ぐ戒

企画企画うるさいおじさんが背後にいたのでとりあえず無視してお茶作ってたら氷作るトレーが汚くなってたし掃除してたんだけどまったく汚れが落ちないしみんなはどうやってきれいにしているのかなと疑問に思っている間にもおじさんは勝手に企画を変え始めてこっちがいいなどと怒鳴っている夢を見た。完全に記憶にないな、暑さに悶えながら夢を見ていたからか。起き抜けには、サイコのコンビニに冷房を挟んで破壊する夢を見た。まったく分からんというか文脈すら壊れている気がする。確かに見ているという確信だけが残っている。
なんか去年の年末、もう年も明けようかってときにちゃんこ屋の店長呼びつけて殴り殺したみたいな事件があって、おいおいめでたい気分とかひとつもないのかと思っていたものだが、その事件の続報が流れてきたので興味深く眺めていたところ、暴力団を破門? になった輩であると書いてあったし、こう考えるとやっぱり飲食業で働くの割に合わんなと思った。まあ労働自体が割に合わないのだが、飲食業が人手不足とか言ってもこういうクルクルパーに襲われてしかも周りバイトだらけで誰も止めない客も止めないんだかなんなんだかよく分からない、それで給料は普通より低いとか最悪じゃん、多分でかいデパートとかでおんなじ騒ぎあっても誰かしらが止めるんだよね、いやあ怖い怖い労働って怖いな〜とか考えていたらAmazonプライムデーの背後でストライキが決行されていたことを知った。でも結果から言うと何のダメージも与えられてないし、遅れは発生しないですよみたいなことを言っているのがつらい。もはやストライキなど意味がないのではないか。労働者と企業は対等で、労働者にはストライキの権利があるといっても、そのストライキが何の効果も与えてくれないのなら、実質上労働者は弱いままだ。
今日は街の方に出かけて、新竪、マンション、ガレージと古書を選び歩いたのだが、大して欲しいものもなかったし、軽くあった物欲もすべて断ち切ってきた。ところで毎年そうなのだがガレージは屋外にあるので、古書店のひとが工場で使うでかい扇風機を置いてくれてある、それは非常にありがたい。ご自由にお使いくださいとも書いてあるので自由に使っているんだが、ちょっとでも場を離れたら、おれがまだ店内にいるにもかかわらず店員が消しに来る、これが怖い。非常に気を遣うか、もしくはおれは店内にいるんだぞというアピールをしながら買い物をしなければならないし、それだったら扇風機出さなくていいだろとすら思ってしまう。なんでそんな手の内の読み合いみたいなことをしなければならないのか。
セフレこと世界ふれあい街歩きは、ニューヨークのハーレム。駅構内から銅像の前に出て、110番通りを歩く。人名を多重で通りにつけてるし突然変わってお知らせもないから混乱するらしい。しかし黒人たちですら寒そうな服装してるけど何月なんだよ、これが撮影されたのは? 寒くても黒人は無駄に明るいので良い、ただ無駄に明るいと雑な犯罪を起こしがちでそれが怖い、東南アジアと中南米とアフリカにそのような印象がある、というわけで教会で行われる礼拝も無駄に明るい。そういう教会の雰囲気のことをジョイフルノイズって呼ぶらしいんだけど、そう書かれると安いレストランで爆音流すみたいだな。でさっきの通りの名付けの話に戻る、ソウルフードの女王だから通りの名前になるみたいなこともあるらしくて、どういう基準でそうなれるのかよく分からない。有名は有名らしいがそれがいちレストランの有名人なのかアメリカ人なら誰もが知ってるレベルなのか、分からない。やんちゃな黒人が見られないまま、通りの名前になったひとの説明コーナーが始まる。ゲラッパ、そうだね。ここで別の通りに行くと、屋台でアイス食ってる黒人女は肩を出している、マジで何度なんだよ、寒さに弱いのか極端に強いのかどっちなんだ。ここで全体マップが出るがどうも大通りしか歩いてねーな、なんなんだ、とりあえずダイソーみたいな雰囲気のヘア用品店に入る。ここはニューヨークでも随一のラインナップを誇るらしく、確かにそのような雰囲気ではある、こんなにたくさん髪の毛売ってるところあんまり見たことないしな。で超長いつけ毛を紹介される。これからの季節は暑いので(マジでいつなん)、頭を覆うヅラよりこっちの方がいいとのこと。その付け毛ではないが別の毛束を持って美容院に行く女に声をかけ、ついていく、どういうノリなんだ。美容院のババアは手の甲にまでびっしりタトゥーが入っていて、髪は立ってて青く、シャツに十字架が描かれている、フル装備じゃんめっちゃ強そう、武器両手に装備できそう。ヘアカタログを見せてくれたけど、黒人の女が良くやってるとらじまみたいなやつも三つ編みって呼ぶんだ。次は民族衣装の店に入る、今はハーレムのひとにダシキ? ダキシ? が人気らしい、正確に書き留めようとしたらもう言ってくれなくなったのでどっちか分かんなくなった。グルメコーナーでは見た目が完全に石鹸なメシが出てくる。あれ、ハーレムってひょっとしてこぎれいな黒人しか住んでませんか?? 路地から招かれてはいったアトリエでは、バスキアやウォーホルに会ったことがあると言う画家が作品を見せてくれる。そのあとはなんとお土産屋さんと分かって入るスタッフ、なんでだよ、観光案内か?! そこで得た情報からひとつながりになっているんだけど、どうもハーレムをソーハに変える動きがあって、地元は大炎上しているとのこと。地元愛が強すぎて道路にディスイズハーレムと書いているひとすらいて、完全に権限を持っていないジジイがそれに許可を与えていた。寄り道コーナーはランカスター、アーミッシュじゃないよなとぼやいていたら瞬時にアーミッシュという名前が出てきた。アーミッシュ、最近携帯使ってるってニュースあったし、さほどありがたくなさそう。市場で第一アーミッシュ発見! となったけど、まあなんつーか、普通。アーミッシュて眼鏡使っていいんだな、まあ半分医療グッズだからいいのかな。街歩きに戻ってみると、アポロシアター、それは絶対にいらないやつだ!! ただ腰振りながら「ハーレム!騒げ〜!!」って言って投げキッスしてくるババアがいたので、このひとが今回一番面白かった。でさっき教会で聞いたゴスペルに戻ってきた、おれは無伴奏で床をどんどん踏み抜くゴスペルが好きなんだが、実にポップである。ゴスペル聞くとベイビーがダンスするという親バカ発言で終わりとなった。以上です、もうちょっと頭のおかしい黒人が見たかったな。