ぐ戒

ゴミを漁っているボロボロの猫を追っ払うと向こうからそいつの仲間が一匹姿を見せる夢を見た。最近見た猫がゴミ漁りだったからこんな夢を見たのかもしれないが、それを見たのは数か月前のはずだから今思い起こすというのも変な話だな。あと、隣の家の荷物である一升瓶がうちに届いたので配達員にその旨を伝えこういうことって初めてじゃないよねと家族と言い合いつつおれだけが台所に戻り冷蔵庫からヤクルトを取り出す夢を見た。ヤクルトなんか久しく飲んでねえよ。あとは、村から数百人が忽然と消えるという夢を見たが、詳しく思い出せない。午前十一時の起き抜けには、自転車で通りかかった花屋は以前から開店していなかったもののついにシャッターのように屋根瓦で店の前面が塞がれていてそこに店の名前が刻み込まれたような状態になっており完全閉店ってことかと気付いたので一度は通り過ぎたものの戻ってきてネタにしようと写真を撮影していたらその建物の上下に変な護符をぶら下げたフロアや笛吹きのインド人がいる地下バルコニーがあったのでそれもつながるように撮影していたところここがスラム街だと教えてもらったし今日は月に一度の演奏会だと聞いたので一緒に参加して盛り上がっていたところスレた女がおれを引きずり出し入れ墨の話をしつこくしてくるという夢を見た。これは起きた瞬間にシュババと書き留めたので起き抜けの夢にしてはよく覚えている。正午過ぎの起き抜けには、真面目に記事を書いていたのに目次がずれてしまうという失態を犯す夢を見た。
起きてパソコンの電源を入れてみたらまたインターネットサイトで売っているおれのデザインしたシャツが売れていた、ありがたいねえ。セール中だったんだとこのとき思い出した、知っていたはずだが期間が長かったのでまだやっていたという感覚がなかった。それからしばらくはパソコンのサウンドプレーヤーのコンポーネントを確認して、入れたり外したりしていた。一度入れてみないと分からないからね、仕組みとか互換性ってやつがさ。その結果ひとつのコンポーネントを採用することにした。それでインターネットニュースを見ていると、凄絶ないじめをしていたアーティストの謝罪文を見た大物アーティストが「泣けた」みたいなことを言っていたのでイラッとしてしまった。何、泣けたって。どう考えても必要のない涙じゃん、その涙はいじめられた相手に対して流せよ。凄絶ないじめを行ったアーティストの書いた文章を完全に信じるとしてもそいつがいじめていたことは事実なのに、被害者ではなく加害者の方に涙するというのはどういうわけなんだよ、雰囲気に酔ってるだけだろ。おれは別にそのアーティストがカスだからといってそいつの音楽を否定するわけでもないし、そいつの活動を否定するわけでもない、別に表舞台に戻ってこなくてもいくらでも音楽は作れますからね。結局今さら(何年経過してると思ってるんだ?)そういう謝罪文を出すってことは、表舞台に戻って来たいということだろう。それはキモいからやめてね。
今日は新竪、古本市、ガレージを回ったけど、特に欲しいものはなかった。そういうこともあるというか、古本市にはだいぶ失望しちゃったな。ほとんど前回のままで、内容だけが確実にグレードダウンしてるし、それが二回続いているから、ここでの古本市自体に希望が持てなくなってしまった。帰宅後はコップを漂白したりした。夜にはご飯を食べながらテレビのニュースを見た。わかるだろ、お金がないからだよ! と言って笑ってる中国人を見ておれも笑ってしまった。強い。あとひとの声に慣れてもらうためにパンダの赤ちゃんにラジオを聞かせてるらしい。おれもずっとラジオ聞いてるし、パンダの赤ちゃんなのかもしれない。仲良くしてね。