ぐ戒

空き教室を着替えに使っていたらおれ以外の人間は全部出ていくみたいなのでどうやって戸締まりするんだと聞いたら鍵があるはずと探し始めたのでやることないから教室の張り紙見てみたら音楽教室は生徒がいなくて休みとか書いてあったし悲しいねそろそろなくなりそうだと感傷的になったその横の張り紙はダウンロードの心得みたいなものだったし学校って最近こんな注意をするのと驚いていたところその張り紙の真下に鍵が見つかったから受け取ってひとり居残りで着替えをしていたらバタバタと廊下側から誰かが来た音がして見やると子供がデブのおばさんたちに追いかけられていて捕まって膝蹴りされてあばらまで折られててヤバいから介入しようとしたら子供が口に人差し指を当ててシーだよとか言ってるしそんな健気な子供のヒーローは白地図状態の未開のインドネシアから帽子を高々と放り投げて登場し気配を探る達人達には洪水をお見舞いだと暴れ回る夢を見た。これは午前九時半の起き抜けの夢だったと思うけど、アクション要素が強くて比較的よく覚えているな。正午過ぎの起き抜けには、サリンを撒かれた街の狂った様子を映像で見ていて人々は心神喪失しもがき苦しみ腹と背中がくっつきなどとナレーションが入ったので最後のは空腹の表現ではと思っているとこれはその様子ですと当時の様子が映し出されたけど明らかに統率の取れたダンスの様子だったので何かのPVであることは明らかでどうも金色の蝶が木々を紅葉させていく表現から見ると台湾であるようだしだからサリン事情に詳しくないのでありそれぞれの影から目がギョロリと動いたと思うと影犬がサッと飛び出し幻獣バトルに発展して相手の巨大な白い犬を咆哮だけで縮み上がらせてぬいぐるみに戻してしまいそのぬいぐるみがドタドタとトークコーナーまで逃げると他の着ぐるみから出火していたので生身の芸人がバケツで水をかけに来るがこんなときにもゲラゲラ笑うんだなと感心する夢を見た。これも起き抜けの割にはよく覚えている、春なのに秋の夢を見るんか。
なんか五十代のおっさん教師がちょっと前にお互い合意の上で女子高生に抱きついたみたいな話を目にして犯罪は犯罪だがこの程度ならフィクションで禁断の愛として扱われそうだなとも思った。まあそんな昨今ですからセクハラは許されない、おれはセクハラの幅が広すぎると思ってて、結婚してるかどうか聞いてくるだけでセクハラというのは理解しがたい、単純にああいうものはウザいだけでウザいと言っておけばよいのに風呂敷広げてなんでもセクハラと言っていると別のベクトルから足元を崩されそうな気がしないでもないが、とにかく世間的にはセクハラは許されないしおれも大体の部分には合意しとるわけ。でもメディアつーかジャーナリストが男の政治家に女のジャーナリストがサシで取材に行くのを禁止されそうになってて、「女性記者が活動する場が制限される」と危機感を表明しているのはちょっと解せないんだよな、これで警戒されるのは「異性が一対一のオフレコ取材(&録音)」をすることだけでしょ。同性の記者も追加してふたりで取材すればよくない? ひとりである理由がまったくない、それは女性の権利というものではない。もともと記者の自由って倫理的にはある程度制限されてて、悲しんでいる被害者遺族の元に押しかけて話を聞こうとするのも倫理的には制限されるべきなんだが、知っての通り現実は最悪で、毎回被害者の名前が出てくる。ともかくそうやって倫理観を破壊しているジャーナリストが何を理解しているかは分からないが、もともとはあるその職業倫理的制限に「異性が一対一でオフレコ取材に入る」ことが含まれるだけで、何も問題がない。マスコミとか記者の取材の自由みたいな主張って常にこういう人間の倫理を踏みにじる行動を含んでいるから嫌いなんだよね。例えばおれは借金取りのバイトをしてたんだけど、債務者の自宅を訪問するときは圧迫感を与えないように相手の人数をなるべく超えないようにするみたいな規定があったわけ。借金取り立ての自由はあるし、別に相手より人数が多くてもいいけど、職業倫理を発揮して制限をかけとるわけだ。マスコミとかジャーナリストに求められるのはそれの逆バージョンでしょ。タテマエから言えば、「若い異性がひとりで行くことでしか完結しない取材」などというものはないわけで、それを禁じて発生する不都合はない。だから、堂々と言えばいいんだよな、若い異性であることを利用して取材をしていますって。でもそれだと相手が警戒しちゃうんだよな。よってどの道を選んでも不可能だし、やめるべきだと思う。あとニュースが「ツイッターより」をやるのがマジで嫌い! アーッ!!
今日はブックオフに行って、昨日どうしようか悩んでいたカキコミが少しある愚管抄と、あと財政の本を買った。セールなんでしょうがないよね。あとは魔界図書館で昨日果たせなかった抜き書きを全力でした。全力でしてもスピードは遅いのですが……。ガレージでは欲しいものがなく、本店開いてるやん! と思ったら目の前で準備中の札をかけられた。古書店本店で目の前で準備中の札かけられるのこれで二回目だし。嫌われているかもしれん。あとなんか捕まらない犯罪者のために十六頭もの警察犬を投入とかニュースになってて、警察犬の普通の投入数知らねーから分からねーよと思った。夜もニュースを見ながらご飯食べてたけど、なんかドキュメンタリーで北朝鮮の死んだ脱北者に念仏上げてるシーンが映って、坊さんが「北朝鮮んん 漂着犠牲者あああ」みたいな言い方を混ぜ込んでいた、それがあまりに突然のことだったので笑ってしまった。人間の死だぞ。笑うな。