ぐ戒

古書店帰りにカードゲームしたんだけど相手は慣れているのでバカスカ負けてしまったし慰めなのか別の参加者から小さい正方形の本をもらったんだけど中を開いてみると虹色に輝く植物の図鑑だったので生物の関連書ならさっきの古書店にあったぞと再度出かける夢を見た。また夢の中で本を買いに行こうとしているな、なんという執念だ。午前十時半の起き抜けには、五千円の古文書を決め手として出す夢を見た。こっちでも古書店に買い物しに行ってる……。ここまでが午前十時半までの夢だった。同じ古書店の夢だが明確に違うということは分かっている。あと、昭和初期の小学校で片付けしてる映像が流れたんだけどここに写っているガキ共も今は全員ジジババなんだななどと考えていたら気になってきたのでその映像にあった棚を整理してみたところ奥から賞味期限がもう何年も前に切れてる豆菓子が出てきたのでこれどうするんだと質問したら一緒に片付けしてた奴が食えばいいんじゃないと言ってきたのでギョッとする夢を見た。まあさすがに賞味期限的な衝撃を受けるよな。正午過ぎの起き抜けには、パソコンをしていたらドアの向こうからサーベルで千六百回つついたけど気付いたって質問されたのでうるせーなと思いながらウンと返事をして改めて購入した絵のデジタル画像を見てみたら指を切断した真っ黒な手みたいな作品だったので一緒に見ていたひとは引いてしまったし正義の味方は若いのに大変な業を背負ってしまったなと憐れみながらその手の持ち主を苦しまずに殺すという夢を見た。これは一瞬グロい夢のようにも思えるが、真っ黒な手みたいなというのは実際には手の形をしているだけだったのでそこまでグロいという印象はなかった。
夢、本当はもっと覚えていたんだけど、十二時ちょうどにドアホンが鳴ったので、おれが待っている荷物かと思って着の身着のまま玄関に出たらリサイクル業者がチラシ入れてただけだったし、中古の冷蔵庫に囲まれて出られなくなれと思った。待っている商品は発送連絡が来てないから本当は来るはずがないんだけどまさかということもあるしそれに寝起きで頭が動いてないし、さらに買取に回した古書の連絡も待っているわけで、とにかく大雪ですべての郵送物が遅れているのが悪いが、一番悪いのはこんな大雪の日に宣伝しに来るリサイクル業者の馬鹿野郎!! まあとにかく実際にはヨドバシカメラから連絡も来てないし雑誌の発送連絡もない、明日は別の雑誌の発売日なのにどうなっているのか。というか基本的に発売日前日に出荷されるから、次の雑誌の出荷予定日って本日なわけで、マジでどうなっているか分からない、というか荷物がどこにあるか分からないってのが怖いんだよな、それに加えてヨドバシカメラからの返事もない。あっちにメール送ったのは昨日の夕方だということを踏まえて、夜までに動きなかったらもう一回連絡しようとも考えていたのだが、かなり面倒になってきたので一発電話してみることにした。なんか電話番号もちょっと奥まったところにしかないし、昼間の、なんつーか、申し訳ないのですがおれは無職なので昼間の暇そうな時間に電話してるのにかなり待たされる。でもこの時間もこの時間で、通販老人たちがガンガン電話をかましているのかもしれない。そんなことを考えながら七分ぐらい待って、ようやく相手が出た。相手が出ればもうそれはスムーズにことが運ぶ、おれは電話はうまくできるからね、それでホイホイと話を勧めてやっぱり今は荷受け不可能状態らしいということまで聞き出した。商品の所在は分かったので別にいいですありがとうと言って電話を切る。しかし雪は相当融けてると思うんだが、山道とかでかい道路はまだってことなんだろうか? 今回の大雪は本物の大災害なのに全国ニュースの扱い弱くてビビるな、首都圏はずっと新型コロナウイルスに感染してろバーカ。まあ北陸への荷物が全遮断されるような大雪になっても全国のニュース的にはカスってことなんだろうし北陸に住んでるおれも首都圏で新型コロナウイルスが蔓延して何か所か都市が滅んでも気にしないようにしますね。
しかしそうなるとそれよりあとに注文したフラフープだけ到着したのが本当に謎だな。日本郵便のサイトを見てみても配送状況は芳しくない、北陸三県はすべて荷受け不可能らしい。しかし日本郵便のそのページの題名が「低気圧の影響について」だったけどそれは何なんだよ、大雪の影響じゃないのか?気圧が低いから車が動かないってわけでもないだろ。一月の後半にカツカツな状況でまんが雑誌を読みまくるのはつまらんという気持ちでしかない、まあそれはしょうがないし、大雪で人間が出歩かなくなって北陸の感染状況が改善すればいいのだが、実際には家族のようなバカが大雪でも(家の雪かきもせずに)平気で出かけるという事態が発生している。その家族がおれが必死こいて雪かきしてることを完全に無視して「雪とけてきたね~!」とか言ってくるのが心底ムカつくんだよね。そのままネットのニュースを掘っているとチェーン規制がどうたらと書いてある。そういや三年前の大雪のあとチェーン規制ができて、車用品販売店にチェーンを買い求めるひとが列をなしたみたいなニュースあったな、結局チェーン規制出さなかったのか。それ関係のニュースで運送屋にエールみたいなニュースを読んだら、「天候で文句をいわれても、天気を変えることはできない。流通が遅れるのは仕方がないことだよ。」という意見があった。まあそれは正しいよ。確かに正しい。けど、年がら年中悪天候の北陸に向かって、大して天気も悪くならない太平洋側の人間がこんな説教してるかもしれないと思うとイライラするな。おれは性格が悪いし、それでも「配達する人間に罪はない、天気がクソバカなだけ、天気はくたばれ」ぐらいのところでギリギリ耐えてるのに、大して天気も悪くない地方の人間が「天気は仕方ないよね」とか言ってるのを見るとマジでイライラしてしまう、天気そのものは仕方なくねえんだよ。
とにかく今日も出かけられないし、超久しぶりに空気ポンプを活用してキーボードのホコリを吹き飛ばしまくっていたら、筆舌に尽くしがたい量のゴミが出てきたので驚いちゃった。よくこれで動いてたな。ゴミに悪戦苦闘していると、このタイミングで、荷受け不可能だったはずの雑誌が発送された。と、同時に次の雑誌も発送された……。マジで渋滞じゃん。困ったなあ。とにかく雑誌が来ることは決定したので、喜びのあまりフラフープを回した。そこが手近な広い部屋だという理由から、じいさんの遺影の前でフラフープを回すことになったんだけど、なんだか妙な罪悪感があるな。じいさん、おれの活躍を見てくれ。