ぐ戒

午前九時の起き抜けには、近くの山の大仏を掃除しに行ってそこに出てきた大仏に仕える霊を軽くいなしてから山を下りて地図を見たところ全部県内だったことに驚いたけどそれより巨大な雨雲が近付いてきていて大雨怖いとなったし福井なんかはもう冠水しているという映像が入ってきてたしさらにそこに怖いイケメンがやってきたので今日は不運続きだなとため息をついているとイケメンは目の治療が嫌だと泣きついてきたしおれも歯がダメでここに住み着いた人間だよと落ち着かせとりあえずドラッグストアから目関係の商品を取り除こうと呼びかけたら疲れ目用の目薬まで商品棚からはじくことになったし助手に嫌いくらなんでもそれは多過ぎだろと言いつつとにかく治療は大丈夫だからと声をかけていたら同じ店の棚の向こうにいる家族の機嫌がめちゃくちゃ悪いなと思っていたところ見ていたテレビからホームランという声が聞こえて急に機嫌が良くなったしまあそれならいいかと安堵していたところ同じく機嫌が良くなった先輩が部下の芸人に飲み会のビール代を要求していたしビール本数何本までだったら払えるんだと執拗に聞いている夢を見た。よく覚えているが脈絡はないな、ホームランと言っている場所はこちら側からは衝立があるような形になっており完全に見えないという構図だった。あと、潰れかけのヨドバシカメラで既に売り切れになっているとはいえアイパッドを一万円で売った形跡があったのですげーと感心していたが買うもの自体はなかったし町にある別の謎の店に入ったら通路が白くて広くて車がその中を通行できるらしくその謎の店の中にあるさらに小さい店も車のアクセサリーショップだったからなんでこんな変な店しか開いてないんだと思った瞬間に今日は水曜日だから街が休みであるということに気付き全体的に面白い店が開いてなさそうだなと感じたため地下に行きたくなっていたところちょうど家族にエレベーターがあったよと呼ばれたので乗って地下に行ってみたのだがそのエレベーターは著しく遅くガタガタと揺れていて同乗した整備員もこの振動怖いですよねと同情してきたので直せやと思ったものだったがそれで地下五階に到着したところ暗闇の中携帯の明かりだけで進まなきゃならない丘が広がっていてそこを抜けると崖に面しているのに手すりがない細い下り階段がやはり絶壁に巻き付いておりそこを降りるとあの有名な廃墟のホテルでこんな面白いルートがあるって昔から知られていたらこんなに廃れることもなかったのではと話し合っていると急に滑り台になり普段着なのに最終地点が子供用プールだったためビショビショになってしまい完全に意味がなかったので再度地上に戻りエレベーターに乗り直したところ今度は地下五十階まで行けるようになっているしむしろ地下五十階以外のボタンは押せないしエレベーターの壁と天井の繋ぎ目辺りに殺人鬼が張り付いていて今すぐ死ぬか準備して死ぬか選ばせてやると言われたので嫌だ帰してくれとお願いしたのだが問答無用で殺されてしまい地下の下水道に放り出されてしまったしとりあえず指に付いたワイヤーで物陰から雑魚を殺し続けることでレベルアップを図ってこのまま何レベルまで上げれば安全かなと考えていたら向こうから生身の男がやってきたし誰だと叫んだら右も左も分からない世界で聖書を探す男だったのでいつ後ろから刺されるか分からないという気配に警戒を解かないまま仲間に加えて攻撃と魔法でバランスの良くなったパーティーで到着したセーブポイントには道化師がいて地上から原稿用紙に書かれた手紙を運んできたらしいけどおれを殺した殺人鬼からも謝罪の手紙が届いているばかりか字が見本レベルでうまいという夢を見た。最後は全然悪夢じゃなくなったが殺されるところとかマジで怖かったんだよな、まあ殺されるって言うんだから当たり前だけど。あとあと、おれから掃除機を奪った上で床はこうやって掃除するんだと説明し始めたオッサンが手順を完全に間違えて床をビショビショにしてしまったので嘲笑いながら掃除機を奪い返しておれが床をきれいにして見せてほらこれでいいだろと挑発的な発言をしてから会館に戻ったらそろばんを修理してくれと駆け込んできたおばさんがいたけど店主のおばさんがそんな古いものはもうダメよ新しいのを買いなさいと言い放ってそろばんを接収してバラした上でお土産としてみんなに分けてくれようとしたけどそろばんの玉は豆にそっくりだから危険だしいりませんと答えたらアラそうなのとそっけなく引っ込めたその姿に物悲しさを感じたため青唐辛子だけもらっていくことにして帰り道でも悪い断り方をしたなあと反省したのでとにかく青唐辛子の感想だけは言おうと帰宅して家族みんなにも振る舞いながら少しだけ齧ってみたら死ぬほど辛いという夢を見た。この悪いことしたなあと思った場所は近所の畑の前だった。さらに、スマブラではないがみんなで殴り合うゲームをやっていて最初のステージを生き残った奴の事後処理がうまくて残ったアイテムをほとんど取っていたので使用武器は刀が正解かもしれんなと思ったし今度はおれも刀を選んでみたけどさっきのうまかった奴は次のステージの大穴に落ちてあっさり死んでしまったしおれはおれで強い武器を先に取ったからかみんなから執拗に付け狙われて死にそうになったから先に潔く死んでやると自らダメージを食らいに行ったところゴースト化してめちゃくちゃ強くなりその結果さらにほかのプレイヤーの結束力を高めてしまい反撃を食らってどんどん下に追いやられていく夢を見た。これも覚えているけど、スマブラみたいなとか表現してる割にクソみたいな見た目でファミコンゲームのようであった。起き抜けには、森でなく木がおれに与えられた領域なんだねと確認する夢を見た。これは全然覚えてない。
夢めちゃくちゃ見たんだけど、今日の日記これで良くない? まあいいか。とにかく夢の量が多かったから起きてからしばらくはボーッとしていた。それからインターネットニュースを見たんだけど、陸上自衛隊で上官が部下を焚き火に投げ込んだとか書いてあったので、比喩表現かなと思ったらマジで焚き火に投げ込んでいた、陸上自衛隊の倫理は果てしなく強い。あとタイのニュースを見ていたらヘビの密輸っていうトピックが出てきて、それ自体は特に珍しいことでもなかったのだが、ヘビの子供なのかそれとも大人で小さいままなのかとにかくミニサイズで、そのためなのか貯金箱に入れて密輸されていた。当然それは密輸だから外観をごまかすという意味があるんだろうけど、箱とかじゃなくて貯金箱なのには理由とかあるのかな、穴がちょうどいい通気口になるとか?
今日は街の方面に行って、よく行く古書店のすべてである三か所の店を回ったけどいずれも収穫がなかった。まあ本を捨てたばっかりなのでそんなにバンバン買わずとも好かろう。そういう気持ちで帰っていたら、ちょうどコーヒー屋のセールが始まっていることに気付いたので、帰り道で立ち寄り、おいしいコーヒーを購入した。そして帰宅後すぐ、そのおいしいコロンビアとウオッカでパンをやった。ウオッカなんて飲むとコーヒーの味なんか分からなくなると思われるかもしれないが、しっかりパンを挟んでいるので大丈夫だし、しっかり酩酊しました。酩酊したからか、晩ご飯のことはよく覚えてないんだけど、なんか毎日プチトマト食ってる気がするんだよな。まあ図々しくも実家住まいなのでだいたい毎日同じ料理を食っているんだが。おれは図々しくも実家住まいだが、人生はバカバカしいので図々しく生きることにしているし、大学は中退して無職だけど、善良で趣味がたくさんあり、その上望ましいことに友達がいないので、最高と言うほかない。
深夜にはまた音楽作成に没頭してしまった。これも望ましいことだし、アップロードできる素材があることも大変楽しいことだが、熱中し過ぎて時間がゼロになっちゃうんだよな、それが困る。熱中することは構わないのだが時と場合ってものがある。おれの熱中スイッチが入るのはいつも良くないタイミングであり、どうでもいいときには体がまったく反応せず、熱中もしてくれない。で今日は熱中してしまったってわけ。だから、その後ようやく、調べるべきこと、即ち二十五度の焼酎は凍らないのかという疑問に立ち向かった。どうも凍らないらしいので冷凍庫に入れてみることに。そして夜明け前に飲んでみたが、トロッとはしたけどウオッカみたいに甘さを感じるとかではなく、ストレートな味だったのでちょっと面白かった。