ぐ戒

午前十一時の起き抜けには、なんか田舎の娘がギリギリ差し入れ能力を得たらしくもうあるのに納豆を渡してきたので邪魔だしとりあえずメシを並べてある床に置いておき街を練り歩く反逆者たちの名前をずっとアナウンスしていたんだけど最後らへんのひとたちの名前がハングルだらけだったので読めず適当に勢いでパククネ~みたいなこと言ってごまかしていたんだけど反逆者の姫に至っては日本語だがヒナ建染と書かれていて可能性としてはヒナギクなのかもしれないがなんと読むのかマジで分からずちょうど本棚のライトノベルにその名前のキャラがいたから読んでみたんだけど表紙や人物紹介欄にふりがなはついておらず作品を読み込まなきゃならないのかと思っているところへおれの自己紹介をする番になってしまったので読めなかったし今からどこへ行けばいいんだろうと疑問に思っていたらその姫に手招きされてバーカウンターの背後の地下への階段を案内されたし覚悟を決めなよと忠告されたので帰りたいなと思いつつ反逆者のアジトに入ったら女のボスの高笑いは聞こえるしリバーシをしている奴らもいる中で反乱前最後の酒盛りが大いに盛り上がっている夢を見た。差し入れ能力というのは魔法みたいな能力のことです。焦った展開もあるけど総じて面白い内容だったのでよく覚えている。
なんかちょっと前に、タイで仏陀ウルトラマンを混ぜた絵を描いた女子学生がいて、それは不謹慎である、仏教界は貴様を許さんみたいな通告が出たというので、その女子学生が土下座して謝る、という事件というか出来事があったんだけど、その話には続きがあり、やれその絵を売るだとか売らないだとか、思想上の綱引きが発生していた、でそれを受けて今日の記事だ。売れていた。随分あっさりとした書きぶりだったので、なんだ、普通に売れるのかよと思っちゃったんだけど、これはおれが悪いわけじゃないよね。多分一番悪いのはそんなことぐらいで起こる仏教界だし。しかし買ったひとはあれだね、表現の不自由展で慰安婦像買ったひとみたいだね。実際そのひとなのかもしれないけど。ネットではない物理的な出来事としては、ピンポンとインターホンを押されたので出て行ってみると郵便局員で、受け取りが必要なんですと言われたのでサインをしてお疲れさまでしたっつってドアを閉めたんだけど、その後二階に戻ったら怒鳴り声が聞こえてくる。なんだ、さっきの郵便局員じゃん、なんかあったのかと窓から様子を見てみたら、その郵便局員が玄関の前で別の郵便局員とエンカウントしたようで、互いにでかい声でコンタクトを取っていただけだった。オッサンの声は常に怒ってるみたいなので心臓に悪い。
今日は街の方に出かけて、マンションからガレージを回る。これは逆順なのでおれ的には珍しいのだが多分受け手には一切ニュアンスが伝わらないだろう。結局マンションには何もなかったし、ガレージにはこないだ背中を痛めた例の英語の本がまだ残っていた。腰を据えて観察してみるとまた物欲が湧いてくる。別に欲しくないわけでもなし、保留扱いにしておいて、家に帰ってもう一度よく考えることにした。しかし家に帰ったらコーヒー作ってパンを食うもんだからそんなことなんか全部忘れちゃうんだよな。困った困った。夕飯時にはもちろんテレビを付けるんだけど、ザッピングしてNHKにチャンネルを合わせたらいきなりプリキュアが流れてきたのでおれの脳が急激にオタク化したのかと思った。タブレットにはアップルのダサい広告が出てくるし、なんか挟み撃ちにされてる気がするな。NHKNHKで、ヘリに千葉さんを乗せて千葉を空撮させていたので、そういう良からぬユーモアはもっとやれと応援しておいた。そして冷凍庫で凍った焼酎を確認したり、じぶんの音楽名義で最近作りまくっているノイズ素材を今日も作ったりしていたんだが、ふと気付くと雑誌が。そうだ、今日は雑誌を読むべき日だったんだ、と認識したのが午前三時前で、時間的になかなかヤバかった。おれの集中力はこのように完全に悪く決まってしまい、読むべき雑誌があることも忘れてしまうので、脳のみなさんはもうちょっと工夫していただき、おれの公道を良くしていただきたい。おれが死んだら脳も死ぬんだぞ、分かってるのか。
それでは少年ガンガンの感想を書きます。『英雄教室』、ドラゴンの親が迎えに来る。いつも通りめちゃくちゃ強い敵にみんなで会議して立ち向かうという感じではあるが、前回の褐色キャラの力とか、フュージョンをうまく取り入れているところは絶妙だな。あと主人公の力がバリクソ減ってる。『スライム転生(略)』、今日は研究者の娘と寝る養父ことスライム。父親なのに娘に触手攻撃とか、頭大丈夫なのかな、倫理がヤバそう。その後、未登場の娘が家を壊しに来るという物騒な手紙をよこしてくる。勘違いが原因なのだが、そういやまだまだ娘がいるとか言ってたな。『魔女の下僕と魔王のツノ』、主人公の暗い過去を聞きなんとしても守ろうという熱い流れがありつつ、魔物に服を見立ててもらうというファニーな展開もある。コスプレから本衣装を流れるように着用させていてテンポがいい。あとはなんだ、デートの話やな。『ながされて藍蘭島』、前回の続き。主人公は率先して活躍するため弟子扱いになったらしい。それよりいつもケンカしてる姉妹の変身に合成されてダサくなるのが面白かったな、隠れた力とかもないし。最後、そういう風にまとめられた動画であることが判明していて巧み。『おじさまと猫』、クラシックではないライブに出ても卒倒しないだろうかと主人公が心配している。でその普通のライブをする青年は青年で家に猫がいるという複雑な形。でなし崩し的に行くことになる、という展開だが、キモは勢いがありそうなオッサンかな? 『ミノタウロスの想い人』、読み切りからの新連載だが、見る限りどうも読み切りから大幅に変えているというか、分厚くしており、いきなりヒロインが惚れるでもなく、サポートキャラの妖精も登場している。まあでももう半分以上惚れてるんだけどな、最終的にデートの着替えとかしてたし。『ベルゼブブ嬢のお気に召すまま。』、いい感じになったふたりがすれ違うというやつだが、まあ自業自得なんだろうか。少年誌なのにバリバリオフィスラブみたいなことしてて笑けてしまった。しかし腕に絡みついてくる女ほど怖いものはないな。『裏世界ピクニック』、敵の分析なのだが、どちらかというと内面的なというか、脳と認識の話になる。でもそんなこと言ったらそもそも裏世界という概念自体が認識でしたみたいなことになっちゃわないか。ヒロイン役は未だに出てこず、変な街を見つけて、かつ連れてきたひとがフラフラとそっちに行ってしまうという、ちょっと怖い展開。『不徳のギルド』、殿方との行動で友人よりワンランク上を演出したのにすぐさま否定するような行動を取っていたので笑った。マドハンドみたいな幽霊、セクハラのために生まれてきた存在だな……。後半はにゃんにゃん展開だが、主人公ってああいうのが好きなのか。『FINAL FANTASY LOST STRANGER』、相変わらず図書館の中というか、相変わらずカエルのまま。しかしリアルな乙女のキッスってあんなに豪華なものなのか? 謎の存在に助けられているが、どうせ死ぬなら~という観念的な話になるし、しかも主人公が現在から来たと、実は主人公パーティーが知っているという謎の展開が発生。『ロクショウ!』、ついに二人目のヒロインと合体。暴走状態の敵を七支刀みたいな刀で撃滅するが、テンションが狂っているのがかわいい。しかしそれでもまだ湧いてくる敵にへとへとになっていたところに、謎のキャラが加勢に来るという流れ。『私の神様』、小説家やっぱやんなくていいとかいう話から痴話喧嘩状態になってしまう。大学の友達、本当に彼氏との痴話喧嘩としか思ってなさそうでかわいそう。ちょっと前に出したススキをもう一回出して関連づけるのすごく巧みだな。『ヨシノズイカラ』、サイン会本番。最初の方はつつがなく進んでいったんだけどこないだ見たケンカカップルが来て主人公だけがその事実を知ってるみたいな状況が綱渡りっぽくて面白かった。後半はなんかアツい展開ですね、作家が打ち切りとか言うなとか、まあ連載中の作家が言うのはダメだよね。黙ってそのこころづもりだけしておくのが良さそう。『戦×恋』、あれっもう二話掲載終わったのか、アニメがまだ始まってないのに。国家非常事態宣言って表現便利だよねえ。ともあれ自らのまいた種で起こった騒ぎなので特に敵は関係ないのだが、使命に燃えて真面目にペッティングするシーンでちょっとウケちゃったな。『エルフと狩猟士のアイテム工房』、呪いのアイテムを作ったが本当はこんなもん作りたくない、でもあなたのためよというイチャイチャシーンだが、なぜかというとそれを観察している敵がいるから。離れ離れという不吉なワードを残すのうまいけど、それにしても一週間黙って見てるのはキモいな。『金装のヴェルメイユ』、なぜ主人公が生き返ったか、それは悪魔の心臓をリンクさせたから。これで一蓮托生となり、長寿命の悪魔が人間と共に死ぬことに悲しみを深くする主人公という悲劇的な展開ではあるのだが、魔力をもらうためにやっぱりキスというエロい展開がしれっと挟まれている上、魔力を奪わないキスで年上のヒロインをその気にさせてしまう主人公のテクよ。『旅とごはんと終末世界』、考えようによっては旅の終着点なのだが、これからどうするか。自問自答から研究所探索、主人の部屋から見つけた姉妹の生体認証で開く箱には写真が、という、悲しい中にも温かさがある展開だが、そういう展開だからか料理はなし。『無能なナナ』、様々な展開が交錯しているという感じだろうか、敵の双子だか姉妹は仲良し感の演出。主人公は押しかけキャラの祖母にあってパフェを大量に食わされるがなんか裏がありそう。そして変身野郎は「本体」っぽいものに合う。ブリッジ展開かな。『魔女らば魔女れば』、カラーページに黒猫。で本編はホウキで空を飛ぶという古来の魔女スタイルを踏襲せよというもの、電気の力で飛ぶのもなかなかすごいが、主人号タッグは潜在能力の高さからすごく高く飛ぶ、がここで主人公に乗り物酔いが発生。墜落したが噂の優等生に助けられるという形で、キモは黒猫と彼女が同一人物というところ。バレたっていう描写だな、どうなるんだろ。『弩アホリズム』、えっ次号最終回なの……。確かに死に過ぎとは思っていたが。最後の方にオリジナル版の敵が出てきたが、匂わせなのかなあ。ともかく前作も第一部完的な打ち切りエンドだし、これで本編第二部が始まるとかじゃないとさすがに萎えるんだが。『梅衣堂ひよと旦那様の野望』、味方側、実質敵のの会議が半分ぐらいを占めており、政治って本当に嫌ねという感想が姫から漏れるような展開。そこへ死んだと思ってた人間が戻ってきて主人公サイドと連絡を取るという流れの中、その戻ってきた奴が割とボロクソ言われてるのが面白かった。『隣のヤンキーの好感度が丸見えです』、読み切り、内容は題名の通り。しかし好感度が見える人生というのもツラそうだな。ヤンキーに真面目になる意思がちょっとはありそうなのが良かった。『7days game』、こっちも読み切り。妖怪退治の兄と無能力な弟という感じだが、つつがなく過ぎていく日常の中にある違和感が最終的に記憶を取り戻すことで実を結ぶところ、その後のお互いの思い出の中にいる人物が一致するところが良かった。つまり話の冒頭はゲーム開始直後だったんだな。以上です。