ぐ戒

灰色の巻物を明度不足で廃棄処分しますと告げたら待って元情報をペーストしますと言われて見てみたら色鮮やかに戻っているし最近の物理コピーは明度まで保存できるんだなと感心する夢を見た。これは物体に情報をペーストしてるのがすごいという話だが夢の中でのおれの感動のポイントがなんかおかしいな。こういうサイバーな内容はゲームの記憶に左右されてるんだろう、実際転写しているものが巻物なのもむちゃくちゃな設定、ファイナルファンタジーにいきなり忍者と手裏剣と巻物出てきてどこがファンタジーだよと憤ったあの頃を思い出させてくれるね。あと新しい店に糸という文字がある夢を見たけどくわしく思い出せない、くわしくは思い出せないんが、ああ、いつものあの雑貨屋と服屋を足したような、商品をかけるフェンスみたいなのが豊富にある店だな、という謎の記憶がある。
冷えた麺類を昼ごはんに食ってパソコンの電源をつけてチラッとウィキペディアを見てみたら一個の記事を丸々陰茎増大みたいな広告で潰してるスパム野郎がいてこんな無駄なことする奴いるのかとビビってしまったけど瞬時に直った。だって調べ物しに来てるわけでしょ利用者は、そこにバイアグラ的なものの広告があったからって、おっちょうどいいなみたいになるケースはなかなか考えられないじゃん。錯乱してるのかよ。そういった疑問を抱きつつインターネットニュースを読み、さっさと出かけた。前々から気になっていた戦乱とか事件の辞典を購入して帰宅。マイナーな辞典だしその割に内容は良くてきれいだったし、出版社も知ってるところだったからある程度の安心感を込めて買った。難は箱がないところだけど、まあそういう本はいくらでも買ってるわけだし、どうしても欲しければAmazonの段ボールで作ればいい。
あと万葉集の本があってこれは中身の記述が意外と細部にわたってるし買うべきものなのでは? と感じ値段を見ようと顔面に近づけたその時、信じられないぐらいの煙草の匂いがしたので購入を断念した。ちょっとぐらいならいいんだけど鬼のようにしたんだよ、どういう環境ならあんなにひどくなるまで匂いが染み付くんだろうな。匂いがキツすぎて安売りコーナーに回ってきたのかもしれない。で、その他の古書店も回ったんだけど、というかこの商品を買った古書店に来る前に回って、いざ店の前に来たら二十人ぐらいの人だかりができてる。ライブかなと思ったけどそんな時間じゃない、そもそも楽器を持っている奴がいない。自転車のスピードを落としたのではっきり見えたけど真ん中にいる誰かが群衆に向かって喋りかけてる、古書店の前で、古書店とは無関係に、といった様子で、まるで理解できない。しかし止まるわけにも行かなかったので別にこの古書店に来たわけじゃありませんでしたみたいな顔でしれっと通り過ぎた。何だったんだろうな。帰ってきてからその古書店のサイトやツイッターを確認したけどやはり何も書いてなかったし。
事件の歴史の辞典を買ったのでついでに、昨日も読んでいた江戸時代の候文を今日も読んでいた、江戸時代にも他所でトイレするの嫌なひといたんだな、今ほど、と比較できるレベルじゃないほどトイレというものが汚かったであろう時代なのに、潔癖を保てるような人間が、身分が高いとはいえいたんだなあ。その直後の話が馬糞出てくる話でオイオイって思ったけど、「出されたまんじゅうもどうせ馬糞だろうと思い、ひとつは胸元にしまい、ひとつは食べた」と書いてあって引いた、なぜ食うのか意味がわからなかった。最終的にはいい話だったんだけど。下の話といえば、陰茎を加えるからチプラスだという最悪の覚え方をしたのでギリシャの首相の名前が忘れられないんだけどこれは完全におれのせいだからな。これも、最終的にはいい話だったんだけど。