ぐ戒

午前八時半の起き抜けには、討論番組で突然オッサンたちの顔面がボンと破裂して死んでしまったので怖い怖いと言っていたがよく見てみると顔面に白い仮面が貼り付いているような状態になっていてそれを剥がすとお肌がつるつるになっている夢を見た。オチがあったから悪夢ではなかったな。ただつるつるになったオッサンたちの顔はよく思い出せないが。あと和室で倒れる女を見て男共がヒューと言っている夢を見た。良くない風景だ。あとは学校の算数のテストを受けて答え合わせをしていたんだけど進級できるかどうか心配になる夢を見た。これはねえ、おれの人生の経験上、できません。つーかこの夢もうちょっと覚えていたんだけどな、思い出せなかった。
誕生日だと言うのに昼起きて見るものがなかったから適当に競馬見てたんだけど、お祝いのつもりなのか新潟でも小倉でも人間がボロボロ落馬していた。あんなに生々しい落馬って見たことないな、得した。それからしばらくはインターネットのひとたちに送ってもらった誕生日プレゼントを開封していた、ありがたい、とっても幸せですね。あと昨日じぶんで買った誕生日セットにも目を通して満足していた。おれは自己愛が強いのでこういうものをみて、さすがおれだなあと思うことで気持ちよくなることができる。それから俳句のサイトに行ったら今日が更新日だったし隠しファイル的にPDFがあったけどおれの川柳を送る名前であるところの黒川排除は掲載されていませんでした、残念でしたね。まあこれで掲載されていればさらに良い誕生日だったのになという気はするがしょうがないな、こればっかりは実力がないからね。
今日は誕生日なので意地でも出かけるつもりだったが、本当に今日こそは正真正銘の晴れだったので特にそのような心配をする必要がなかった。しかし新竪に行ったら道が歩行者天国になってて、どうも夏祭りを開催しているっぽい。こういう中でも古書店は営業できると思うし、実際あとで家族に確認したらやっていたみたいだが、新竪の古書店は入り口から歩くと結構時間がかかる場所に存在するのでやめた、運悪いなと思いながらガレージへ向かう。ガレージの古書店では古書店の本を買うという暴挙に出た、古書店古書店の本を買うというのは誕生日にやったら面白かろうと思っていたので残っていてくれてよかった、みんな興味がないもんね。あと一休さんの本も買った、これは完全に偶然に出会った本だった。で、誕生日だからってこともあり、マンションもかなり時間をかけて見たかったんだけど、ガレージで時間を使いすぎたのでもう滞在できる状況ではなく、スッと目を通すだけで帰ってしまった。新竪に行かなければ時間が取れたのでやはり運が悪い。帰宅してからはコーヒーの制作に取りかかる。誕生日プレゼントでもらったデジタルの計量スプーンを早速使うことにして、今まで使っていた計量スプーンでのコーヒー豆の計量を量り直してみたら、いつもは八グラム量ってたつもりがギリギリ七グラムに届かない量しかすくい取ってないことが分かってショックを受けた。ひとしきショックを受けてから、なるほど上等じゃないかとやる気を出し、きっちり二十四グラム量ってきっちり四百ミリリットル中執してみたらかなり苦い。これはいつも使っている量があまりに少なすぎるから逆に通常の量だと苦いと感じているのだろうか、そしてこれはこれで多すぎるのだろうか。とにかく少ない量のコーヒー豆で会心の一撃みたいな抽出がキマるときあるけどああいうのが常に再現できると良いね。
夜はリリースをキメた。自己愛云々なのでじぶんで作ったジャケの素晴らしさにしばらく感動したりしていた。それから24時間テレビを見たけど、ああいう番組を見てなんのヒネリもなく爆笑する人間になってしまった。なんだろう、今さらながら演技感が強いんだよな、うっすらとした寒気を感じる。そして夜中には誕生日モードから脱したにもかかわらず驚くほど薄いビッグガンガンを読んで延長戦を満喫していた。