ぐ戒

換気扇がスカスカだけど虫などは換気扇に吸い込まれてバラバラになるという業者の説明を聞いてから二階に上がると家族がベッドが重い重いと愚痴っていたので運んでやったら代わりにおれの部屋のものの大半を捨てるべく玄関に出される夢を見た。何ひとついいことがない夢だな、持ち物を勝手に捨てられるというのはおれのトラウマなので夢に見るのも分かるんだけど、そこに虫が換気扇というワードと共に入り込んできているのでトラウマのサラダみたいになってる。午前十時半の起き抜けには、メニューの紙を返してほしいんですとドラゴンボールチャオズのコスプレした奴がお願いしに来る夢を見た。これなんか変に覚えていて、テレビで見たことのある楽屋っぽい個室だった。テレビで見たことがあるってのがポイントで、もちろん本物の楽屋なんて見たことがないですからね。同じ起き抜けに、ワイフドットジェーピーからお知らせが来る夢も見た。これは完全によく分からない。人生一度のやつか?
なんか差別の問題が最近盛り上がってるじゃないですか、しかも日本のじゃなくてアメリカのですよ、あんまり関係ないなとも思うわけだ、おれは緩やかな差別を認める考えだから興味があるだけだけど、まあ肌の色で迫害をするのは悪いですよ、これはホントに悪い。おれの基準で緩やかな差別と呼ぶとき必ず暴力を伴う迫害は入ってないですからね、まあその辺は誰に対する予防線だよという話ですが、要するに今白人至上主義がアメリカでガンガンやってるじゃん、おれが名前的に迷惑してるKKKがどうたらというやつで。再度言えば迫害を伴う差別は良くないが、かといって自称平等主義者たちの「平等最高! 差別主義者は排除しましょう!!」という自己矛盾した態度もどうにかならんのかって思うワケ。おそらく、差別をしているとされる側はじぶんたちが「差別をしている」とは思ってないし、差別を止めているとされる側もじぶんたちが「差別をしている」とは思ってないのが一番の原因なんだろう。「差別と黒人が嫌い」はジョーク化されてしまったけど、それと「平等が好き、差別者は出て行け」という言説の何が違うんだ。平等を愛するひとは当然、差別をしていると認識しているひととも最終的には平等に生きていくわけでしょう、おれには取れない態度だけど。そこへ来て、相手のことを差別主義者と決めつけて、さらに出て行けということで、どう平等に向かってゆけるのか? これは差別者を差別しているのと何が違う。こうやって意見が分かれていて、AがZと対立しているとき、AはZのことを深く知ってその上でZの理論で説得しなければならないが、現実にはAはAの主張を押し付けてるだけでしょ。つまりじぶんで聞いてウットリする主張を相手に押し付けてるわけでそんなもので説得される人間はいない。このじぶんに耳障りの良い主張を押し付けているというのは差別しているとされる側もやってることだが、平等を愛している側もやってることで、これじゃただの殴り合いだ、とここまで書いたところで今回衝突があったバージニアの知事が言っている台詞を見ると、「恥を知れ」なんだよね。だからおれは、ああ、相互理解を放棄しているんだな、と思った。
日曜日だけど、アッと気付いたので、急いで本屋に電話して雑誌を予約した。店に行っても良かったんだが日曜日は出かけないって決めてるからなあ。本屋をちゃんと使うんだという理由から直接本屋に足を運ぶことは必要だと感じているけど日曜日には日曜日の事情があるのでしょうがないね。あれ同じこと書いてるな。そのあと豪華寝台列車だと轢かれ心地も違うのかな〜とか言ってたら知らないひとに怒られてた。でもなんかちょっとフワフワな気がしない?インターネットニュースもこのようにそこそこにして、あとは別室での読書に取り掛かった。経読むべきまんが雑誌も届いていたので、もう今日は紙にばっかり触ることになるぞ、と興奮していたらそれほど本を読めなかった、最近別室パワーが減少してきた気がするなどうも。
別室から戻ってしばらく部屋でくつろいでいたら突然、昨日買った本に一ページだけ消しゴムかけなきゃならない場所あるの思い出したので机の上を空けてゴシゴシしては消しカスを捨てていた。まあおれも消しカスみたいなもんだけど。でその間にパソコンに自動処理をさせていたんだけど、なんか色々あって文字化けしたみたいなのでファイルを全部捨ててやり直しになったし、この失敗も消しゴムで消したいと強く願った。NHKが外人から取ってきた動画にアカウント名を付けていた。逆に聞きたいんだけどなんでNHKは外国のSNSから動画を取るときだけユーザー名を書くの? 日本人をナメてるから??
それでは少年ガンガンの感想を書きます。『ベルゼブブ嬢のお気に召すまま』、イチャコラ三昧。カップ付きソフトクリームあるあるは逆にあるある過ぎてあの失敗するひと少なくなってきたよね。膝枕でふともも云々言ってるの見て思ったけど、厳密には膝じゃないんだよな。『俺の彼女に何かようかい』、モブキャラが先にいい感じになっていく話、彼らには恋愛遺伝子が埋め込まれているからね。月を見ずにお前を見てたってのは昭和っぽくていい。後半の話ではお母さんが拗ねて家出をしました。『英雄教室』、主人公がカナヅチを一瞬で治す話。おっぱいが大好き的な展開で、五歳児扱いされていたけど思考能力は高いよね普通に。あと、前回の付録の水着姿が今回出てくるんだな、ズレがある。『FINAL FANTASY LOST STRANGER』、妹が死んだ、気分はどうだスクエニ社員。しかしファンタジー世界の人間、小手付けたままで生身の人間の頬殴るんじゃねーよ。ここでも抱きしめてよしよしという展開があり、バブーであった。しかしライブラごときが「神の目」ですか。『とある魔術の禁書目録』、酔っ払ったおばさん(に見えない)が登場して主人公サイドをフラフラする。なんか主人公サイドをまとめるでもなく、自らトラブルメーカーとなっていく姿は娘と似ても似つかないな、ただ主人公に取ったあけすけな対応は良かった。『今日のケルベロス』、恋心の確認作業。圧倒的ツンデレが周囲を巻き込んでツンツンすると言うべきか。これ自体は日常回のようなものだけど、死が扱われているためヒロインたちに緊張が走ってる。オチが良かった。ところでメモを差し込んだのは誰なんだろ?『ねねね』、これが一番わからない。今月、分割とはいえ表紙で、しかも付録、さらにはセンターカラー。なのに一巻発売と共に、最終回。マジで「???」となった。そもそもこの作品自体が、最初から出来レースくさいぞと言っていたんだけど、短い読み切りで連載化したものだった。そこから人気があるという触れ込みだったし、現実表紙も付録もカラーもすべてプラスに働いているのに、今月で最終回。しかもガンガンで一巻で終わるなんてそうそうないぞ、どんな不人気っぽい作品でも二巻は基本出るのに、なんだこれは? これで内容がぜんぜん入ってこなかったが、強いて言えば今日もふたりは仲良しみたいな流れだった。『Im 〜イム〜』、後日談。壊れた街が直ったので主人公は苦しみ、その主人公の見た人物でモブが苦しみ、最後にヒロインの「将来の」苦しみの描写。間には日本のお祭りをやるなど爽やかなシーンがありつつも全体的には暗かった。将来の苦しみっていうのは、将来のじぶんのモノローグで突然「このときはまだ知らなかった……」みたいに暗い予告をしてくるもの。さすがに使い古された感があるな。『魔女の下僕と魔王のツノ』、城での戦いがもりもり続いている。魔王はアホみたいな外見だが本当に強いのでみんながドカーンされる中、主人公サイドの過去の因縁が再燃し、実際身体も燃える。でも最後のセリフを見るに、どうも善意に基づいて行動してるっぽい。『異能メイズ』、金田一少年的展開だ、次々と人間が……人間が! 盛り上がってきたけどこれ全滅じゃん、しかしヒロインが死んでしまうのはすごいな、ショッキングだ。正直、現場にいた人間は主人公以外全員死んでるのでこの先どうなるか結構気になる。『杖俺P』、テストの後半。最初の方は先に見た高飛車な女が即席パーティーをうまくまとめている様子が描かれていて、魔法陣のくだりなんかすごく巧み。しかし終わりの方は出歯亀になってて笑った。つうか、ひょっとして挿入がスイッチになってないですか?? 『不徳のギルド』、一応最初に出てきた女だからヒロイン枠だと思うがひたすらエロいことされるマシーンになってて笑った、うさぎは乳揉んで興奮するのか? キャラの出るタイミングが抜群にいいし、大事な部分を抜いて話すのも笑った。『無能なナナ』、探偵的な作業。こないだのフリの窓閉めはここで使ったんだな、不老不死のシルエットが笑っていたから多分見たんだろう。それでも最後にアリバイが発動したが、それもさらにどんでん返しを食らうという流れ。『はっぴぃヱンド。』、解決型ホラーになってきてるが、同級生はやっぱり変な部屋に入ったら狂っちゃうんだな。家が消えた謎もいまいち不明だが、最後の方結構サイバーパンクで良かった、良かったけどなんなのこれって感じもする。『エルフと狩猟士のアイテム工房』、この作家、ヤングガンガンで弁当のまんが書いてなかったっけ? その時は和風だったが今回は洋風ファンタジー、意外と合う、日常系だからだろうか。題名通りアイテムを作る日常の一コマだが、冒険シーンも含んでおり、戦闘シーンは極力除外している。これもアイテムに焦点を絞るためかな。そういう面では巧みだと思う。『辺獄の死体人形』、こっちの作家はガンガンでFF関連描いてなかったっけ? 昔の作家にチャレンジ枠与えてるのかな。こっちは狭い環境で殺し殺されという展開、場のシステム自体は謎だがダークヒーローのように殺しまくるアクションがいいし、妹も死体だというのは良い。ところで変なところで題名入ったな。カットインっぽい。『ながされて藍蘭島』、この期に及んで新キャラ出せるのマジですごいと思う。料理人だけど見つからないなという流れ、時代的にSNSあるか? というツッコミは野暮か。とにかく主人公が女の子に押しつぶされる役割をきちんと果たしていてすごい。『戦×恋』、キレ顔の長女が来た、このひととはエロしないと思ってたけどするんだ、というか敏感肌で、しかもなぜか他のヒロインも風呂に入って、しかもこいつらはパンツから脱ぐ!! すごい!! しかも片方はレズで完遂!! 需要だね〜。『梅衣堂ひよと旦那様の野望』、旦那様のシリアススイッチの理由説明がまるでないが、このために半分以上はシリアスだし、最後は若干ホラー感。メイドが相変わらずふざけているのでそこで割とギャグ感を繋いでいるけど、まんま家政婦は見たをやっているな。『BLACK BOARD』、殺し屋と殺し屋の殺し合いにあぶれた人間がヒロインをかっさらうという三つ巴みたいな流れで、そこを主人公タッグがバラけることで処理というきれいな流れ。しかしベタ塗りオーラからのベタ塗りオーラ返しされるとやられた方めちゃ弱く見えるな。『ちちとこ』、店はどうしたんだという話。放置した店を見に行く流れで名刺をもらって、こういうものですからのこういうものだが返しが非常に秀逸でゲラゲラ笑った。店は父親の道楽になっていた。『生きてますか? 本田くん』、主人公不在でゴルフ場でレジャーする女子供。おばさんがいけない薬で十代の肌になって戻ってきたけど、正直こっちの方が美容ゾンビを生みそうな気がする。で主人公がグエー。『グッドモーニング・ベートーヴェン』、コンクールの中盤かな、主人公が弾く手前まで。演奏シーンもあるが、どちらかというと主人公とその友達が発破をかけ合うという流れが少年まんが的。たしかにしかし、手袋の男の意図が不明というのがある。『もし世界が同じ空の下に在ったな』、ちょっと休んでたのであらすじがついてる、優しい。現在の魔法少女に敵対して危機かと思いきや様々な過去が思い出されてみんな苦しむ。冒頭の回想の気まずさ、主人公が魔法少女時代を悔やんでひたすら謝るシーンなど、心情的に見応えがある一方、吸引されて敵側の世界に飛び込むという急展開も含め、掲載位置にそぐわないほど面白かった。魔法少女についてる妖精は敵側の世界の住人なのか? 『天誅×神曲』、久しぶりに掲載されたと思ったら作者急病のため番外編で、しかも再開時期は不明とのこと。番外編は主人公が出ないサイドストーリー。体調は大丈夫なんですかねえ。紅心王子も未だに休載扱いなのはかなり優しいが、もう紅心王子のいた頃のガンガンじゃない気がする。以上です。