ぐ戒

どんな小さなミスでも許さない先生の視線を受ける夢を見た。これは厳しすぎるな。もう学生時代のことなんて覚えてないからその記憶が蘇って来たというわけでもないだろうけど、何かのトラウマが別の形をとって溢れてきたんだろうということは簡単に想像できる。あと、いつもの古書店で世界の珍獣という本の下に世界の地名の本がある夢を見た。どんだけ地名の本が好きなんだよん、まだ全然読めてもないくせに。地名を知るには街に対する理解が必要だという話からさらに飛んで世界的に共通する生活様式みたいなものを見たくて生活誌に視線が飛んでしまったのでなかなか戻ってこれない。で、これ書いてたら思い出したんだけど、別の夢の別の古書店で古本を物色していたらほとんどが住宅地図になっている一見良さそうな本を見かけたんだけどどうかなと考えている間にジジイと場所の取り合いになってこっちのスペースに流れ込んでくるジジイの荷物や道具を全部相手のプラスチックの工具箱に突き返していたらその度にこれはワシのじゃないと言いやがって全部出してまたその場に散らかすので帰るときにそこら辺にあった道具や商品の古本を乱暴にジジイの工具箱に突っ込んで帰る夢を見た。怒り大爆発だな。確かにいつも行く古書店にはたまにいるタイプのジジイが、踏み台を椅子にして本をずっと読んでいるので、踏み台がないと高い位置の本が取れなくて不便なときはクソ邪魔だと思っている。
冷えたら頭も冷えてシャキッとするので夢を忘れてしまう、かどうかは分からないが感覚的にはそうだと怯えているので飯を食う前に夢を必死こいて思い出しているのだがそもそも飯の直前に起きているのでそういう時間もなかなか確保できず、結局飯を食べ終わった後に夢を取り戻すんだと寝てしまうのがじぶんの悪いところだ、いずれ大きな間違いを起こしてしまうに違いないのでこの悪癖はなんとかしなきゃらないっていうかそもそも寝坊をなんとかしろや。まあでも最近無意識のヤローが調子に乗って夢を忘れまくるのでアラームを復活させましたね、これが多分いいことなんでしょうけど。とりあえずパソコンを付けてから、昨晩し忘れていた雑誌の予約を三冊分し終わって、次はやれ揉め事だ何だと忙しい、無職なのにすみませんテヘッ、それでやっとインターネットニュースを読むぞと思ったら今度は目の前を虫が通過して、いつの間に入りやがったんだという悪寒とともに手でパァンと叩いたつもりが逃げられてしまって狼狽する。
街の方面に今日も行くか近所に行くか、週末の雨予報を見ると悩むところだが、とりあえずそういうときは街の方に行こうと決めている。なぜなら近所のブックオフの方は、品揃えに関してもいいものがある確率が低い、というのが悲しいところだが、それ以上にビームせどりがいて何もかも台無しになる可能性があるからだ。そこへ行くと古書店は埃っぽく、また狭いのでビームせどりが幅を利かせることも実質不可能なので、迷ったら街の方というわけ。でかなりの範囲を動きまわって、イスラム世界の家の本と大正天皇の本を買った。大正天皇の方は一回見逃したのに、やっぱり欲しいとなったので買いに行ったし、イスラム世界の家の本はかなり出来が良かったから、帰宅してからAmazonで同じシリーズを検索しまくってしまった。
夜はぼんやりと夕食を食っていた。こういうなんでもないときに突然知らないゲームの画面がフラッシュバックするのって、夢の残骸なんだろうなーと考えつつ遡ってみたが、ゲームの夢は度々見ているし、夜だということもあったので、何も思い出せなかった。それより神経を集中したら耳がおそらく腫れているであろうことに気付いてしまったのでかなり面倒な気持ちになってしまった。テレビには田原総一朗のいる部屋が映っている。そこら中に本が積んであり、まるで本の墓場だが、古書店より汚い並べ方してされてる本に向けられている愛情ってなさそうだよね。焼いて捨てろ。