて回ってたんだけど、こっちには焼くべき家がないのになんで金を払うんだ、不公平じゃないか」というような文章があって、それで気に入ったんだ。帰宅してからはクリップボードを改善しようと思ってめちゃくちゃ集中してたけど無理だった、これで一時間がゴミになった。そして本日のセフレこと世界ふれあい街歩きは沖縄、完全に見る意志はない。ただ、沖縄冬でも半袖かよと思った、けど、この収録は最短でも秋だな、それなら理解できるわ。
それではまんがタイムきららキャラットの感想を書きます。まちカドまぞくのアニメ化という悲願が成就したのでもはやすべきことなどないという気持ちもないではないが……。キャラットの前号で表紙がシークレットだったのはこのまちカドまぞくのアニメ化を伏せるためだったんだろうけど、これって一回しか使えない手段だよな、次から使ったらアニメ化作品があるってバレるし、と思ったら三号連続重大発表なのでまた表紙がシークレットだ……。最低でもアニメ化以上じゃないとインパクトないだろうけど、アニメ化より重大なことってなんだ? 実写化? あと前号で謎の連載中断や連載終了宣言があったので総合すると戦国時代っぽいが、今回もそれがあった。今回連載がコケたのは『すわっぷ⇔すわっぷ』、『正義ノ花道』、『ひだまりスケッチ』だけど、そのうちすわっぷ⇔すわっぷが目次ページに「※」付きで最終回告知という、人気連載にしては雑な表記がされてたんで疑問が芽生えた。まあ確かに前回の引きは最終回直前っぽかったんだが、カラーページの変な位置とかさ、いやでも人気あったのにな、これですわっぷ⇔すわっぷがアニメ化だと手厚いわけだが、センターカラーなのであり、シークレットは巻頭カラーなので、二話掲載とかいう離れ業を使わない限りは無理だな。それら作品と二期の可能性を除外するとアニメ化適齢期なのは『おちこぼれフルーツタルト』と『恋する小惑星』だな。二期のこと考えたら絞れないので無理です。『まちカドまぞく』、アニメ化で表紙&巻頭カラー。衣装を変えたいという主人公の熱い想いにより試行錯誤が展開される。露出の多さが嫌なのでもこもこの服にしたらめり込むっての、ドラゴンボールみたいで笑える。駅伝スタイルだとダッシュの力ハンパなくて壁にめり込むし、今月はとにかく怪我が多い。どさくさでペアコーデを目指してるのはかわいかったし、それを建設的でないと一周するヒロイン役に貝でこころの壁を作るシーンも良かった。相変わらず店舗が良くて読みやすくて全体的に面白い。『アニマエール!』、これからの季節は寒い、チアの衣装だと風を引いてしまう、と想像しただけで風邪引いたみたいな顔になっちゃうのウケる。そのキャラが中学卒業と同時にサンタ卒業したとか言ってて清々しい。一方主人公には無邪気な言葉のナイフが刺さっていた。世間の狭さ、今回のこれはとびっきりだな。『おちこぼれフルーツタルト』、髪の毛を拾ってたらキモチワルイと言われてしまいショック、でもこのアイドルたち全員気持ち悪くないですか? ここで唐突に風呂シーンがねじ込まれててよかった。せっかく風呂で助けてもらったのに恩人に対して良くない想像しててウケる。結果的に壁ドンで変な空気になってレズっちゃうのも良い。最後はキモループに突入してるけど、これは本物のキモでは!? 『NEW GAME!』、フランス編。自己主張が激しいキャラとゆるやかにライバル関係になっていく。そりゃ日本人だから日本語の本使うよな、ビビられてて面白い。でも天才じゃなくて努力のひとなんだという認識で、シリアスな展開に入っていく。じぶんも同じことをしてライバル関係を良好につなげていく展開が巧みだ。最後ネタをバラして叱られるのも茶目っ気がある。『Aチャンネル』、年少組の話。主人公グループと遊べなくて元気がない子を励ます展開、ゆるキャラの中の人になれば合理的に抱きついてもらえると気付かないの、ファン失格だな。でみんなで秋葉原に行く事になったけど、でかいテレビ見て興奮して写真撮るとか田舎者みたいで笑った。等身大ポップ見て顔を出す穴がないと言うのも鋭い視点だ。美味しくなる魔法の流れ、めちゃくちゃかわいかった。『キルミーベイベー』、イノシシを食わせてもらえるのかと思ったらロボイノシシを捕らえることに。景品で肉あるのズルいだろ、笑った。それにしてもやすなが食料を全部食うのマジで引くな、やばい。しかも毒だし。本物のイノシシに対する警戒感が無なのも良かった。最後のラリアット、逃げ道なさそうな気がする。『ようこそトゲトゲライフ』、保育で疲れた女がハリネズミカフェに行って癒やされる話。描写がなんとなく少年まんがっぽいな。触れるという条件を無視して心意気を褒め続けるの、園児を相手にしてるからかな。嫌なことは嫌と主張するのすごいとか。そういうテンションだからお迎えにも店員引き気味なんだぞ、ここで一番笑った。『先パイがお呼びです!』、夏休みだけど部活で学校に来ている、水道で遊ぶの学生っぽくてかわいい。ビショビショになってたらプール行ったことないんかっていう直球の罵倒が来てて爆笑した。しかも逃げるときノーイメージになる、ここもすごくいい。怒ったときある?みたいな話の流れから、怒られたい? にスライドするのも軽快だ。生徒会長いなくてもいいテンポなんだよな。『ブレンド・S』、慰安会のような花見を開催。バイトしてない弟まで呼ばれて、恐縮しながら重箱を差し出すという家庭感、ほっこりしますね。一方バイト組はいい感じになってるので、女装野郎が治った足をべしべししててウケる。お姉さん呼びされて昇天してるキャラとこの弟が仲良くなるのかもしれないが、複雑な環境だと勘違いされてお弁当を作られてるのは別の意味で不憫で笑った。『恋する小惑星』、忘年会を企画する、学生なのにか……。主人公の相手役は買い出し担当なんだけど、外出中を狙って写真攻撃されてて笑っちゃいけないところで笑ってるのがかわいかった。からさで大人と子供が実年齢に関係なく分けられてしまう。シリアスシーンを多少挟んだのでわかったんだけど、やっぱり転勤と引っ越しなんだな。ブレーカーネタもちゃんと回収してるのが巧みだった。『mono』、丸い石を探す企画に乗る。あれやこれやと候補を出していく中に明らかに車止めがあって笑った、確かにああいう車止め見たことある! まだ始まってないのでフライング気味にネットで探そうということになるんだが、グーグルマップとストリートビューを混同している、これは許せん! ガスタンクも強引に仲間に入れてきてて面白かった。ここで前回のフォトラリーに繋げるんだな。『精霊さまの難儀な日常』、見学はかわいそうなので、どうしたら火の精霊がプールに入れるのかをみんなで考える。その横で前フリがありながらも一般人にしっかり負ける水の精霊が不憫過ぎて笑った。一方の主人公も運動音痴で水泳シーンがカットされるぐらいひどいという、その表現に爆笑してしまった。最終的に空気のバリアを作ってもらったんだけど、理科的な理由ですぐ消えちゃう。『メイドさんの下着は特別です。』、正月! メイドの鏡割りだと言って胸を露出させるの、ホントに堂々としてるエロ作品だ。基本的にはエロオンリーで進んでいくんだが、ここで主人公の母フラグが立つ、後日出すつもりだなこれは。でコスプレ三昧、なのはいつも通りとして、その下着姿のままで初詣行かされるのは正直ひど過ぎて笑った。『RPG不動産』、取り壊してくれと頼まれたのが思い出の家だという流れ。ブラックコーヒーで大人演出に失敗するのかわいいけど、そんなキャラのいじめられてた暗い過去が回想されてくる。ただこんな感動シーンでもしっかりオチつけてくるのが巧みだと思う。筋トレ用のバーベルでか過ぎるし、もう床抜けてるでしょこれ。『非現実ヒロイン』、無職が主人公! 個人的にはきつい! 安いおうちコーデでちゃんと値段が書かれているのが庶民的ではある。おれは昼とかも大好きですけどね。しかし無職の主人公がやってるスマホのゲームが会社モノなんだけど、これしんどくないのか?? でそのゲームからキャラ出てきてこれからどうなっちゃうの的な。かわいい女だけど酒飲むんだな。『花降り宿のやどかり乙女』、最終回。あまりネタバレを、と言いたいところだがそれほど深いストーリーはない。最後まで接着剤で桜をくっつけるとか怠惰なこと言ってて笑った。前回の失敗も引き合いに出しつつ、最後までお土産を見繕えなかったりもするけど、でも客的にはそんなところも魅力のひとつというきれいな締め方をしていた。『魔王の娘からは逃れられない』、家の鏡の前で中二病ごっこという虚しい遊びをしていたら本当に異世界に召喚されちゃう。殺気立った魔王の娘を喜ばさなきゃならないけどボヤボヤしてると殺されちゃうのでハードルたけえ、ウケる。でも意外なことに写真で喜んでもらえて一段落といったところだけど結局喜んでも暴れるという謎仕様。最後、名前を噛んだまま覚えられてて面白かった。『異なる次元の管理人さん』、前回の写真は何? って話。写っているのは未来の主人公? となってから管理人さんが無駄に嫉妬し始めてかわいい。さらに子供かも? となって沸き立つ一同。まあ、つまり、それはね……。一方、次元に取り残されたひとはかわいそうだと、このへんはシリアスになるも、写真撮影でテンション回復。そんなときに敵のロボが攻めてくるという怒涛の展開だった。『はるみねーしょん』、とにかくみんな眠いのでいつものギャグ展開ではない。寝ながら答えて正解を出しちゃうし、美術ではすごい評価をされてしまう。でも一番面白かったのは缶コーヒーを買ってきたの込みで三十秒だったってことだな、すごいスピードで小銭出してそう。最後の躍動的に寝てるのも、誰にも助けてもらえなかったみたいなので笑った。『お姉様はお戯れがすぎる』、お嬢様学校の最強お嬢様達がひとつの寮の同じ部屋に住んでるけど、その中ではダラけているという話。学校指定のジャージを着ているのはともかく、合法ってそもそもダラけるのは違法でもないような……。もうひとりは割烹着を着ていてそのズレが良かった。ゲームに無理矢理さそわれて燃えて喜んじゃうみたいな子供っぽさを秘めた主人公であった。『エクソシストと首輪の悪魔』、のっけからお前もオブラートに包めってツッコミ入ってて笑った。が基本的にはヒロインが出ていった緊迫のシーン。 ところでそのヒロインの召喚は適当にやったら出たらしい、確かにそんな気安さだった気がする。一方ヒロイン側は踏みとどまりそうだったのに、使い魔のドジでコケて帰っちゃった。次号最終回。『ふじょ子とユリ子』、チョコを手作りしたいユリ子がサブキャラに手助けを依頼。なんでチョコにタコと目玉が入っているんだよ、死ぬほどビビってるじゃん。好きなキャラのチョコを溶かして材料にすることに抵抗はないが、ひとつになるのねとか子供が出来るとか尋常じゃなく重いこと言ってて笑った。尊さの犠牲として乳を揉まれちゃうサブキャラもかわいい。チョコが最終的に相手つまり主人公からのプレゼントとして復活するのも巧みだったな。『漫ガール』、ど真ん中から来たショート読み切り。漫研に入るんだけど、突然相手の作品を地獄の恋愛呼ばわりしていて残酷でウケる。定規から指がはみ出しちゃうのってあるあるなのかな。髪が星空というのも良かったけど、集中線書きまくりでドヤ顔が一番良かった。『ネコじまにゃんだフル』、砂糖を入れまくったり、計算が無茶苦茶だったり、顔面セーフと言ってみたり、また砂糖を入れまくったりと、なくなった欠点が全部出てきておかしい、どうしたんだと心配してたら倒れちゃう。基本シリアスなんだが、弱った子に行かないでってお願いされたら医者のお見送り中止しちゃう主人公適当すぎて笑った。最後もええ話。『NEW GAME!』、二話目、日本編。インタビューをいっぱいしたので新キャラも出てくる。みんなに嫌われないことが仕事ではないという実感を得たのに、キャラが女ばかりの方がいいのかという部分で捉えられてしまっていてめちゃくちゃ笑った。軋轢を乗り越えたと思ったら隠し機能で大きな山は乗り越えちゃう辺り、実際にある話なのかな。なんとお風呂シーンがカットされてしまいました。以上です。