ぐ戒

六十年代の日本に存在したおじさんアシッドフォークバンドの復刻四枚組CDが好きだったんだけど以前から袋に開いていた不自然な隙間にどうやらまだ入るものがあったらしく歌詞カードの裏を見てみると六枚組だったのでまあ一気に六枚も聞けないしなとこころを鎮めながらCDショップに行ったところ最近のCDは横長ボックスのものが売れ筋らしく黒地にオレンジのラインの作品が月間一位でおれはそこを避けて雑貨スペースからサングラスと湯呑みを取って古書スペースに向かったものの思うところがあってさらにそこを離れて雨の中さっき古書のところで見た本の続きがあったはずの別の古書店に足を運び濡れるのが嫌なので知らない工場の軒を借りながら進んでいたら肌寒いのにほとんど外みたいなところで印刷してるしシャッターがゴリゴリと落ちてきたので不自然に受け流しながらついに古書店にたどり着いたら狙ってた本は外に近い場所に置いてあったので一回濡れて乾いた様子でヘニャヘニャになっており内容もロシア人のルポだからいらないやと店の奥に進むといつもの敷地の奥に良い古書がなく諦めて帰ろうとすると敷地のすぐ外の日除けがある場所にきれいな古書がたくさん棚に入れられていたのでいずれこの店にも入れなくなるのだろうかと思う夢を見た。どうもアレだな、なんだろ、古書店に入れなくなる夢をたくさん見ている気がするが、どういう風の吹き回しなのか。ともかくこの夢はその長さからか強烈に覚えており、その分最後の寂しさも引き立っている。起き抜けには、勝手にワインおかわりする女を見て不快感と同時に不安を掻き立てられる夢を見た。ワインを飲むのは……おれだ!
朝というか昼ごはんを食べて外を見ると、起きた直後は晴れていた外が猛烈な吹雪に見舞われていた。起きた直後、確かに晴れていたという印象があったのは、一瞬テレビつけたときにこっちは晴れているにも関わらず京都競馬場は吹雪になっていたからで、吹雪じゃんとせせら笑っていたからなんだが、今やこちらも普通に吹雪だしな。天気が悪すぎて今年に入ってからまだ一度も国旗掲揚できていないというのは何の呪いなんだ? 国賊の呪いか? おれに代わって右翼がやってくれ、日本の各地で、国旗掲揚を! 月に代わって国旗掲揚してくれ!! 気になる古典が中国の公的っぽいサイトに合ったし、古典なので合法下載ができもしたのだが、PDFの作りがクソ過ぎて内容確認のために加工がいるというレベルだった。読まずに捨てればよかったな。うっかり読んでしまったため、訂正を入れることになった。
夕方ぐらいに、昨日、火曜日まで届かないと書かれていた雑誌が、クロネコヤマトのサイト上で配達完了になってることに気付いた。届いているのか? じゃあ今日読むか、家族が受け取ったんだろう、あとで玄関を確認するかとしばらく放置していて、で夕飯を食うときに玄関を見てみると荷物がない。家族に確認してもそんなものは届いてないという。意味不明のトラブルが発生したので急いでクロネコヤマトに電話をかけた。なぜ急ぐかというと電話の受付は午後九時までで、以前のお問合わせのときはそれで受付終了のアナウンスを聞く羽目になったからだった。今日は間違えない。今日はミスしないぞ。で電話をするとおばさんが出る。これこれこういうことで調べてほしいんですがと言うと配達番号から電話番号から名前からすべて聞かれたあと折り返しということになり、二十分後ぐらいにさらなるおばさんから連絡が来る。どうもドライバーの入力ミスで配達完了になったらしい、これは危ない、どういうミスなんだ。とりあえず火曜日の予約になっておりますと言われたので、別に明日持ってきてもらってもいいですよって返事したんだけど、文脈が錯綜していて、ドライバーをきつく叱っておきますと応じられたので、社会はみんなに対して厳しい。