ぐ戒

午前八時の起き抜けには、笑ってはいけないみたいな企画で地下に閉じ込められた芸人が暗いのが怖くて母親の名前を連呼していたので成立するのかこの番組と思う夢を見た。ガチのやつじゃんと思ってしまったのだった。あと、まんがでおれを襲うゾンビみたいなストーカーを倒したと思ったらゾンビみたいな見た目だからか何度も何度も蘇ってきたのだが最後は幼馴染みの電撃で倒すことに成功しその幼馴染みは空飛ぶ陰陽師集団の一員として始まりの力を行使しに来たという夢を見た。空飛ぶ陰陽師集団のところだけ恥ずかしいので記憶にある。あとあと、似合う服がなにもないのでクローゼットを引っ掻き回していたら時間がなくて服を選びすぎてこのままじゃ何にも間に合わなくなると思ったんだけど止められずに結局既に遅刻しているような時間になってしまい急いで家を出たが最初の交差点で既に残り時間三分とかだったので走りながら諦めるという異様な状態になりやっと到着した卒業式には間に合っているかどうかも分からない上に会場が小学校になっていたので入ることもためらわれたし間に合っていそうにもなく打ち上げが既に始まっているとのことだったのでそちらの会場に向かうとそこは料亭でありどこから入るか分からないとまごついていたら家族が出てきたので質問したのだが歌いながらどこかに去ってしまったしイライラしながら建物の中に入って祖父の唱える念仏を完全に無視したり出されたヨーグルトを食べずにいたら戻ってきた家族に注意されたけどお前らもこっちを無視しただろうがとなってもう何もかもめんどくさくなって建物を飛び出してそういえばそもそも探しものをしていたんだったと市街地に戻ったのだが既に店はあらかた探し尽くしたので先月オープンしたヨシワクストアーという店しか残っておらずこんなところにあるかなあと入ってみたら狭い店内に少なめの家電が置かれている状態に二階もあるようだったので上がってみると薄暗いゲーセンになっているし向こう側の階段の近くにはまんがの単行本が束と積まれていたのでここならあるかなと思って調べてみたがどうも若干古い年代のまんがしかなくしかも階段もまんがで埋め尽くされていてまたがないと先に進めない状態だったので本当に先月オープンしたとは思えない荒れっぷりだったけど逆に面白かったのでまた来ますと店員に言ったらレジにいたおばさんが炊いた緑の豆を渡してきてオープン記念なので持っていってくださいねと言われたので持って帰ってどう説明したものか悩む夢を見た。この夢、特に後半は冒険っぽくてめちゃくちゃ楽しかったのでよく覚えている。起き抜けには、画数の多い漢字はなんて読むでしょうというなぞなぞが出されたので城に潜入と答えたら名古屋城にこんな泥だらけの漢字じゃ入れないよと言われたので画数多い漢字のことを泥だらけって表現するんじゃねーよと思う夢を見た。どんな字面だったか完全に記憶にない。
ところで別に起きた時間は普通なのにパソコンの電源を付けるのが遅れた。これはなぜかと言うと、家族がヤカンを雑に使い続けた結果壊した(!?)ようで、それでおれの笛吹ケトルを勝手に使っていたので衝突が発生し、完全に狂いそうになったので遅れたというわけ。おれが神経質ということを差し置いても家族と同じヤカンを使いたくないのは不潔という意味ではなく、家族は極度のガサツなのでヤカンに火をかけたままウロチョロすることが多く、過剰に加熱してこのように壊すということがあるため、同じものを使いたくないという気持ちがある。いや壊したのは初めて見たけど、今までもなんか蒸気が異常に吹き出してるのに放置してておれが慌てて止めるみたいなことが度々あったので、ダメージはあるだろうなと考えていた。再度書くけどまさか壊すとは思っていなかったが。このように、ヤカンを火にかけたらお湯が沸くまで近くにいろ家を燃やすつもりかと憤る神経質なおれと、家燃えたことないだろと怒るガサツな家族の間で衝突が発生した結果、おれの笛吹ケトルが没収され、代わりにおれが家族の金で新品の笛吹ケトルを買ってもらうという形に落ち着いた。まあ当たり前だけどな。なんで何の補償もなくおれのヤカンをプレゼントしなきゃならないんだよ。鍋で湯を沸かしてろや。それで出かけるまでのすべての時間を使って笛吹ケトルを探して買った。そのせいでニュースを読む時間がすべて失われた。
今日は街の方へ出かけた。新竪で中国の笑話の話を、ガレージでイギリスのユーモア小説をそれぞれ買ったが、これら二冊とも以前から気になっていたもので、新しい発見はとくになった。帰宅後すぐ加湿器を片付ける。加湿器を使ったら必ず洗っているため最近はしょっちゅうこのルーチンをこなしているが、今日は予期せぬコードの絡み方が発生して加湿器が倒れ、既にセットされていた水がこぼれたので、運が悪い。しかも(ありがたくも頂いた)フジパンのカステラサンドは、一個前のデザインでは508kcalだったのに今のやつは455kcalしかないので、これも運が悪い、いや社会が悪い。明らかに減っているし堂々とシュリンクフレーションされている。業者は内容量増やしたときだけ増やしたって書くな、卑怯だぞ。
セフレこと世界ふれあい街歩きはイタリアのノート、知らない街だ。綴りは能登だ。大通りというか通りになっている広場に行くと早速ベンチでタクシー運転手としゃべることになり、街自慢が始まる。そのあと、なぜか洗濯物を干すジジイを盗撮するくだりがあって、それからガキと喋る。地元の話をするのかと思ったらマズくて食えたもんじゃない飴玉をいたずらで渡したみたいなどうでもいい話を聞いていた。そこからさらに進んで大聖堂に到着したが、大聖堂としてしか紹介されなかった、名前はないのか? あと、ここの階段は座ってもいいのか? 大階段に座るなとか言ってたのローマじゃなかったっけ。とにかくそこを観察していると急に通行人が街案内を始めた、なんか建物の屋上に連れて行かれて昔話を聞かされる。窓ガラスにサッカーボール当てたら割れたんだよね~みたいな話をしていたが、そりゃそうだろとしか言いようがない。街の様子はバロックアンドバロックバロック様式の建物はマグロ加工業で財を成したニコラチ家の住居だという、三輪バイクのオッサンが教えてくれた。しかし乗り心地悪そうな乗り物だな、全体的にガタがきている。歴史コーナーによると大地震があったらしいが、その割に耐震性低そうな街並みなのが気になる。集合住宅のウニョウニョの手すりに注目してたら、喋りかけたやつが偶然貴族だったという展開。えーっと、嘘つけ!! 六十六部屋ありますじゃねーよ、貧乏人煽ってんのか。ちなみにウニョウニョの手すりは、当時の女の膨らんだドレスに引っかからないよう、当時の人間が工夫したものらしい。そしてその旧市街は、色が薄くて狭いので全体的に硬い印象だ。脚立に乗って何か作業をしているひとなんかがいて、聞くとアポトロバイケと呼ばれる仮面を玄関につけていると。ここで作りかけの仮面を見せてもらったりする。古めかしい。グルメコーナーではアーモンド・肉・ラビオリ料理が紹介される。で場面変わって若干狭い道、その道に面した石造りのガレージに赤いビンテージカーであるところのルノー4が収納されていて、彼女だとか言っている。当然その車をかわいがっているのは男だ。そして次はゴミゴミした倉庫、修理屋らしい。この連続訪問で、ノートのひとたちは物を大事にするということを表現したかったらしいが、物を大事にしてるやつがそんな雑な積み方するかな、と感じるぐらいゴミゴミしていた。でさらに進むと背の低い長屋がある、住宅街だ。ここは大地震後に初めて建てられた場所で、アリアストレッロという名前、最初に名前を聞いていた住宅地だ。また三輪バイクのオッサンが来て、この辺を仕切っていたのがナヴァッラ家だと教えてくれる。そしてその三輪バイクがエンストしてしまった。寄り道コーナーはエトナ山。エトナ火山ってことかな。ロープウェーで山頂付近までやって来ると猛吹雪で情感がないという描写。しかしブルドーザーみたいな車に乗って向かった山頂は青空だった。しかし火山のこと天然の床暖房って言うなよ、床じゃないだろ。街歩きに戻ると、仮面職人が再登場。怖い顔の仮面に素敵という表現をしているのはそいつの親なので、なんか贔屓目があるんだろう。ここでなんとなく、高台がないからひとの家に入ろうとしている雰囲気があったが、読みは外れた、教会に行くらしい。しかし「黄金色……期待できるかな……」ってナレーションは何? そして気持ちの色って何?! 何も分からずに終わってしまった。以上です。三輪バイクのオッサンしか奇人がいなかったな。