ぐ戒

午前十一時半の起き抜けには、合格した時点で次々と曲が中断されていく歌合戦を見ていて確かにこれだと曲数は詰め込めるけど最後まで聞けないので不満があるんじゃないのかと思っていたら男のアイドルのドラム担当がひとしきりドラムを叩いたあとドラムの上にタバコの箱を置いてスマホで撮影するマジックを披露する夢を見た。これはよく覚えている。今思えば、アイドルなのにタバコとかええんか? という感じではあるが、夢の中では違和感がなかった。あとは二十四個用意してやりすぎって言われる夢を見た。まったく記憶にないな。起き抜けにも、何かをせっせと作っていたらいやもうそれ売ってるからと冷たくあしらわれる夢を見たが、詳しく思い出せなかった。
これが午前十一時半の出来事だったかすらよく覚えてないのだが、すやすや寝てたらピンポーンって聞こえたのでウワッ荷物かと思い寝間着のまま急いで玄関に出たらヤクルトレディがいて、「お休みのところすみません! 今テレビで話題のヤクルト1000という商品のサンプルをお持ちしました」と言ってきた。ヤクルト1000は飲んだら悪夢を見るという噂があったけれども、これ自体が悪夢なのでは? ちなみにヤクルト1000は受け取りました、何せタダなのでね。起きてからは昨晩の行動を反省していた、虫が嫌い過ぎて虫除け方法検索しまくって一時間半浪費してしまった昨晩のことを。それなのに今日も検索してしまった、虫が嫌い過ぎて発狂しそう。おれの虫嫌いは虫が嫌いチラッチラッというものではなく、小さい虫が現れても声を上げてみじめに逃げ惑うレベルなので、本当になんとかできるものならしたい。家族がいないときにゴキブリ出たら人生終わるのではと思ってすらいる。だって逃げてもゴキブリはいるわけじゃん? 労働からも逃げ切れてないってのによ。神戸のニュース見てたら「森の中でも働けます♪」って記事があってマジでビビった、森に逃げてもダメなのかよ。
今日は街の方面に向かい、新竪とガレージを回ったが、特に欲しい本はなかった。ガレージには金沢の自然の本があったので手に取ってみたけど、予想以上に虫情報が多かったのでやめたのだった。昨日今日と虫情報でグッタリしているおれが買えるような代物ではない。帰宅後、おれの眠りを邪魔してまで届けられたヤクルトに付いていた小冊子を開いてみたら、最初のページでIKKOさんが腸内に溜まったものを出す話をしていたので、なるほど~と思った。あとはなんだ。寝る前にさあ、苔に水やりするから様子を見るわけじゃん? そしたら、竹のフタの裏側にカビっぽいものが生えてたことに気付いてゾッとした。っぽい、というか多分十中八九カビだな。急いで落としてくまなく熱湯を浴びせて殺菌したけど、めちゃくちゃ気持ち悪い。竹だからあっさり捨てるかもしれん。ホント失敗ばっかりだな~。でもクロカワは失敗を乗り越えて成長するからな~。
それでは、付録つきで五百円を突破し続けているまんがタイムきららキャラットの感想を書きます。『RPG不動産』、うーむ今回もシリアス。巨乳の悪役が無邪気に悪い。『ばっどがーる』、モブ目線で主人公がそのモブの勤めるメイド喫茶にやってきた話。一応じぶんで望んでやってきているのにあそこまでメイド喫茶の文化無視するのもすごいな。ヌエネタを活かしているのも良かったが、最後のハート作らない記念写真も笑った、残酷だ。『恋する小惑星』、後輩組が試験を受けに行くと、前回の試験で現れたキャラが登場、古株っぽさを見せつけている。絡んでくるキャラが賑やかで良かった、後輩たちにプロフィールカードを渡しているが、ご老人にも渡していて懐の広さを感じた。『キルミーベイベー』、プロレスラーの演技としての「刺客」という言葉を真に受けて倒してしまったので、主人公たちがプロレスをやることに。なんで全身鎧があるんだよ、ウケる。毒霧を「買った」というのもひどいが、最後までその毒霧が悪さをしてて爆笑した。テロでは。『mono』、今回はストリートビューみたいなカメラを車につける話。本物は激高なので何かと方法を考える、適当につけたらぶっ飛んでいってなくすみたいなのは経験談だろうか。出会いのきっかけになったカメラの話も。そういえば主人公の方がなかなか出てこないな。『異世界アイドル、推参です!』、とにかく勝手にやってきた異世界の奴らの寝相が悪すぎ。引っ越しを考えるが主人公だけが引っ越すと思われてて笑った。幽霊のいる部屋を異世界の力で除霊するのやるじゃんって感じだけど、そもそも異世界の人間いたら幽霊怖くないだろ。『死神ドットコム』、姉が押しかけてきた。妹のことが好きでたまらないので逆にあんなに無茶苦茶な主人公が冷淡で嫌な奴に見えてウケる。勝っても負けても恥ずかしいのも面白い。最後のデレは最高ですね。『トゥーBEE オア ノット トゥーBEE』、ゲスト四話目。知らなかったいちご豆知識だ、確かに平たいいちごはあるな。ニホンミツバチとセイヨウミツバチで呼び方を変えてるというネタがちゃんと初回から仕込んであってすごい。全体的にのほほんとしたいい空気がある。『ひよ&びびっと!』、無表情な主人公が応援している配信者が突如転校してきてしかも隣の席に。これは確かにキャパオーバーするよな、しょうがない。配信者が素でも明るくて主人公をメチャクチャ笑かそうとしてかわいい。無理して笑ったらちゃんと無理して笑ったって伝わるんだな。『メールブルーの旅人』、今回は階段の世界。最初からそうかなとは思っていたけど、途中に挫折したひとや、「登り切ったひと」が死を予感させる発言をしている。最後に人生みたいだなというツッコミが入るという不思議な展開。帽子を受け継ぐの良いね。『ニチアサ以外はやってます!』、主人公の過去。要は、悪く言えば主人公の「かっこつけ」が、サブキャラの憧れにもなったし、サブキャラの怪我を肩代わりしたことで障害にもなったから、ヒーローごっこをやめろという流れ。主人公は悪くないのでかなり理不尽だがかなり悩むシリアスな展開。『ササエルの中には誰もいない』、敵のゆるキャラの中のひとと遭遇、早速招待を見破られて脅す主人公。その敵のお使いについて言ったら友達に秒でウザ絡みされてて笑った。孕めとか人形にやらしてるの爆笑したな。あと敵の上司がちゃんと扉ページに入ってるのもいい。『おちこぼれフルーツタルト』、メンバーが落としたマル秘ノートをみんなで読む。頭に芋けんぴは昭和じゃなくて平成では!? ともかくノートの内容に対して妄想を重ねていく展開だけど、結論から言えばスタート地点から妄想。本物のNTRは引くとかめんどくさくて笑った。『はこにわどーるず』、一挙二話。前半は人形目線、後半は人間目線。人間の家の人形が夜な夜な害をなす存在と戦っているという流れで、敵が藁人形の鳥みたいな形をしていたので意外と怖い。一方人間側は人形の怖い夢を何度か見ていたが夜な夜な動く人形と鉢合わせという流れ。突き止めても幸せになれそうにないのでちょっと面白かった。『うさバン焼いて悪いかよ!』、バッチバチにキレまくるヤンキーなのにかわいいもの好きというメチャクチャな主人公なのでアタリが強くて面白い。犬の腹撫でながらキレてるし友達にも異常にキレてる。オッサン呼ばわりしていたパン屋さんが、最終的に同級生になるのも伏線がきいてて良かった。とにかく斬新なぐらい感情の起伏が激しい。『中の人なんていませんっ!』、一挙二話。じぶんを偽ってVtuberしてたら死んで本当にその素体の外見になるという、まんがでしか成立しない話。でも世のVtuber大体じぶんを偽っているような……。とにかくそのキャラの通りに生きないと雷攻撃を食らうという話だが、トイレ行かないは無理だろ笑った。後半は界隈の同僚に会う話。ひととメシ食ってても制裁!! 『オモロとジュリエッタ』、面白くない団体に絡め取られた友人。「クッキーサクサクしててうまいぞ?」が一周回って面白いのは分かるけど、相当高度なので伝わるのか? おれは面白い。黒ひげみたいなゲームで遊んで愛されるひと。そして次回は大喜利! 『魔法少女はやめさせない!』、二十六歳になっても魔法少女やってる主人公以外がみんな題名通りのことを思っている話。使い魔は敵のボスを倒さないと魔法少女やめさせてくれないし、しかも月給二万円、笑った。さらに敵のボスはいつの間にか子育てしてて、その子供が二代目の敵。これは精神的にもキツい。その二代目の子供がアラサーに歪んだ愛情を向けてて、人間関係が素晴らしいと思った。『わんるーむ☆さんせっと』、小さい主人公が入学した学校は一・二・三年生がひとつの部屋で寮生活をする。でも二年生の先輩は留年してるので同級生というひねくれ方。しかし上級生、ゴミだらけの部屋で今までどうやって生活してきたんだ……? 一年前と同じってことは、留年したキャラは入学早々ゴミをぶちまけたのか、ハードだな。以上です。