ぐ戒

生き物がバラバラの状態でやってきてそれが亀なのか猫なのか分からないものというか甲羅から黒い毛がはみ出しているような奇妙な生き物だったのでひとまず外に出ると地面にさっきの生き物がたくさんいて毛虫のようでもあるが猫のようでもあるし撫でてみると目のあたりが緑色に光るしそのうち一匹は隣の家の玄関の破れた窓ガラスから家の中に入っていったしあの玄関直してないのかよとビビりながらあんまり逃げなかったこいつを大事にしてやるかと思う夢を見た。これ、起きてから考えたら明らかにでかい毛虫のようなものを抱いていたはずなのだが、猫という認識があったせいか全然怖くなくて、むしろ起きてから若干怖くなった。つーか、この猫らしき物体を撫でていたときに目が覚めたのに手に未だにその感触が残っていてしかもどちらかというと手が折れてるんじゃないかと思うぐらい感触のある場所が変だったことをよく覚えている。あと、縦長のオープンカーにみんなと乗っているときにやけに空が近いなとは思っていたんだがさっきから信号もないしどんどんスピードアップしてさらにかなり斜度の大きい坂を下り始めたのでこれジェットコースターじゃないのと横の知り合いが騒ぎ始めたしジェットコースターぐらいそんな怖くないでしょと応じていたら地上付近の線路で度胸試しのつもりなのかわざと憩っている大学生どもがいたのでヤバいヤバいマジで轢いちゃうと焦る夢を見た。これは別のベクトルの怖さだな、別にこっちが悪くないのに殺害側に回ってしまうみたいな。起き抜けには、生死を分けるポイントで未来を分割させて両方を楽しんでいたらずるいぞと注意される夢を見た。これは全然覚えてない。
なんか孫が祖父母を殺傷したという事件、事件そのものにはあまり興味がないのだが、近所の人の話として「『家中が孫の落書きだらけなの』と楽しそうな表情で話していたのが印象的。」というものがあって流し読みがピタリと止まってしまった、なんで家中に落書きされて楽しいのかよく分からない。なんか家族のバイト先にも、息子がじぶんの部屋の壁をパンチして穴空けたけど仲良しみたいなこと言ってるひといるし、この家中に落書きされて楽しいのもそうだけど、一般的に悪いことは悪いと教えろや最低限の教育を放棄するなって感じしかしないんだが。教育とかには興味がないが、まあちょっと前にもこの話したが、興味ないけどこんな獣みたいなガキがそのまま成長して社会に放たれたら怖いでしょと思うとともに、今回の事件を振り返ってみると現時点でも怖かったのであった。
今日は出かけるつもりがまったくないのでインターネットニュースを完全に読んだ。コーヒーと牛乳を混ぜながら考えていたけど、労働より芸術の方が素晴らしいのは、芸術は義務ではなく、芸術からクビになったりもしないからなんだよな。一方、労働は義務だしクビにもなるしあらゆる意味で最悪、早くベーシックインカムが実現してほしい。その労働が楽しいと思えるような人間が仮にいたとしても雇用主は自らの判断でそれを取り上げることができるし、取り上げられたものが一生やって痛いほど楽しいものになっていた場合、できるかどうかも分からない再就職の空白期間にその人間は気が狂うんじゃないだろうか。おれは、だから常に、労働に重きを置くなと思っている、そういうのって燃え尽き症候群の一部をなしているよね。こんな鬼のような労働が蔓延しているご時世、外人とかも労働しに来るわけじゃないですか。テレビで見る外国人労働者はみんな真面目なんだけど、身の回りにいる外国人労働者はみんな雨が降ったら労働を休むレベルで不真面目なので、テレビで真面目な外国人労働者を見る度に異世界の話かなと首をかしげてしまう。ちなみにおれは不真面目な外国人労働者の方が好きだよ、なぜならおれも不真面目なので。ところで「北アの黒部川に男性遺体」という見出しをみると、「北アフリカ黒部川……?」と読んでしまうため、その略し方をやめろ。
夕飯を食うときにテレビつけたら、消費税に対する視聴者の「北欧の政治家はいいけど日本の政治家はダメ、北欧の政治家はウソつかないし」という意見が流れてきた、謎の北欧神話を信じてるひとっているんだな。いくら北欧だといっても政治家が嘘をつかないなんてことがあるんですか? おそらく人間をどんなグループに分けても嘘をつく人間を排除できないのに、北欧の政治家だけが嘘をつかないなんてことが? 政治家と言えば沖縄で誰かが当選してたけど、沖縄の選挙で誰かが勝つ度に「踊るぞ……こいつも踊るぞ……」という目でしか見れなくなってるので良くない風習だと思うんだよね、そもそも踊って喜ぶって挑発的だよな、相手の身になって考えてみることとかないんだろうか。深夜には、英文でショタコンと書いてあるものを翻訳したらショットガンになったのでびっくりした。