ぐ戒

出かけるんだったと思って外に出たら猛吹雪だったし出かけるのをやめて離れに移動したんだけどその道すがらガキにペンを取ってくださいと言われたので何があったら窓からペンが飛び出すんだと思いつつ拾って渡したら吹雪が止んでいる夢を見た。これは隣の家に住んでいるガキという設定だったけど、そもそも隣人の顔を知らないので声だけしか聞こえてこなかった。あと、芸人の番組の総集編にスポンジ製とはいえローラーに芸人が巻き込まれていったし顔の見えなかったこの芸人は一体誰でしょうというクイズにもなっていたのでビビっていたら次は不愛想な俳優がゲストの回だったけど自習のサーフィンの回でははしゃいでいるという夢を見た。結局ローラーですり潰された芸人は誰だったんだよ。あとあと、密室の和室からどうやって出してもらえるか分からなくて出してくれと叫んでいる夢を見た。これは全然覚えてないな。むしろ悪夢っぽかったから覚えてないのかもしれない。起き抜けには、死んだアイドルのグッズが百均に売られていたのですごいな許可ちゃんと取ったんだと感心してたら偶数がおれ奇数が相方なんだと言われて巧みなやり口だなとなおのこと感心する夢を見た。ぼんやりとしか覚えてないけど一人称が「おれ」なので男のアイドルだったはずだ。
最近思っていたんだけどパソコンのファンの動きが重い。別にそれほど気になるわけでもないが、ファンが壊れて精神も壊れてしまった、という経験を持つおれとしては放っておけないので、まずパソコンを立ち上げる前にケースを開けてファンやその周りのホコリを重点的に取り去った。一年間も掃除してなかったとかじゃないのでこんもりというレベルでもなかったが、そこそこ詰まっていたので除去し甲斐があった。適当に生きてるためすぐ部屋の掃除をサボってしまうし、それでこんなにホコリが溜まってしまうんだけど、毎日部屋を掃除することにはやりがいがないんだよな。ピコーン的な爽快感がないから。しかしそうなるとファンは三か月に一度ぐらい掃除することになる。別に悪かないが、それって換気システムと同じじゃん。換気システムのことを考えると落ち込むからそれと同じってことにしたくないんだよな。
それで改めてパソコンを付けてインターネットをしていたら、「千円で音楽や映画が聞き放題見放題なのにまんが一冊約五百円は高い」などというコメントで倫理界隈が盛り上がっていた。ある世代の人間は電子書籍に振れ過ぎた結果物体の書籍についての感覚を失いつつある、ってなお決まりの通説がバッチリ当てはまるパターンだと思う、多分所有の意味が分かってないんだよな。だって見放題聞き放題の方は所有できてないわけでしょ。要は個人としてはそれで満足だっていう話を一般論にまで押し広げようとするから悪いんだろう、例えばおれは、今は無職だから無理だが昔はよくCDを買っていたし、実験音楽の前はメタルを、その前はV系を買っていたものだが、ライブを見たいと思ったことがほとんどない、生涯にライブに行ったのは二回だけで、それはそれで面白かったけど別に行けなければそれでいいと思っている。つまりおれは音楽に関しては実体としての歌手とかプレイヤーが必要ないんだよね、音さえあればそれでいい人間なんだ。それは今でもそう。だけどそれを一般論だとは思ってないし、他人に押し付けようとも思ってない。このひとも実体としての本はじぶんには必要ないんだ、ってところで止めとけばいいのに、一般論にしたがるからおかしなことになるという話。
今日はまんが雑誌を予約していたのでまず書店に向かいその雑誌を受け取り、それからブックオフへ。セールだったかどうかはよく覚えてない、いや確かそうだったと思う、それで図形の本をなんとか買おうと思っていたんだった、そしてそれは確かに購入できた。おれは図形問題については幾何学と呼ぶのもおこがましいぐらい知能が低いので中学生向けの簡単図形みたいな本が手元にないとダメなのだ。そのついでにさいたまの地名の本を購入した、これは別に狙っていたわけでもなんでもないが突如としてそこに存在したので買った、最近は地名にもろくに触れられていないが、これを機になんとかしたいものだ。しかし一番ムカついていたことはずっと雨が降っていたこと。そうそう、思い出した、雨が降っていたけど座視の予約があったからと無理やり出かけて、それでせっかく出かけたのだからとセールに突撃したんだったな。だから雨は想定内だったんだが、とはいえ出かけるときは小降りだった雨が帰宅時には本降りになっていたので許せない、一貫性を持たせろよ。ムカついたので帰宅後はウオッカをあおった。グアテマラはさすがに誕生日に買ったものだったので量が少なく、ほかの豆とブレンドするしかなかったし、グアテマラの方が少なかったので良さはほとんど出なかった。夜はキングオブコントだったこともわすれてハウステンボスの謎めいた花火を見ていた。途中で気付いたがもう途中から見ても面白くはないだろうと判断してそのまま花火鑑賞を続行。花火を映しているカメラが風で揺れてて地震発生時の映像っぽくなってたので面白かった。
今日はまんが雑誌が二冊あった。ヤングガンガンについてはいつも通り感想を書かないが、ライトノベル業界には、挿絵段階でイラスト化されていなかったキャラがコミカライズで初イラスト化された場合、そのコミカライズ版をアニメのデザインとして取り入れることがある、ということがアフレコレポートに書かれていて、それは妙に感心した、複雑に絡み合っているんだな。しかしアフレコレポートって青年誌だろヤングガンガンはよ、きららみたいなことをやるなよ。それではガンガンジョーカーの感想を書きます。郵送の袋からしてなんか薄かったので嫌な予感がしていたんだけど、先にページ数を見たら、ページ数なのでアラビア数字で書くが750ページぐらいしかなかった、ちょっと前まで1000ページ基準だったのに瞬時に3/4まで減るのか? あとこんげつはふたつの作品が休載になっていたんだけど、その片方はアンケートはがきの印刷間に合わないレベルで原稿落としたらしく、ピンチヒッターとして掲載された読み切りが面白かったひとは休載作品に丸を付けといてくれという、今までに見たことない指示が出ていて面白かった。『履いてください、鷹峰さん』、名目上生徒の上に立つものとしての花火大会見回りだが実際は浴衣デート、ただ主人公は鈍くてそれに気付けないという展開。主人公の妄想と実際のパンツ脱ぎシーンで両方ともエロいみたいな展開だな。鈍いというのは主人公の独白で分かるんだが、最後の花火を見ても分からないのは鈍過ぎだな。『賭ケグルイ』、対戦中のふたりの表情がころころ変わって面白いが、劣勢と見えた双主人公がトイレに行くと一瞬席を立つ、明らかに怪しい行動を敵は読み違えてしまうという逆の逆みたいな良い展開。デッキの内容を完全に覚えてるというのも良かったな。最後の自殺脅迫も想定外だが、それだと最後までそれで勝ち上がるつもりかとなってしまう。『事情を知らない転校生がグイグイくる。』、友達が遊びに来るのでうきうき、当初はひとりを想定してたっぽい? とりあえず服を着替えてみたり、ケーキを買ってみたりした後で風邪を引くという暗い展開。しかし日常ど真ん中ラブコメなので救いの手はやってくる、おれはラーメン屋の券をくれた坊主もなかなかいい奴だと思うけどね。最後の、もうデキてるじゃん。『クレーンゲームはやめられない!』、彼氏かと思ったらいとこのお兄ちゃんだった。だが好きな相手が好きな相手を勘違いしたせいで巻き込まれたいとこが若干イラッとしておりウケた。主人公にはそのいとこが実務的アドバイスをしていてかっこよさを演出、そして女同士でグッズを交換という友情展開。でもクレーンゲームに重要なのはコミュ力らしい。そりゃそうだよな。的確なアドバイスで笑った。『ジャヒー様はくじけない!』、魔法少女が魔界を滅ぼしたのは間違いないシリアスな展開なのに、一生かけて償いたいって言ってるときにドMみたいな媚びを見せてて全然気迫が伝わってこない様子だったのでゲラゲラ笑った。軸は魔王の気持ちを表情から推し量る流れで、主人公はことごとく外す。つまりこの三人で片思いの三角関係になってるってことか。メシと気付いたときの顔も良かった。『死神様に最期のお願いを RE』、三流小説家云々という煽りがまずあってからその犯人の小説家の演説、事件の真相を百万で売ると言って人を集める。こんな中でも現場に来た死神の幼女コスプレが良い感じで和やかだった。主人公に刺された、のは演技、ではなく協力者を演じていた、という裏の裏展開でシビれた。何となく見覚えあるけど。『ラグナクリムゾン』、弱いと侮っていた相手が助けに来て、そいつの改装を交えながら戦うというくだり、なので主人公はまだ虚弱なまま。負けて置いて行かれるというみじめな立場に立たされている。一方の姫は行動を読まれているので、現状かなり劣勢だな。『好きな子がめがねを忘れた』、恋愛ルートに突入したのか、主人公は顔が見たかっただけと言ってくるヒロインに対する応対を失っている気がする。しかしキスしてたかって聞きまくるクラスメイト、デリカシーなくてウケるな。そのせいでヒロインを避けたりもするんだけど、あのときチラッと出ただけのコインゲームの話を再度するのはうまい。『遺書、公開。』、別のせいとも手を上げて遺書を読む、圧力を与えたかなと心配するが割とそんなことないという雑な終わり方。でそれを含めてのプロファイリングを主人公グループがやる、人間変わり者の方がいいじゃんという結論で、これは青春感あるね。公開してない生徒の方が少数派という別の圧力も発生し、さらに自殺の原因が分かったかもという引き、これも巧みだ。『聖女の揺籃、毒女の柩』、恐怖の演出なのか、大部分をババアと若い女のペッティングに割いていて、かなりエグい、少年誌としてはギリギリだな。つうか挿入したのか? 主人公とぶつかったときだけ一瞬ファニーになるが、怖い飴を運ばされてるので疑問も生じる。『齢5000年の(略)』、主人公が、大魔導士から改めてトカゲ認定を受けるが、同じく山に穴を開けてプライドを傷付けただろといちゃもんを付けられていたので笑った。結局王冠を持った妹と大魔導士は世界征服を企んでいるし、大魔導士は生き返ったとされるが本当に生き返ったのかと墓暴きが始まるところまで。アルバムかじってるのも良かった。『怪人麗嬢』、主人公格の麗嬢がようやく復活。同じタイミングで主人公は劣勢、ボコられるという流れ、セックスって本当にできるのか? 最後まで執着しているのが清々しくて笑った。ドサドサ雑魚も降ってくるが、味方も援軍が来て、主人公格は三対三の争いに。『渋谷金魚』、主人公グループ再会後。カバンの奴が逃げたせいで金魚の襲撃を受けるが何とか守る、カバンを縫い付けとけってキレてるところが若干コメディータッチでよかった。洗車の動かし方が分からないとなったところで死んだと思っていた自衛隊員が戻ってきた。しかも残してきた奴らもちゃんと助けてる。主人公は何気に重傷負ってないか? 『お従兄さんの引っ越しの片づけが進まない』、弟の運動会に家族や友達が押し掛ける、お従兄さんの逮捕が心配されていてウケる。全員会話不成立のところ良かったな、全員意思のない生き物っぽい。柔らかいもので乳を渡すなどエロい展開もありつつ豆腐を渡すというシュールなギャグもある。だけど一番笑ったのは日焼け後が云々という流れから成人男性がブルマのまま障害物競走に出撃し、しかも網にかかって赤面するシーンを見開きで見せたところ。今月号で一番笑ったわ。『よなかのれいじにハーレムを!!』、ちょっと短め? 主人公を好きなのはわたしですと幽霊が言っちゃうので騙したのかとなるが嘘じゃないとなり、また主人公は主人公でひとりでいたいんだと恋人をあてがわれることを拒否する。そんでなぜかを聞きたがる幽霊、それを教えてくれたら計画を破棄しますとまで言う。これは終わりそうな気がする。『僕が僕であるために。』、前回主人公を誘った女が最初から泣いている状態。この作品は全員が片思いなので主人公ももれなく鈍いのであり、ぼくたち似てるねなどと言ってしまうのだが、友達云々を聞いてもピンとこないのはすごい。展開的には片思いが次々と片付いていく。『賭ケグルイ(仮)』、今回も4ページ。決め台詞が欲しいという話、ダサいの嫌なのにダサくなった。『弱キャラ友崎くん』、まず完璧なヒロインの姿から。それを見て主人公が若干茶々を入れるが友達には変な間があるという伏線めいた展開。しかしサブヒロインもちゃんと出すのは展開としてえらいな。ヒロインが付き合っている噂なんかを挟みつつ、そのヒロインから提案を通せという課題を与えられていたことを反芻する主人公という流れだった。『ソード・オラトリア』、迷宮からの脱出口を見つけるが、主人公は仲間が心配なのでひとりでも戻りたいと言う、しかし相棒のエルフの抱いている気持ちは恋心なんじゃないか。展開はまだまだ仲間が負けていくのであり、しかも主人公の前には悪い神様まで現れる。『賭ケグルイ双』、クーデター的に次々と反乱を起こすが、実は全員捨て駒とあっさり認めて、主人公に「お前が欲しい」と戦いを挑むボス、このときの主人公の嘘つけの表情が良い。確かに手間と主人公ひとりでは釣り合わない、ただしそれでもじぶんのために戦う、という選択をするところに、主人公の人間的なプライドが見えて良かった。『サルバシオンの御使い達』、読み切り。人狼探しをやっている、ゲームとしての人狼とテーマは似ているな。主人公コンビがその姿を追って入った村でお世話になったひとの家に変な女の子がいる。夜、街に出ると遺体を食ってる描写なんだが、これ後の展開考えると変だな、持ってただけってことか? バトルはかばいかばわれという感じだが、最後のモブの父親の、娘を二度失いたくなかったのに失った、という情景がいかにも悲劇的で良かった。『ハッピーシュガーライフ』、番外編。事情聴取を受けるおばさんは本編同様ずっとへらへらしている。あと報われなかった男の子に女の子がパンを買う話だけど、この女の子は既に殺されてるから時系列的にかなり前の話だよな。別に幸せになってないしそう望んでたひとはかわいそう。『リバイバル作品リレー「繰繰れ!コックリさん」』、これは純粋になつい。逆作画崩壊というネタだったが、むしろ割と安定していると思った。以上です。