ぐ戒

斜め後ろの煉瓦の家が重機でベランダを外していたので取り壊しかなと思っていたがどうも引っ越しらしく外観がスッキリしたし鉄製の青いベランダを外すだけで洋館みたいになるんだなと感心していたら住人の爺さんが出てきてベランダがあった場所の下にも重機を入れてさらに自身もでかい熊手で庭を耕し始めたのだがそこは明らかにうちの庭だったし家族が注意に向かったのでおれはただ漫然と見つめていたところ背後から別の家族にあの家の広告が出てるよとチラシを見せてきたので確認してみると既に五名のお客様に申し込みを頂いておりますという文言とともにそのひとたちの氏名や年齢さらには決意まで書いてあったので実名とか決意って書くものなのかと驚いたし六十四歳のひとはともかく十九歳のひとはこんな洋館買ってどうするか分からなかったしかなりヤバいなと思う夢を見た。若い人間が洋館を買うみたいなの、そういう話ではないがオースティンの小説の登場人物みたいだな。あとWebメールみたいなやつでブラウザ上から謝罪する夢を見たけど詳しく覚えてない。何を謝ったんだっけ。あとあと、垂直にギザギザに降りていくタイプの階段の内側を飛び降りるとスナック菓子置き場にワープできると若い女にそそのかされて割と安全な三階からおっかなびっくり飛び降りてみたらカールみたいなスナック菓子の詰まったダンボールの中に落ちたので適当にパクって最上階に戻り壁を伝ってさらにその上に隠れた段差の上から秘密の部屋に向かおうと思ったらその段差を超えて婆さんが皿いっぱいの餅を持ってきたので断るとマズいなと考えていやーお菓子とかケーキあるんで少しでいいですと答えて本当に少しだけもらって隠し部屋に戻りさっきの女にこの部屋の存在がバレそうだと相談したらここはクッション地獄だからこのまま沈めば誰にも見つからないよと言われたしそれもそうかと力を抜いてズブズブと沈んでいき一年半黙っていたら世間ではおれが死んだことになっていたしまだ五階ぐらいの高さだけどいっそここの窓から飛び降りるかと思う夢を見た。これもよく覚えているが、なんか謎の夢だったな。死んだことになっていたという割には全く怖くなかったし、飛び降りるというのも普通は死ぬ行為だが特に恐怖を覚えなかった。起き抜けには、寝ながら体の上いっぱいに大量の武器を乗せていたので全部押しのけて起きる夢を見た。これはほぼ起きているな。
なんかおれが起きたらずーっと曇りなんですけど。降水確率の話なのでアラビア数字ですが、なぜ降水確率0%なのに雨雲が観測されているのかまったく分からない。石川県の天気は最悪だ。いや、知っているんですよ、降水確率はゼロパーセントではなくてレイパーセントなのでたとえ0%と書いてあっても雨が降る可能性はありますという言い訳は知ってるんだけど、そんなのズル過ぎない? 最高の言い訳じゃん。でもそんなことばっかりやっていたら、特別警報が出ても確実に死ぬわけじゃないですよね? みたいなこと言われて終わりなので、信頼性を高める行動を取れ、梅雨入りとか!!! 一方ベトナムではまた精神病院の病室で麻薬パーティーが、と思いきやこれは以前あった事件の続報だった、さすがにそんなに同じ事件はポンポン起きない。しかしわざわざ「レ・ゴック・トゥー副院長(同病院共産党委員会書記)については、病院の全スタッフの前で厳格に批判することとした。」って書いてあるのがすごいな、恥辱の刑罰みたいなもんか。芥川龍之介的に言えばひとが死んじゃうやつだ。
今日はブックオフへ行って、江戸時代の揉め事の新書を買った。なんだっけ? 題名は忘れた、とタイピングしていたら思い出したな、一茶の本だ。なんか夢とかもこんな感じで、まったく思い出せないのに別の夢をタイピングしてたら思い出すということがよくある。あとはリサイクルショップに行ったけど、ここには欲しい物がなかった。よるニュース見てたら、酒類の提供が禁止されている老舗クラブのオーナーのマスクにマイノリティーって書いてあったんだけど、どっちの意味だ? じぶんたちがマイノリティーっていうのはさすがにズル過ぎるから違うか。老舗クラブなんだし基本的には儲けてきた側の人間だからマイノリティーってこたあないよな。夜中にはちょっとオークションを検索したよね。この「ちょっと」というのは一時間ぐらいという意味です。おれは放っておいたら三時間とかでも検索しちゃう。オークションじゃなくて著作権切れた無料の本とかも延々と検索してしまう。本当に良くないことだ。