ぐ戒

家族が扇風機を買ったというので見に行ったらなんか排気口の片方だけ結束バンドでふさいであったし何でこんなことしてあるのって質問しても分からなかったので引きちぎって正常に動くようにしたけどそもそもこの扇風機は土台のサイズがめちゃめちゃにでかいという夢を見た。なんか戦車みたいだなと思ったことを覚えている。戦車には詳しくないので単純に感覚的に戦車みたいだなと思っただけだしキャタピラが付いていたという意味でもない。あと、鏡を見ると歯が二重に生えててしかも片方は紫色でグラグラになっていたので指で触ってみると簡単にもげたしこれで歯が抜けたの二本目だなと悲しくなる一方前歯なのでものを噛むのにそんなに不自由はしないという夢を見た。この夢はめちゃくちゃ怖かった、歯医者の恐怖と歯が抜ける恐怖は未だにおれを苛んでくるな。あとあと、グーグルマップで金沢に行こうとしたら集中してないからか見つからなかったけどよく見たら地形がバグって降り鹿児島が全部鋼鉄の東京になっていたのでみんな直る前にぜひ見てくれと言いふらす夢を見た。これは面白かったのでよく覚えているけど、ズームしなかったので単純に灰色の九州が映っていただけだった。あとはそんなことしてると友達が減るぞって忠告するかされるかする夢を見たはずだが、これはあんまり覚えてないな。起き抜けには、川の中に沈んだ手配書に金串を刺して舟を前に進ませる夢を見た。これはメモったときにはもう覚えていなかった。
今日も明日もめちゃくちゃに雨予報になっているため出かけることが出来ない、少なくとも今日は絶対に無理だなと覚悟している。新年始まってすぐのときぐらいは許してくれ、セールがあるんだ、という感じなんだが、まあ最低限のブツは回収しているのでまだマシなのかもしれない。今日もインターネットでタイランドのニュースを読んでいたら、「パタヤのビーチで白昼セックス ロシア人カップルを逮捕」という痛快な見出しの記事があったので丹念に読んでしまった。まず日本の新聞だと悪名、じゃなかった名高い神戸新聞ですら白昼セックスとは書かないもんな。記事を読むとロシア人カップルは周りに誰もいないことを確認してからセックスを始めたらしい。興奮してるのに周囲に対する配慮はあるんだなと感心してしまったよ。で日本のニュースに戻ってみると、ゴーンの保釈保証金十五億円が没収されたというニュースの下に「三十一円のチョコ菓子買えず店員殴る」というニュースがあってツラい。「所持金が8円、電子マネーの残高も18円しかなく、立腹して店員を殴った」というのはなかなか野蛮で、その記事が掲載されていたのも神戸新聞、さすがぼくらの神戸新聞だな。しかし三十一円のチョコも買えずに暴力振るって逮捕されたひとはレバノンに逃げられない、これは資本主義の悲しい仕組みだね。
出かけられないのでそのまま神戸新聞を読み進めると、和坂と書いて「かにがさか」と読むのってスゴない? みたいな記事があった。ほーどれどれと思って調べてみたが、手持ちの辞書には難読モノも含めてそのような名称が一切掲載されていない。俗称も掲載されているとご自慢の難読辞典なのにそれすらないということは小字なのだろうか。『行政上の不都合が生じ、1970年、呼び方を「わさか」に変えていた』とあったけど、それはちょっと疑問があるなあ、伝承のある地名ってことはあだ名みたいなものなので。単純にトップダウンで勝手に決めただけで、不都合が生じたというのは妙だが、まあ現地の人間じゃないので推測するしかない。一番ビビったのはカニの着ぐるみを作っていたところだな。何かが間違っていたとしても地名に対する熱意は本物なのでこのまま続けてほしい。
セフレこと世界ふれあい街歩きタンザニアザンジバル。海に飛び込む = 元気いっぱいという解釈からスタートした、まあ間違ってはいないだろうけど安直だな。舗装ギリギリされてるみたいな道路の脇にはヤカンからコーヒーをドブドブ出してる露天のジジイがいるが、ひょっとしてコップを水でじゃぶじゃぶやってるだけの、あれが洗ってるってことなのか……? 衛生観が違い過ぎてヤバいな。しかしその露天もそうだけど、とにかくみんながダラダラしている、人間が無目的に外に出てダラダラしてる国はすごくいいぜ。街路樹? というべきか、もりもり枝の生えた木の下で休んでいる細いオッサンはこっちが何も言ってないのに「問題ないよ」と声をかけてくる。肝心の路地は灰色で、建物は長屋風につながっており、外壁は白かクリーム色、そしてそのあたりにフレディマーキュリーの家がある。その説明が加わるがまあそれはザンジバルの話ではないのでパス。次のシーンではトラックがバス化していたが、こういうところは東南アジアと一緒だな。そのトラックがたまっている辺りは十字路であるため賑わっており、屋台でオッサンがナツメヤシの実を売っている。オッサンは歯が抜けており、「ナツメヤシの実で血行が良くなる 男には特にいいよ 子供がどんどんできちゃうんだ」とか言ってる、子供は十二人いて本当は十七人欲しいらしい。アフリカは人口パワーが強いな。ここで歴史コーナー。ダウ船で交易してたらオマーンに支配されちゃって、そのあとイギリスにも支配されちゃったけど、なんやかんやで独立を果たして今は魅力ある土地ですという話だった。街歩きに戻ると細い路地になる。こういう路地をストリートビュー出回りたいんだけど無理かなあ。徘徊できる面積は増えただろうか。ここでもまた中年らしい男が問題ないとか言ってくる、ジャンボ~とか言って挨拶してくるのは分かるんだが、問題ないと言ってくるのはあっちの口癖かな、確かにそういう気質がありそうではある。そうした狭い路地の脇でバオゲームという名前の、東アフリカの伝統的ボードゲーム? をしている、ルールの説明などは特になかった、窪みに小石を入れたりしていた。彼らが集まっているこういう場所はバラザと呼ばれる休息所らしい。らしいのだが、別に場所として整えられているわけではなかった。その次のシーンではタンザニアみてーな暑いところで若い男が編み物をしていた。売り物の上着を作っているという話だったけど、こんな暑いところでも編み物着て暮らす文化があるんだろうか。そこでその編み物を見守っていた父親がじぶんで作った家を自慢。家どころか井戸も掘ったという。そしてその井戸の水を無償で与え合うとかいう精神を紹介していた。寄り道コーナーは「農園」、地名すらないのか……?? めちゃ長い名前のひとがガイドで、リップスティック(植物)やシナモン、ココナツの紹介をする。また問題ないっつってるし、やっぱり口癖というか、挨拶めいたものなんだろうな。それよかナイフの扱い方が怖過ぎるんだがあれも普通なのか、じぶんに向けて振るってるじゃん。街歩きに戻って学校に行く。デザートタイムらしく菓子やジュースを飲んでいた、日本ではあまり見ない文化だな、幼稚園とかならともかく。しかしエンジニア化医者になりたいガキしかいない。多分給料が高いからだろうけど、それだと夢がお金になってしまう。いや、でも、貧困家庭ではそうならざるを得ないのか。そういう人間は英雄的ですらあるもんな。次はカンガを売ってる店に行く、ここも店というより露天だ。カンガとは女がスカート風に巻く民族衣装の布、という説明をされているのに、ナレーションが腰巻きって呼んでいたため風情が消えてしまった。グルメコーナーではムキムキの男がピーラーで芋を剥いていてすごく良かったですね。アジアの暑い地域とかでもそうだけど、マンゴーとかココナツみたいな甘いもので飯作る感覚が分からない。そういうところに生まれなかったのでご飯が甘くておいしいという感覚が芽生えなかった。グルメコーナーから戻ると、夕暮れでムードを出そうとするいつもの展開になってしまう。砂浜を足で掘ってる謎の集団がいるが、これはフィットネスクラブらしい。ダッシュってことか。別の場所では若者たちがタイヤを踏み台にしてバク転などをしている、これをアクロバティックスタイルというらしく、大興奮しながらホッホアアーッとか言ってて若干怖い。ここまで見てきて、黒人みんな痩せてるなーと感心してたんだけど、最後にまあまあのデブが出てきたのでちょっと安心した。以上です。ザンジバル、奇人が多くて良かったな。