ぐ戒

闇の姫でRPGをプレイしていたんだけど残り体力が六しかない状態で毒の沼の中からスタートしたのでちょっと動いただけで一歩も動けない状態になったので仕方なく薬草を使って敵シンボルとエンカウントしたんだけど味方ふたりとともに倒したと思ったらその闇の姫こと主人公と相打ちみたいな形になったし経験値が入らないからリセットしようかなと思っていたら敵が死んだキャラに憑依して残った味方を攻撃し始めあれよあれよと言う間に全滅してしまう夢を見た。ゲームの知識は基本的に古いので絵面は大体見下ろし型なんだが、途中からいきなりリアルな3D視点になったのでビビった。まあ、やったことがないわけではないが。起き抜けには、炎魔法で穴をむやみに開けるなと怒る夢を見た。これはさっきの夢の続きかもしれないがまったく覚えてない。
起きると俳句雑誌が届いていた、そうです、前回も書いたかもしれないが、黒川排除(ロカ)の名前で再び一等賞のようなものを獲得させていただいたので俳誌の現物が送られてきたのです。しかもありがたいことにただで二冊も句集が入れられていたのでめちゃくちゃ喜んでしまった、句集はいっぱいあっても困らないからな、いやいっぱいあると困ると思うけど。最新号はまだだけどいくつかの作品はPDF化された以前の号に掲載されているので気になるひとは鬣の会で検索しといてください。おれはとにかく生きているうちに褒められたいんや。頼むぞ。ところで今日は本当に暖かいし昨日より天気も良い。インターネットニュースを閲覧していたら、最近の詐欺メールには「あなたの心の安らぎの問題」などという文言が踊っていると書いてあったので笑ってしまった、なんか直訳みたいなご注意だな。
本日は街の方面に出かけた、新竪は少し本が増えてた気がしたんだが、買い取り希望のひとが長話をしていたので気まずく、ちょっと本棚を見ただけでこそこそと逃げるように引き返してしまった。マンションは静かでラインナップに変更もない。ガレージではしばらく粘った結果、本なんかあったっけと思うような意外な場所からアドルノを発見して、購入。この本のあとがきには、哲学者でも難しい哲学書を読むのは骨が折れるもので一回挫折した、というようなことが書かれていたのでひどく勇気が出た。おれは哲学など素人なのでブルドーザーのように読み、デロデロに理解してもいいんだな。帰宅してから引き続きインターネットニュースを確認していたんだけど、またNHKが出典抜きで「ネットの声」を一部は勝手に改変して使っていた。大体特定したし、さらに悪いことにわざわざ画像化までしとるけど、こいつらは悪質なまとめサイトかよ。こういうのってなんか適当でむちゃくちゃな話して「この話は地球で聞いた話です」と言われてるのとさほど変わらないんだよね、さすがに天下のNHKが捏造はしとらんだろうけど、出典を省いたら捏造ではないことを証明できないだろ。ここでうっすらとは知っていたが改めて気になったので著作権法41条(時事の事件の報道における利用)について調べてたけど(条文なのでアラビア数字使用)、41条はその著作物を利用することが報道の構成上当然であり、しかも避けがたい場合を想定したものっぽいので、「ネットの声!」みたいなどうでもいいものを適当に使っていいわけじゃなさそうなんだが、どうなんだ? 例えばオッケーの事例は、運動会のシーンでバックにかかってる曲が著作権のある作品だった、みたいな状況だと書いてあるんだが。これを踏まえると、ネットの声みたいなものは使わなくてもその報道自体ができるのは明らかなので、やっぱちゃんと許諾を取れNHK、許諾を省くとしても出典は必ず書け、頭おかしいのか。
セフレこと世界ふれあい街歩きカザフスタンアルマトイ。十年以上やってきた番組なのに、中央アジアは初だそうです。バランス感覚がまったくない。ロープウェイから中央通りへ行き、そこに広がる花畑を見る。通りに面してガラス張りのモダンな建物なんかがあり、そこで働く不動産屋の女はどこも景気がいいわよとあっさりと言ってしまう。この辺はスイスみたいでしょ、とのこと。そのまま街路樹に囲まれた通りを抜けて、広い歩行者天国に出ると、そこに立ち並ぶ露店。民芸品を売っているようであり、その中で羊毛のスリッパを売る店に接触、カザフ人はみんなこれを履いてきたとセールスをかけてくる。多分遊牧時代のカザフ人はってことなんだろうな。今度はでかい室内市場に移動する、コンニチワと言う男がいるが無視。せっかくカザフスタンに来ているのに、なぜかカザフスタン料理ではなく朝鮮料理の惣菜店へ向かうスタッフ。前回のウラジオストックにも朝鮮系の住人がいたし、おなじ中央アジア送りエピソードを話しているから繋がりを持たせたかったのかな? でも、双方キムチを売っていたので、バカにしているようにも見えるが。歴史コーナーでその遊牧エピソードが出てきて、あれよあれよという間にロシア帝国が……。なんやかんやで独立したあと、結婚するときは苗木を十五本植える決まりがあったらしいが、このおかげで庭園都市になったという。しかし今は守られていないらしい。そしてここでも、スターリンが各国人を中央アジア送りにしたエピソードが語られていた。街歩きに戻って、道の真ん中にガキが大量に乗れるブランコがある。タイヤにネットを張ったようなもので、これは構造上日本じゃ無理そうだ。道路には空のペットボトルを持って歩いている男女、話を聞くとその中にビールを入れてもらうらしい。店は本格的っぽいがペットボトルにビール入れると味気なさそう、感覚が違うのかな。自然豊かなアルマトイではビール生産が盛んだということもあり、そんな店がたくさんあるらしくて、そのペットボトルスタイルが流行しているとか。おいおい、ウオッカは飲まないのかよ。次に訪れたラクダの店でも酒の話題があったが、まず外観。たくさんのラクダの像があって、割と近代的な外観だった、作られて間もないのかもしれない。ここではラクダの肉やミルクの加工食品を販売しており、オーナーが飯を食っている。ラクダ小屋で産まれたからこの店をやろうと考えたらしい、どこまで本当なんだろう。しかしメインはどうも酒らしく、ご飯茶碗っぽいものに並々と注がれたラクダ乳酒を飲まされるスタッフ、大丈夫かなという気になった、身体が慣れてないから腹壊しそうだ。しかも説明がなかったが度数は何パーなんだという気もする、五リットル買ってる客がいるぞ、豪快過ぎるだろ。ここからちょっと場面が変わって、「キモノ」を使うカザフ相撲をやるガキどもが出てくる。まあモンゴル相撲的なというと一番分かりやすいが、見た目はレスリングっぽい。ソ連が禁止したせいでカザフ相撲の伝統が失われてしまったので、今はそれを復興したい、と熱く語るオッサンが着ていたのはカザフ相撲シャツ、これは本物だ。一方ガキの方は、カザフ相撲は続けるけど将来の夢はプログラマーとはっきり言っていた。あんなガキなのにプログラマーになりたいなんて思うんだな、そこもビックリした。寄り道コーナーはカザフ民俗村へ。戦士の衣装を着たガイドは刃物をチラつかせていた。ユルタと呼ばれる遊牧民の家の中には機織りしてるババアがいる。きれいな織物を見たあとは騎馬部隊がやって来て暴れ始めた。鎧は四十五キロもある。ひと暴れして馬に乗って終わり。で街歩きに戻ったけど、さっきのブランコじゃん、アルマトイはそんなに狭い都市か。店の前にでかいハートマークがあって、そこにV字のベンチが備え付けてある。これは何かというと重力でふたりが常に寄り添う仕組みになっているので、ケンカしていても仲直りできるんだとか。そんなのひとによるだろ。ナレーションはその仕組み聞いて「ハア!?」っていう相槌をしていたので、女の醜さが出ていていいなあと感じた。場面の転換があって平屋の住宅街に入る。中はきれいで開放感もあるんだが、トタンみたいな塀で囲まれていて外観が寂しい、ロシアのストリートビューもこんな感じだしその辺は統一感あるのかな。清潔感がまるでない「湯沸かし」が出てきてビビったけど、二百年以上前のものと言っていてなおビビった。まあそのぐらい古ければ身体に異変が起きてもいいのかもね。そんなわけあるか。で興が乗ってきたのかジジイが祭りの格好をし始めるんだが、その衣装がスポーツ用品店のやつみたいなビニール袋から出てきたので笑った、扱いが雑過ぎる。その格好でドンブラという弦楽器を弾く、ホーミーが似合いそうな響きでこれは大変良かった。ただ歌が「不安ばかり抱えた人生……そんなものは人生とは呼べないから……」というものだった、いいんだが局長が暗いな。グルメコーナーはオクローシカという炭酸水を入れた冷製スープが出てきたり、「馬肉を煮込む」しか工程のない料理が出てきたりした。それから夕方の大通りに戻ると、噴水、子連れ、会ったばかりなのに一緒に歌う若者の集団と続く。アヒャヒャ笑いの女がいてシンパシーを感じた。彼等はそこで愛を見つけたらしい。本当に良かったね。他人同士会ったばかりなのに盛り上がるっていうのは馴染まないな。以上です。初めての中央アジアという点を抜きにしてもなかなか良かったな。