ぐ戒

最上階から正義の味方を殺しまくっていたけど暗殺スタイルとはいえここまで誰も気付かないものなのかと間抜けっぷりに呆れつつ地上三十階から滑るように豪華な螺旋階段を降りていき二十一階でようやくバレて階段が使えなくなったのでエレベーターを使おうと協力者に誘われその通りにしたらエレベーターから降りるときに待ち伏せにあったしさっきの男が騒いで囮になると言ってくれたのでおれは逃げ出したのだが会議室の前だったため逃げるに逃げられずおれに対する作戦会議が行われていたけどおれは顔を知られてないので堂々と参加したし重役と握手しまくって懸案事項はぼくが解決しましょうと言って外に出て空中に浮かぶ無数のポケモンで出来た柱を下から壊滅に追い込む夢を見た。これは一瞬パニック系かと思いきやしっかりと脱出できてその後もおれに有利な展開になるというものだったので楽しかった。あと、地面と天井に囲まれた近所の平屋を見て地震に強そうだな羨ましいなと思いながら裏手に回ってみると誰もいないし滅びつつあるこのカプセルみたいな街の中で唯一残っていた女医がスーツ姿の男にお茶に誘われていたけどお茶さえも無理ですという辛辣な断り方をしていたしこの街からはみんなが去っていくなと悲しくなる夢を見た。この街はエメラルドグリーンの外壁が多かった。午前八時半の起き抜けには、古書店で転んだ表紙に見つけた黒い木箱からきれいな文庫本が出てきてそれが塙保己一のものであることが分かったし百円でもあると知る夢を見た。ここまで全部が八時半までに見た夢だ。正午過ぎの起き抜けには、街中を自転車でダッシュして信号もギリギリで渡ったのだが信号の手前ではモンスター図鑑を予約していた女が独り言を言っていたし信号を渡った先のバス停の前には彼氏にカニ鍋を食いに行こうと誘ったらカニがダメだからと断られた女がいたし猛スピードで走っているのにそれは聞こえたのだがひとまず地下道の凸凹な階段もアクロバティックに切り抜けていたら出口付近にビールの箱のトリックアートがあったし誰が得するんだろうと考えつつ地下道を出た先の信号を渡ろうとしたら今度はギリギリで赤になってちょっとイライラしていたところ信号待ちのババアが朝顔の話をしていたためなんとなく聞きつつ横断歩道を渡ったところにある茶屋街的な町並みは小粋な橋が邪魔して自転車で進めないんだけど浅い川に踏み込んで自転車を橋の上まで持ち上げて無理矢理通行したので住民たちは驚いていたがそれでもまだ壁があって自転車では厳しいしそこにいた女子アナに聞くと自転車持ち上げポイントはまだ三か所あるらしくここは金沢最大級の自然アトラクションですよと言われたけどあんまりうれしくないし更に持ち上げ区域最後のアトラクションとして高所に連れて行かれたためこれはジップラインかなと考えていたんだけどここで財布がないことに気付き時間がないのに来た道を引き返し自転車持ち上げポイントも最初からやり直しということになりさっきのトリックアートも消えていることを確認したが出発地点のコインロッカーにもないと発狂してたところ脱いだ服の中からゴロリと財布が出てくる夢を見た。長い夢で良く覚えてはいるが、こっちはさっき見た夢とは逆に最後の方が最悪になりつつ終わってしまったので若干悪夢だなと感じている。カニ鍋のくだりは、古書店の近くの交番がある交差点付近と似ていた。
とりあえず起きたら荷物が届いていない。まあそんなこともあるよな、今どの辺を通過しているんだろう、とクロネコヤマトのサイトで番号を打ち込み検索してみたらもう配達完了になっている、もう嫌な予感しかしない。それで隣の家を確認してみると以前もそうであったようにやはりそっちに不在通知が突っ込まれていた。これはひどい。最悪なのでさすがに怒りのクレーム電話を入れた。最初自動受付しかなくて発狂しそうになったが、落ち着いて考え直し、こういうときはその他みたいなところを選べばいいはずだ、とやり直してみたらうまくいって、人間が応答する部署に繋がった。受付のババアも対話当初はよく理解できてなかったみたいだが、詳しく説明するとようやくその重要性に気付いたようで、急いで連絡させるということになった。別にババアに文句はないのでそのまま電話を切ったが、、さすがにはよもってこいやという気持ちしかなかった。隣の家に不在票入れるってなんだよ。テロか? そしてインターネットニュースを読みながら静かにして待っていると、クロネコヤマトのトラックが来る。だが止まる場所が変だ。もうお気付きかも知れませんが、そう、またも隣の家にクロネコヤマトが来ようとしていたため阻止することになった……。どうなってんの? お前叱られたんじゃないのか?? これについてもやんわりとクレーム入れたいけど、時間がないから帰ってきてからにするということになった。しかし結果を先に書いておくと結局クレームは入れなかった。ダルかったので。まあ、ともかく、そういうわけでトラックボールがシンプルで保証が長いものに変わりました、これは皆さんからのご支援の賜物です、本当にありがとう。前もそうだった気がするけどトラックボールはマウスと違って割とボタンの配置が自由なので慣れるまでしばらく時間がかかるんだよな、もうそこにはないはずの玉を転がそうとしつぃまう。あとリストレストが入っててありがたいけど、ボタン配置に慣れるまでは付けた方がいいのか付けない方がいいのか分からん、分からんからとりあえず付けておくというメンタルでやっていってる。そしてチャタリングキャンセラーを切ることができることにも気付いたので切った。
今日はまず書店で雑誌を予約して、それから街の方へ。新竪に行ったけど欲しいものはなし、ガレージで石川県史料としての皇国地誌を購入した、これは字(あざ)がたくさん掲載されていたので面白そうだった。こういった本を物色している間、声が高いボロボロのジジイに「ここの店楽しいねえ!」と言われたけど曖昧な返事をした、おれはそういうポジティブな人間ではないので。でも実際ああいうジジイの方が人生は成功するんだよな、と思いつつとても成功している人間の外観には見えなかった。この皇国地誌は全部漢字とカタカナでツラいけど、寺が焼けて鏡が一枚残ったとか書かれているので楽しい、おれにはそういう物語が必要なんだ。そういや今日の昼のニュースで、栃木の田舎が屋号を守っている、鍛冶屋とか麹屋とかうどん屋とかいう看板を家の前に出してるんだという話をしていて、そこで赤灯見屋? という名前の創作屋号を付けてる老夫婦の家があり、なぜかというとその家から鉄塔の赤い光が見えるからだと言っていた、これがすごく良かった。田舎に期待されている田舎感じゃなくて、人間が自然をぶち壊して作った人工物を、再び地名的な屋号に取り込んで風情を感じるというの、ものすごくいいんだよね、自然として人工物を取り込んでいるというのが廃墟みたいだ。あまりにも良かったので、帰宅後その栃木県大田原市佐良土の屋号保存地区をストリートビューで見た。するとちょうどニュースでやってた「ていしゃば」があった、ここは元々駅舎で、廃線後はその駅舎を譲り受けて住んでいたらしい 。ほかにも「お城」とか変体仮名を使っているものがあり、郵便局にはちゃんと「ゆうびんきょく」という屋号がついていたので大変に面白かった。
セフレこと世界ふれあい街歩きウクライナキエフ。早速路面電車の駅が映ったが、舗装がボコボコだったので多少の期待感があった。市場には果物やチーズの屋台が所狭しと並び、店員は店のチーズをクチャクチャと食っていた。海外ってこういう雑なところあるよな、ウクライナに限らず。それでロマーシキ村から来た農家からも話を聞いたが、なんか素朴な受け答えをしていた気がする。で街中に進入したんだけど、旧市街というが無骨な四角い建物が多い、と思ったら突然駐車場な装甲車が停まっていた。ここはチェルノブイリ博物館で、この装甲車はチェルノブイリを鎮圧だかなんだかするときに使われたものだと、博物館の前に腰掛けていた男たちが言っていた。チェルノブイリ関連でクリミア半島の名前が出てきたな、これはロシアでは放送出来ないだろう。また黄色い教会の前には地べたに座り野生のひまわりを売るひとがいて、女が買っていったりしていた。その後ドニエプル川に架かる新しい橋を渡るくだりになったけど本当に新しくて風情がなかった。またその橋の向こう側にある広場的な場所には、ロシアとウクライナを結ぶ友愛のアーチという巨大モニュメントが据え付けられていたんだけど、その天辺付近にヒビが書き入れられていた、これは関係性を象徴しているらしい、じゃあ仲良くなったら消すのかな。実際親戚がロシアにいたりして交流自体はあるのに政治が云々という話ではあった。ここで歴史コーナー、キエフ公国の話。東ヨーロッパで最も栄えていたがモンゴルに滅ぼされたという話だった。しっかりクリミア半島の話も出てくる。その独立広場から街歩き再開、街頭でヤヌコービッチがボロクソに言われている。その逃げ出したやぬこービッチの館を案内するツアーをやっているらしい。呼び込みをやっている体育教師が「おれはウクライナマフィアだよ」という冗談を言っていたが、体格がいいため冗談に聞こえなくて怖かった。体育教師いわく「おれは生徒に人気があるんだ」とのことらしい。また街の別の場所にはチャリでパトロールする警察官がいてスポーティーだ。一方でかいウクライナ女は彼氏が持ってる変なサイドカーに乗り込んでいた。木の根元には弦の多い弦楽器であるバンドゥーラを弾く男がいる。これはウクライナの伝統的な楽器で、二十二弦あり、半音がなく、全音階であるらしい。音楽理論に詳しくないのでさっぱり分からんが。グルメコーナーではボルシチが出てきた、実はウクライナが発祥であるとのこと。それはいいが、揚げ物の中にでけえバター入れるな! 死ぬ!! そのあと、ケーキにもバターをたっぷり入れていたので、長生きする気ないのかなと思ってしまった。土産物屋には、マトリョーシカは当然として、ドモウォイという人形も売られていた、ドモウォイの方が可愛げあるぞ。場面転換があったところで話は急にシリアスになり、クリミア半島奪還の戦闘で犠牲になったひとの顔写真が一面に貼られた壁と対峙することになる。そんな中無邪気にサルを飼いたいんだと抜かしていた女のガキの態度が救いでしたね。その後、聖ミハエル黄金ドーム修道院に行く、本当にそんなまどろっこしい名前なのかな、そしてまた戦闘で死んだひとの話。しれっとモンゴルの悪口も言っててちょっとウケた。修道院の中ではロシアの人間が祈りを捧げていた。寄り道コーナーはコパチウ村、中世のキエフを味わうことができるらしい。当たり前だけどそこはテーマパークで木造の建物ばかりだった、木造の教会に衣装を借りた観光客もいる。その後披露されたのは馬の曲乗りってやつ、なんか前もヨーロッパで同じようなものを見た気がするが……。街歩きに戻った、子供のためのピザ教室に大きな銃の絵があって不穏だ。つーかガキ共がピザ作ってる机の下に銃弾埋まってないですか?? ヤバくない? どうもここもクリミアと関係があるらしく、そのような記憶を受け継ぐ店らしいが、それにしてもガキにピザを教えるような場所なのか。しかも帰りがけに見たら絵じゃなくてマジの銃が飾ってあった。いろんな意味で本物じゃん。最後は独立広場の噴水で軽くインタビューして終わり。以上です、ウクライナの割に奇人が少なかったな。
少年ガンガンを読むしかしコースターとポスター、両方紙切れの付録なのにこれで値上げするのは信じられんな、付録で値上げすんなデジタル版でエッチなシーンのみ彩色みたいな紹介、見る度にゲスくて笑ってしまう、商売としてはまったく正しいボカシはクソ『戦×恋』命日ということとで主人公とヒロインは墓参り、その流れで回想になる。すごいことにほぼ風呂のシーン、大事な話は風呂でするのが当然だもんな! 髪を切るという細かいネタが仕込んであったのが良かった。『魔女らば魔女れば』お茶の魔法を習う。今回はのっけから魔法がうまくいった、と思ったのに判定を拒否されたのでヒロインは苦い顔。毒っていうワードだけで閃く主人公かっこいいな。嫉妬に駆られたひと、今回のキーパーソンだったのに部屋を出ていってしまった。『金装のヴェルメイユ』前回のヘコミを受けてストレートに告白する話なので激甘展開。目がトロンとしているのがいいよな、あと主人公の勧めるお菓子をよけてキスするのも色気があっていい。そういやヒロインって今まで制服じゃなかったか。最後はなんか敵側の最強キャラみたいなのが出てくるブリッジ展開。『ミノタウロスの想い人』今回はミノタウロスの相棒の妖精が女勇者と対峙する話。といっても基本的に言葉が通じてないのでそのままでは何も進まない。ただ悪役が妖精を捕まえようとして女勇者がそれを助ける、という一件が双方の溝を多少埋めた感じがあった。しかし悪役がいかにも殴られそうな顔だったな。『とある魔術の禁書目録』ようやく気付いてきたけどあのパーカーの男主人公枠なのか。最後の方で本来の主人公の言葉と邂逅していたので気付いた。他人を「処分」したことについて抱いている多少の罪悪感を正義に変えるような展開だが、仲間の死自体はまだ描写されてないな。『スライム転生。(略)』暴力キャラの怒りを鎮めてから共同戦線を張ることに。といっても後ろから睨みをきかせるぐらいだが、なんで主人公が父であるという秘密のヒントを出すんだよ、ウケる。大砲攻撃もややズルいな、というかあれ分裂してるのに攻撃力落ちてないのか。『おじさまと猫』一話目は前回の続きだが、ムカついてギター弾きまくったらむしろ評価されるのウケる。主人公はようやくじぶんの病状? について話して友情回復という話。二話目は猫がペットショップにいた頃の同僚が、なぜ野良に? という話なので、次号に続くっぽい。『英雄教室』双子の巨鳥が頑張って人間になる、頑張るとは……。とにかくみんなの母性をくすぐるのがうまいのでみんなの子供みたいになる。でもハーレムなので結局父としての主人公の取り合いになり、そして怪獣大決戦へ……。暴力解決かなと思ったら叱っていたので良かった。父っぽい。『ヨシノズイカラ』不良の描写がうまく決まらないという話。現代風ではないと言われれば確かにそうだが、それを言うとまんがが終わってしまう……。そこで観察対象となる生意気なガキが顔からして生意気で笑った。しかも例の痛いファンの女子との間で上下関係までできてしまった。その言葉をパクんなよ、バレるだろ。『魔女の下僕と魔王のツノ』とりあえず街を助ける組の話、全員強いので圧倒的な力で敵を倒していくし傷ついた市民の回復というアフターケアも忘れない。その流れで旅に出ると行った仲間に対して、お前以外全員魔女だぞって言い放つの笑った。つまりテレポートが可能なので別れる必要がない。ご都合ではあるがいい話だった。『旅とごはんと終末世界』前回の狩りを経て料理を作るが、今までの旅をなぞりながら作る。味わうシーンで素直においしいと言っているのが微笑ましいが、別れに至るまで完全に最終回路線だったのに、続くと出てきた。ひとりもしくは人型の相棒と再び旅に出るんだろうか? 『ベルゼブブ嬢のお気に召すまま。』前半は婚約その後の話という感じなのに、結局主人公サイドの恋慕に話が集中する。散々結婚の話しといてこの気持ちは何……となるの逆にすごいな。後半は運がいい、悪いというコミカルなオムニバス。最後の試験免除、ズルい! 『裏世界ピクニック』何の変哲もないひまわりを不気味に描いているのがいい。キモいじぶんの幻影を追って、いよいよ探し求めていた相手役を見つけたが、探していたひとを見つけたと言ってぼーっとしている。最後の円盤もひまわりっぽいな。最後下書きかと思った。『俺の彼女に何かようかい』親子喧嘩がまだ終わらない。根はいい子という表現は素が悪い子に使う言葉というツッコミが的確すぎて今月号で一番笑った。あとあとになってから棒読みをバラすのもすごい手際だ。一応シリアスな話なのにギャグが冴えてて本当に良い。『ながされて藍蘭島』カラーなのでヌードデッサン!! すごい!! 内容は絵に関することだから、なんだけど、作中では主人公の書いた奇妙な絵をみんなが解読していく。一応の感動シーンで全員が泣いているのを遠巻きに見ているひとたちが理解してないっていうの笑った。最後もギブアップとは思わず、意外で良かった。『無能なナナ』相手から逃げ回る途中の電車内で変身能力持ちの眼鏡と出会い、そこでもう殺したくないと決意を述べる主人公。そのあとが追跡劇の再開で、やけにあっさりと刺されてしまってる感じがする。なにか含みはあるが傷を負っているしなあ。『不徳のギルド』まともな戦闘だったが巨乳の恋心が高ぶって樹木をドンドンやったら触手モンスターが落ちてくる。少年まで犯されているのだが……。バーサク状態でも技が使えるというのが巨乳の強みだが、目を覚ます白魔法で回復できる。仲間も覚えているはずだが、という反応に、覚えていると使えるは違うという適切なツッコミが入ったのも良かった。なにより最後の、男にドギマギなんかしな……い?! みたいなオチがめちゃくちゃ良くて爆笑した。。『エルフと狩猟士のアイテム工房』今回の敵は少女まんがみたいな甘い展開が好きで嫌いなキャラなので夢の中に入り込んで邪魔する、のだが作者も断ってる通り短いのでそこまでで終わる。『私の神様』こっちも短い。大学の文化祭という流れで、友達がいずれもかわいい、キャラが立ってそうだった。あと主人公は神様と出会った瞬間にすべてを思い出したらしい。『ロクショウ!』こっちも短い!! 前回助けに入ったキャラが母親と厳しい話をしているが、思い出の中の人間は主人公ではと思い始める。一方主人公サイドのスキンシップはまだ始まらず。『ガリョウ史伝』読み切り。神様を信じてない女に化け物が襲いかかるが謎の人物に助けられる、その人物が神様の話をするが信じない、という流れで、近代化が信仰心を損なわせているという設定のようだ。人の表情も化け物の描写も、馬の描写ですらかっこよく、アクションも躍動感があってよかった。ただ女は日本名、日本名の街に北斎、アメノウズメと純和風っぽいキャラ設定だったのに、町並みは中華っぽかったのが気になったな。以上です。