ぐ戒

いつもそうなんだけど正月は年明けた瞬間のことから書くから日記に記述する夢と現実の順番が逆になる。そういったわけでまず年明けの記述だが、年明けた瞬間に自作音源をリリースすることに成功した。これは珍しいんじゃないか。ここ数年、別に創作意欲がなかったわけではないが創作環境に恵まれなかったので年明け直後にリリースできるほどゆとりもストックもなかったのだから、こういった真似ができるようになったというのは進歩と言うほかない。それで年越しは恒例行事となっているんだけど窓を開けている、街の静けさを聞くために。何回かは雪が降っていたこともあって本当に静かだったのだが、今年は暖冬であり積もるほどの雪などまったく降っていないので、ややシティーサウンドが混ざった静けさを味わうことになった。ただその都市感が積雪監視カメラのことを思い出させてくれた。つーか絶対「今」しかなかったので、年明け直後 2020/01/01 00:00 の積雪監視カメラ画像をダウンロードした。やはり山以外雪などなかったが、これは非常に満足のいく結果だった。それらの画像を丹念に調べてみると、年明け直後の監視カメラに車が映っていたので、人間だ!! と思ってテンションが上がってしまった。だってこのひとは外の車内という無機質な空間で新年を迎えたわけでしょ。サイバーじゃん。そして年も明けたので、ホワイトベルグコソボのチョコ、おみかん、ペットボトル焼酎三十五度などを嗜んだ。まあ愚かなので去年にも増してストリートビューしてしまいましたよね……。あと、張ってるバンドのbandcampが更新されたから見に行ったら、一曲以外すべての楽曲を消していた、消すなや。あのひと前も消していたのでそういうスタンスなのかもしれないがそれって作って世の中に出すというリズムを形成している意味ない気がする。で、我々はいい加減で不真面目なので年明けてから数日の間に見た中で一番都合のいい夢を初夢ということにしても良いんだな~と思いながら、寝た。
で、夢。細いおばさんがプーアルハンマーを持っていて教育のために教え子を殴ろうとしていたのでそのハンマーゴム製だけどプーアル茶を砕くやつだから最悪相手が死ぬかもしれないぞと注意していたところキザな口ぶりで同じ説明をかぶせてくる男がいたので振り返ってみると実際にも金持ちらしく突如キミたちに値段クイズだと言って問題を出してきたんだけどその商品は宮廷用のプーアル茶でアマゾンで見かけたことがあるし五万円ですよねと耳打ちで正解を出したらやはり高貴な生まれかと勘違いされたので単にアマゾンで見たことあるだけですと正直に告白したらそれでも正解は正解だと高そうな服をもらったのだが小脇に抱えてきたつもりが忘れてきちゃったし取りに戻ったらマダムたちが施しを受けないなんて高潔なのねえと感心しており気まずくて拾えずに戻り中国の庭に辿り着くとなんでも投げるし言うことを聞かないガキがいて最近は体罰の問題もあり手も出せないんだと大人たちが言っていたのでおれが無視して突っ込んでいってそのガキに向かっておれに当てたら眼鏡も壊れるわけだが何万円もするわけだしお前に弁償できるのかと説教したら泣いておとなしくなりおれは一目置かれる存在となりそのほかにもパジャマを忘れるなどのトラブルを切り抜けようやく家に辿り着いたが玄関入ってすぐの通路が雨漏りみたいに若干外の豪雪を漏らして中に入れていたし横の風呂場のタイルもはがれていたんだけどこれはすぐさま業者が来て直していたようでそのまま大広間に向かうともともとある下の階へ直通となっている大穴に網がかぶせてありしかもその穴の横の柱と外壁の隙間に家族の私物が大量に詰め込んであったのでこれじゃ穴に入れない質変えもしないじゃんと怒ってまた別の奴に穴の一番下の明かりをつけさせにいったら下で教師がこの穴を使うなって言ったでしょってキレ始めたのでエーッ降りてくるなってことかよこの穴使いたいのになと残念がる夢を見た。これは面白かったので非常に強い記憶がある、いい夢ですね。ただ子供に突撃するところと家に辿り着く前はちょっと怪しい、怪しいというのは間違っているとかじゃなくて、その間にもっと多くの情報があった気がする。あと、おれが魔法少女になっていて狂った味方にステッキのパワーが効かないのでとびかかってコンパクトを奪い無力化したついでにそのコンパクトのサーチ機能だけ使って敵の場所を突き止めてステッキのパワーで追い払って勝利となったので帰ることになったんだが混雑した歩道橋を押し合いへし合いしながら帰っているとおっさんが四つん這いになって喜んでいたのでそういうのは恋と呼ばないんだぞとツッコミを入れる夢を見た。これもよく覚えているけど歩道橋に特徴がなく現実にも見覚えがないのでそのうち忘れていく夢7日もしれない。あと、魔法を使うために大量の家電を中世の騎士に運ばせていたら隊長から文句が出たけどあんたらわたしの魔法が必要だろと女魔導士が突っぱねていたしこの飛び込み台みたいな崖に敵を追い込むんだよと指導していたがこの高さだと危険なのではないかと指摘が入ったので人質を崖から落として下の湖にボチャンと落としてこれで分かったかい湖だから死にゃしないし高さも七メートルぐらいしかないんだよと言い返している夢を見た。多分人質はどのみち死ぬという描写だなこれは。正午過ぎの起き抜けにも夢を見たんだけど、白い太陽を呼び覚まして黒い太陽を沈めるのよ、赤い火山に……という呪文の途中で目が覚めた。そのせいで呪文だけははっきり覚えている。
起きてまず、国旗掲揚をした。本当は外にしたかったのだが、北陸特有の天気の悪さにより完全に無理だったので室内に掲揚した。ちょっと時間を遡るようだが、実は、午前十時頃に叩き起こされてもちを食っていた。そしてその十時半までに見た夢は「洞窟の前でチョロチョロ感謝」「地図系」「細い道に店舗」というメモしか残っておらず何も思い出せない。こういう次第だったから今年の正月は夢を見ないのかなと思っていたんだけど、そのあと普通にめちゃくちゃ見たので良かった。このボリュームで見るのはむしろ珍しい。しかし新年早々なんだねえ、大晦日はおれが出かけることを選択しなかったから大雨予報なのに晴れていて、元日はおれが出かけるつもりにちょっとなっているから大雨予報の通りに雨とか、バカかよ。いや出かけるといっても、ガレージのお正月ガキが古本屋やるみたいな大セール、去年はやってなかったから今年もやらないんだろうし、ブックオフしか行く場所がない。行くのだが。つーか金沢でここ最近、正月にスッキリ晴れたみたいなことあったっけ? 絶対ないだろ。日本海側に雑に雨が降り続いている間太平洋側はのんきに晴れているということが多いし、太平洋側で大災害があっても、その代わり日本海側では小災害を食らいまくっているからな……という理不尽な恨みを募らせてこころのバランスを取っているみたいなところもある。さて今日のおれはというと、天邪鬼なので雨が降っているのに出かける準備をしてしまうのだが、この気持ちには天気ごときに負けたくないという強い恨みも関連しているからしょうがないんだな。
今日はまず出かけて近所の神社の賽銭箱に百円を放り込んできた。年間使用料みたいなもんだな。街の方面に出かけるときはほとんど神社に行ってるので特に初詣感はなく、逆にそれ故年間使用料をはらっているのだが、正月だしあのガラガラいうやつを鳴らしてみたくなった。しかし実際触ってみると全然鳴らない。それどころかそれ以上ぶん回したら引きちぎれそうな雰囲気すらある。新年早々トラブルに巻き込まれたくなかったし、結局鳴らさずに神社を出た。そういや去年だか一昨年は、雪積もってて路面が見えなくて神社の前のドブに足を突っ込むという悲劇があったし、遠くの神社にお参りしたら爪が割れるということもあったっけ。今年は無事に済んだだけでも良かった。良くはねえよ。いや、でも、神社にいたもう一組の客の車のナンバープレートが2020だったので、やっぱなんかいいことがあるのかもしれない、おれに。だって乗ってるひとは常に2020だから関係ないはずだし。それからブックオフへ行き、十年以上前のノイズの本と英語の本を一冊ずつ購入した。道すがら確認したが、スーパーや酒屋はすべて働き方改革即ち休業していたが、飲食や古着屋は開いていた。ビールでも買うかと思っていたのだがコンビニ以外に選択肢はないという感じだった。そういや大晦日の前の日に酒買いに行ったときにストロングワインとかいうものがあって、ヤベーと思ってみたら度数14%だった、容量なのでアラビア数字で書きましたが。その度数は、普通なのでは……? ストロング清酒ですら度数20%とかだぞ、あれでもどこがストロングだよと思えるフシがあるのに。夕方から夜にかけてはずっとストリートビューをやってた。マジでずっとやれててヤバいな。脳おかしくなりそう。ストリートビューがサービス終了したらどうする? という可能性を考えたこともあるけど、普通にそのほかにも趣味あるしなって感じだった、金はないけど趣味はあるので。