ぐ戒

警察に行っておれは被害者として調書にサインをさせられているんだけど横柄な男の刑事が対応してたのでムカついたしそのハンコ使いにくいだろとタメ口を利かれたのでなんだこいつと思いつつもそれは事実だったので別のハンコを押すなどしていたら訂正に次ぐ訂正で書類が真っ赤になったしその横柄な刑事はメシ食いに行くわと席を外したのでおいおいおれと犯人をふたりだけで同じ部屋に残すのはヤバいだろと焦っていたら女刑事ふたりと入れ替わったので良かったと安堵したし調書が汚いのは横柄な刑事のせいということにしておいて警察を出てブックオフに行き真ん中に闇の通路がある本棚の様子をうかがっていたらその闇の部分からどんどんひとが出てきたのでアダルトコーナーかなと思いつつ全員出てきたのを確認してから安心して本棚を掘っていたんだけどそれは金沢の社会風俗の文庫本のシリーズが揃っている棚で背後からガリガリの男がグイグイ割り込んで来て本を手に取ろうとしていたので押し返してマスクを外して威嚇したらおれの生来の人相の悪さにガリガリ男は逃げていったのでこれで集中して本を選べるわと考えていたら背後の喫茶店からさっきの女刑事ふたりが喋ってる声が聞こえて犯人が手品を見せてきたと思ったらその犯人が仲間共々消えてしまった信じられないどうしてあんなことになるのと嘆いていたしまた捕まったら嫌だなと思って裏口からこっそりと出て公園のあたりを歩いていたんだけど急にこの公園が見納めなような気がしてきて寂しくなり帰宅しても気の迷いが晴れなかったのでついに自首するわと家族に打ち明けてしばらく家にもいられなくなるなと感慨にふけっていたところの作画が赤と青二種類の線で描かれていてそっちの作画は使われていない方だよと言われたので身分が下のくせにうるさいと思ったしお前なら自首の重圧に耐えられたのかと言い返す夢を見た。最後、強引にまんがのことになってしまったが、公園のあたりの寂しさは本当によく覚えている。
今日は特別な祝日なので起きてすぐ国旗掲揚をした。天皇のこととか普通に思っているけどどうせ周りの家はやらないのでいつもの天の邪鬼精神が発揮されたってわけ。しかし起きてからしばらく、めんどくさかったのでグーグル日本語入力のままにしといたんだけど、そしたらやはり連文節変換が狂っていたのでイライラした。連文節と固有名詞が噛み合うとやばいんだよな、正直まんがの題名なんか固有名詞にしてほしくないんだが、そのせいで引っかかるわけだし。ところで即位礼正殿の儀、略してSSD(S即位礼S正D殿の儀)だし、おれも昨晩寝る直前に1TBのSSDを買ったことを国の内外に宣明しようかな~! 容量の話だしアラビア数字で書いています。まあSSD買ったのはマジだし、こんな尊い祝日に労働するバカがいたとすれば明日とか明後日に届くだろうからその辺がひょっとしたらパソコンの命日になるかもしれなくてドキドキしていますね。ドキドキするというのはもちろんパソコンの中を開けて取り付けをするという行為に対しての緊張のことだ。HDDのクローンも取りつけも今のやつではやったことないんでね。マッキントッシュ時代はあるんですよ、画面を吸盤で吸い上げるという最悪の体験までさせていただいたので。あと、こういうギャグが言える日にSSDを買っておけば少なくとも買った日を忘れることはないだろう、っていうのがあるよね。それこそマッキントッシュが壊れたあとに何もすることなくてテレビで金正日の葬儀を見たあの日みたいに……。ひとに言うときは面倒くさいので金正日と共に死んだと言うことにしている。その方が面白いし別に嘘付いてるわけじゃないしね。本当はSSD1TB7000円まだかよという気持ちが今でもあるんだ、今回買ったのは安物だがそれでも決して7000円ではないわけだし。ついこないだも書いたかも知れないけど、こないだ昔の机を開けたら10年前にサムスンの1TBHDDを5000円で買った領収書が出てきたし、10年も経過したのにそんなに技術進歩してねえなとガッカリしたんだよね。ともかく不安なのはパソコンの組み立てだな。数をこなせば慣れるみたいな意見があっちこっちにあって、そりゃあ確かにそうなんだろうけど、プラモデルみたいな値段で買えるものでもないのに何回も組み立てられねえよって感じなんだよな。
今日は近所のブックオフへ。前から若干狙って履いたけど買うかどうか迷っていた理科の本を一冊購入した。面倒だったので寄り道はなし。帰宅後は急いでコーヒーを作り、そして音楽をも作った。このへんはもう最近のお決まりコースなので特に違和感を覚えないのだが、聞くべきポッドキャストも多いためこの時間帯に音楽を作れるということは実はそう多くない、単にポッドキャストがないときのお決まりコースだと言うだけの話だ。そのあとはHDDクローンソフトをインストールするのを忘れてたのでしたりしていた。それからSSD換装の不安を取り除くべくあらゆる資料を読み始めたが、なんかコピーの際はコーヒーで一息ついてください! みたいなのを見ると、不安を和らげたいという気持ちは分かるにせよふざけんなよという気持ちの方が勝ってしまう。おれは必死なんだよ。それからリリース作業をした。これは即位礼正殿の儀をテレビで流しながら口琴を演奏したり窓やヤカンを叩いて作った音源を素材にしてもう一回演奏したものなので日付が変わる前にリリースしたかったし実際音源自体は夕方に出来ていたのだが、アーカイブオルグがクソであり六時間以上もキューを待たせやがったので不本意ながら深夜のリリースとなり完全にスベってしまった。
セフレこと世界ふれあい街歩きはパリのビュットオカイユ界隈。聞いたこともないんだが、パリを細分化したら何回でも訪問できるルールやめてほしい。八百屋と鶏たくさんの店を巡り、その次が黒人の靴屋へ行く。靴屋は腕がいいとか客が褒めている。その次はババアの縫製業、とにかく職人の街だとアピールするような展開らしい。その先には古いお城がある、そのへんの道路は元々川で職人たちが集まってきてたのだが汚染されて地下水路になったとのこと。それは面白い情報だな、昔は汚染という概念に疎そうだからな。その道沿いには砂色の無骨な長屋風建築物があり、そこに染色工房があったんだけど、そこのひとがまた小さい村理論を言っている。特に西欧でよく聞くやつだ。その奥にはゴブラン織りの工房がある、ゴブラン織りという名前は聞いたことがあるな、それなりのサイズのものが五年かかるとか言ってたがそれは人数にもよるんじゃないか。公園ではガキとか緑のアーチがあり、いちごを食ってるひとがいる、いいのかと思ったがどうも公共の菜園っぽい。そこでまたここは小さな村とか言ってる!! 西欧の奴らはすぐ共同体のことを小さな村とか言う!!! 歴史コーナーは児童労働やパリコミューンの話。ここでビュットオカイユは日本語でウズラが丘という意味だと説明が入ったが、最初に言えよ、お粥が飛び出してる絵でイメージが固定されてしまった。そして階段の上の公園を抜けて街へ向かう、ナレーションが「ここがビュットオカイユね」って言ってたけど、じゃあ今までのは何お粥だったんだよ? とにかくその場所には酒場もしくはカフェがあり、パリコミューンの頃に作られたさくらんぼの歌をうたうひとたちがいた。そういやさっきの八百屋にもさくらんぼあった気がするな、その暗喩だろうか。ここでペタンク! 無職の遊戯!! その近くには公共の蛇口があって、昔ビエーブル川の水量を増やすために井戸を掘ったら大量の水が出てきたから湧き水が出る公共の蛇口にしたという説明が入った、その水を使ってパンを焼く職人もいる。しかしパン入ってるプラケースが鬼きたねえんだが……。また小道に入ると荷物を持ってドアを開けられないひとが助けを求めている。そこを素通りする、人助けをしないパリ市民!!! 小さな村!!!! 困ってたそいつはアーティストであり妻もまたアーティスト、そしてまたゴブラン織りだ。ビュットオカイユは昔貧民街で人間の距離が近くて云々と言っていた、、それなのに今は……。ここでバンジャマンさんのグルメコーナーになる。特にめぼしい料理はなし。街歩きに戻る。石取りまくって地下に空洞ができたからビュットオカイユでは高い建物が建てられないという話だ、そういやさっきの夫婦の家の外壁にも石が詰められてたな。次は楽器工房、ビオラに魂入れるとか言って棒を入れとる、静かな通りだったからここに工房を構えたらしい。工房を出るとソーラー電気自転車をかっ飛ばす若者がいる、発展途上国が云々と志は高いがそいつの運転めちゃくちゃ危なかったぞ。あとをつけるとリサイクル工房に辿り着き、学校を中退した人間が通っているとのこと、人間もものと同じで再出発可能と言っている。そうだね。寄り道コーナーはボー・ル・ビコント城。城の庭はフランス式庭園の先駆けでトリックがあるらしい。それは何かというと起伏が多くて地形が隠されていること。城自体になんかあるのかと思ってたのでちょっと拍子抜けだった。街歩きに戻ると、巨大マリオネットが集う家がある。ここでは近所の者が週に一度集まって巨大人形を作るらしい。そしてまた小さい村理論!!!! 今日三度目!!!!! ダサい!!!!!! 彼らは真顔の巨大マリオネットを操り、夕方の街路に繰り出して行った。普通に怖いのでは。以上です。ビュットオカイユではとにかく職人が強調されていた。