ぐ戒

午前十時の起き抜けには、曲が作れてないのでみんなに合わせる顔がないなあと尻込みしながら木造の寺子屋に入ると空ゼミタイムとかいう自習時間だったのでそんなに急いでくる必要もなかったしみんながダラダラしてるのでおれも勉強せずにテストに臨んだらまったく手のつけようがなく唯一分かる英単語のノベルという文字が出てきたのでそれは書いたところ正解だとか担任がテスト中にもかかわらずでかい声で指摘してきてさらには黒板にその答えを書き始めたのでどいういうことだよテストじゃないのかと訝りつつ次の問題も黒板に書かれるのをそのまま見ていたがそれが対角線上の黒板で光の反射も強いため見えないため見せてももらえないしそのテストに合格した場合にのみ進める未来を先に見せられてしまい航空会社の新人がみんな一斉に家族旅行に出かけたため全員地上にいないんだなと渋めの上司がひとりごちる夢を見た。未来を先に見せられるところ、はっきり覚えてるけどいくらなんでも唐突だな。あと、懐かしいゲームの裏技が発表されていてそれは海の上で連続してメニュー画面を開いたり閉じたりすると画面上の小さな船にズームしてそこに過去作の侍が立っているのが見えるという微笑ましいものだったんだけど過去作の原作って確か長期連載後に作画を別の作家にしたら三巻で終わってしまったやつだよな今回は長続きしてるしやっぱり原作と作画の間にも相性ってやつがあるのかなと興味深く考えながら妖精と海の上を飛びじぶんの船に飛び込んでデッキのコの字型に開放している部屋で海に背を向けて椅子に座り机で何かをメモし始める夢を見た。その手のゲームはあんまりやったことないんだがすごくリアルに立体したRPGだった。あとあと、モンゴルの農民は貧しいが手狭でもマンションに住むようにするし洗濯はクリーニング店に出すらしいので様子を見ていたらそのクリーニング店がちょうど預かっていた衣類を配達に来て五百なんたらですと聞いたことない通貨を要求し農民もそれを払っていたんだけど何故か振り向いたらクリーニング店の人間がおらず玄関のドアを少し出たところで待っていたのでそこで手渡すとその金ごと握手してきて手を胸に引き寄せるということをしてきたのでこれがモンゴルのしきたりなんだなと納得しおれもモンゴルの言葉は分からんがこれぐらいならできるなと安心する夢を見た。安心したのはここに行くかもしれないと感じていたからだった、はず。起き抜けには、政府のアンケート結果は精度にこだわったので八十三パーセントは室内で行ったしバーチャル空間は信用してないと大臣が言い放ったのでどうしてネットは信用出来ないんですかと質問される夢を見た。
昨日も出かけてないし今日も出かけられないからか夢が豪勢だな。先に書いてしまったが今日も出かけてない。だから起きてしばらくの間はずっと家でインターネットニュースを読んでいたわけだが、なんか福井で僧衣着たまま運転してたら逮捕されたみたいな事件あって、それで僧侶がインターネットで大抗議みたいなニュースが以前からあったわけ。そのときそのニュースをいっぱい見たせいか、ローカルニュースに完全に福井県民と認識されたらしく、、おすすめニュースに福井ばっかり出るようになって困ったことになった。もうしばらく福井と僧侶から興味をなくすことにする。おれは本気だぞ。それで一通りニュースを確認し終えたので、今度は昨日から読んでいた数学の本の続きを読んだ。これはもう黙々とと読んだ。その結果残り三十五ページぐらいになったので随分と自信がついた、おれはただでさえ本を読むのが遅いんだが、それに加えて苦手科目の数学でもこんなに勢い出して読むことができるんだなと感動した。ちなみに因数分解より上の難しい式とかは念力で読んだ。そのあとニュースが騒がしくなって、なんだなんだと思ったら嵐が解散するとかなんとか。おれはジャニーズに別段の興味があるわけでもないのでフーン程度ではあったが、嵐みたいな人気グループでも「中が悪くなって解散したのではない」とかいう、解散時のV系みたいなこと言うんだな、そこに一番ビックリしたわ。
その後はずっとネットレーベルを掘っていた。ネットレーベルというのは不安定なものでリリースがすぐに止まったりする、と書きたいところだが現物のレーベルも中堅以上出ない限りは一個のリリースで終了してしまったりもするしおれがフィジカルな作品を出したレーベルも短命だったものがある。ネットレーベルではそれが最後のリリースと現在との空白で一発で分かるようになるから特にそういう実感が出てくる。で、今回回っていたレーベルも去年のニューイヤーリリースから止まっていて、大変だなーとドライに見ていたが、よく確認してみるとリリースは年末、即ち「2018 NEW YEAR」というリリースをその年号の年末に出している。これはややこしいことをするなあと思ったものだよ。
消えると言えば、夜は夜で頼まれてたシャツのデザインをずっと考えていたんだが、そのときに使おうと持ったパブリックドメインの画像が、そのサイトの閉鎖により完全に使用不可能になっていた、こっちは本当に悲しかった。今までも緩やかなスパンではありつつ使っていたところなんだよな、こういうことは当然ネットレーベルのリリースなどでもあるんだが。だから基本的にはflickrしか掘らないことにしている、あとでこの画像良かったなってときに使えないと大変だし。結局、その後釜探しに奔走してしまい、それが完了してデザインも完成したときには四時間ぐらい消費してしまっていた。没頭というのは恐ろしいね、それ以外のことが何もできなかったんだから。