ぐ戒

このまんがのヒロインは特に決まっていないがお株を奪う勢いの小さい女の魔法方面での活躍が光っておりふたりで廃ビルに突入すると住人も敵もまったくいないが上層に急に三人の人間が寝ていてその足だけが見えたのであれが敵だったらマズいからと急いで階段を上り当初の予定通り最上階で封印を解き放ち魔物を倒そうとしたんだけどここは魔法が禁じられた空間なのでヒロインも主人公も魔力の解放ができず主人公が初めて魔法というものを使ったあのときのようにピアノを介して魔力を開放したら円の少し乱れた魔法陣から黒いハーピーが出てきて襲いかかってきたと思いきやヒロインのこころを抜き取って空を飛んで逃げていったためヒロインはまったく無感情の人間になってしまいそこへ遅かったかと役場の人間がやってきてあのハーピーは今までも市民の人体の一部を奪ってきてどこかに集めているようだったがあなた方は不幸中の幸いでしたね腕や頭ではなく無害なこころなんてものを持ち去られたんですからとにかく今度からは気をつけてくださいと一方的に言われて帰られてしまったけど人形のようになってしまったヒロインを見ると主人公はただただ悲しくて慟哭してしまいその後廃ビルを降りたあとも壁を殴ったりしていたがここでヒロインの輪郭がうっすらと光り出し何かと共鳴しているような状態になったのでワープの前兆だと悟り当たりをキョロキョロ見渡すとちょうど故郷に帰ろうとしていたザリガニ男がいたのでこれからワープするんだけどちょっと一緒に行きませんかと誘ったところ快諾されたので手をつないでワープするとそこは風光明媚で巨大な橋がかかる大国でありザリガニ男が懐かしいですねここの風景にはいつも感動していました故郷に帰る前にいい思い出に触れられて感謝ですと言いながら川に入ったのでなんだろうと見つめていると川からザリガニ男の青黒い亜種が出てきたので親戚とか友達かなと思っていたらわたしはザリガニなので大丈夫ですがこの先は毒の川なので基本的に水を浴びてはいけませんよと注意されたものの奪われたこころはまさにこの国の下水道にあり水に触れざるを得ないことからザリガニに行ってもらうことにしたんだけどまずここでこのゲームの進行度合いが青白く発行するゲージで示されて今日一日だけで半分まで進んだのかと確認したところでゲームに戻りザリガニ男が攻略に挑戦してみたところダンジョンの構造自体は単純だが一定時間ごとに水や土砂が流れてきてそれに流されるとまっすぐ進めないためどこを歩いているか分からないしどこに行けばいいかも分からないという非常に高い難易度の中で目を凝らしてみるとこういうダンジョンにありがちな土色の見づらいドアが崖にあることを発見したのでスタート地点からすぐであるその場所に水や土砂が来る前に最短ルートで進んだらボスであることを示す光を宿した三体のトリオがいたのでこれはザリガニ男では倒せないなと一旦引き返してもらい改めて主人公たちが向かうことになりザリガニ男と違って直接水を浴びたらゲームオーバーになるので岩などの遮蔽物で波を避けていたら当然その次にやってくる土砂が防ぎ切れずに西へと流されてしまいそこは動く小島とワイヤーとレーザーシステムがあるアクション性の高いステージだったので相変わらず落ちたら水があるのでアウトという状況の中うまくジャンプして画面を切り替えると突然砲台八基とバトルになり戦闘開始直後に連射を食らって体力の九割が持って行かれる状況なのでこれは一基ずつ倒してもダメだなと理解して全魔力を解放して一度にすべてを破壊し勝利とはなったがとにかく回復しなきゃならないと荷物をまさぐっていたらヒロインに昔はわたししか全体魔法を使えなくて頼り切りだったのにいつの間にか成長したわねと言われて少しだけこころが戻ったのかと喜ぶ夢を見た。長い夢なので強く覚えているのだが、こころなんて無害なもの〜というくだりは少年まんがっぽくて笑えるな、おれはそういう展開が大好きなんだろうな。起き抜けには、石鹸で石鹸ケースごと何かを洗っていた夢を見たが詳しく思い出せない。
とにかく長い夢を思い出せると楽しいので最高のスタートが切れたし、割れた雲の隙間から太陽も見えるような状態。まあ、太陽はすぐ隠れてしまったのだが、起きた直後は少なくとも最高の気分だったので何でも許すような気持ちになった。それから大正時代の新聞を探していた。これは俳句関連で調べることがあったからなんだけど、地元の新聞でマイナーだからか新聞はとかく過去の遺産を無料で配ったりはしないのでそれ関連の俳句の抜き出しさえも見つからない、情報がまったくない。これは鶴彬のことだが、要するにプロレタリア俳句に走る前の陰鬱な作風をまとめて見てみたいと思ったんだよね、まあなんぼかは自宅にあるのだが、デカダンだった頃のあいつは面白いので。あと年賀状売り上げ減少のニュースを見たけど、平成最後の年賀状じゃなくて本当に最後の年賀状にすれば売り上げってやつもすごく伸びるよ、きっと。
今日は気分のいいじぶんにご褒美という無茶苦茶な論理を発揮した。つまりお出かけをしたのだが、新竪の方では西行の本を、ガレージではクリステヴァを買ったってわけ。ちょうど欲しいものがあるんだもんな。すごいよ。クリステヴァは赤線が入ってたけどまあ貧民なのでしょうがない、本そのものはきれいだったし、えーっと、本当は鉛筆の線にしてほしかった。帰ってきてからはそのような日だったので、コーヒーとパンをおつまみにストロング清酒をキメた。ストロング清酒で、ストロング成長だ! ここらで頭がほんわかしてきたんでポッドキャストを聞きながらわちゃわちゃと本棚の整理をしていた。目的は持っていたはずの西行の本だった、捨てたかどうか覚えてないので困ってしまって、物置の方も確認したんだがまったく鳴い。読み切ったことは覚えていたのでそこから記憶を辿ると思い出した、そうだそうだ、なんかすげー汚くて変な匂いがしてたんだ。それに山家集があるから小さい本の方はいらなかったんだ。思い出せてよかったよ。
そういや今日のことではないが、今日Amazonでドリッパーを検索していて思い出した、百均にキャンプで使うようなワイヤーのドリッパーのパクリが置いてあってビビったんだった。さすがにメイドインチャイナではあったがそんなに安いですかという感じだった、確かに安く作れるのかもしれん、耐久度はどうなんだろうな、面白ければ買って確認してみてもいいのだが。