ぐ戒

午前十時の起き抜けには、十八時ってもう暗いよなと思いながら再度電話ボックスに向かったらやっと故障受け付けに電話がつながったんだけどこれ外に声が漏れたら個人情報まるわかり出しどうするのかなと心配していたら電話ボックスがガタガタ揺れ出して地面と接している場所から一本足が伸びて高さ十メートルの郵便ポストみたいな形に変わったので怖くはあるが確かにこれだと個人情報は大丈夫だなと安心して受け付けのおばちゃんと喋りあのあと直りました助かりましたと感謝したあと原因は何だったんですかと質問したら英語のチャットで返事が来たのでよく分からないし適当に返事をしたところで地上から大丈夫かと声がかかりそういえば郵便ポスト化したんだったなと考えつつ個人情報の漏洩を防ぐためにカーテンでぐるぐる巻きになってから半分だけ顔を出し大丈夫です修理の話してるだけなんでと叫んで公衆電話に戻ったらいつの間にか電話が切れてて地上に降ろされたしなんでだろうと疑問に思っていたけど翻訳してみたら偶然英語でネズミ野郎という発言をしており相手を傷付けてしまったんだなと理解する夢を見た。超久しぶりに電話ボックスに入ったからか、一回だけの経験が夢に出てきてしまった。ちなみにこの電話ボックスは本屋の前にあった、本屋の前に電話ボックスなどないのだが。あと、暗くなったモールの通路を進んでいたら道の奥に古書店を発見したけどもう遅い時間なので閉店しかかってるし急いで小冊子を買ったんだけど店のあちこちに段ボールを挟み込んでいたので店自体を畳んでいるようにも見えて若干不気味だなと後ろ髪を嫌な感じで引かれつつこの暗さだと泥棒も簡単なのにみんなやらなくて偉いなと感心してから部屋の前の通路に戻ったんだけど通路中におれと同じ学年同じクラスの奴があふれてゴチャゴチャしてたのでついでに旅行調査をやることにして我がクラスはさすがに仲違いなどないのだけど上級生のクラスに行くと特に2-2と2-3のせいとの仲が悪く口先でも嫌いだと言っているのだがお互いの通路の間に巨大な壁が作られていて直接の往来自体が不可能になっていたのでこれは良くないなと書類に書き入れて職員室に向かったんだけど午前三時だから誰もいなそうだったしただウロウロしているところへ女教師に話しかけられ職員室内へ通され机を見ると全体の二割ぐらいはまだ残っている様子だったのでその中から学年の主任の机へ向かいこういう関係性で上級生クラスが特に良くありませんと報告したら大変だねゴルフ大会でも開いて親睦でも深めるかと返事されたしなるほどと思って職員室から出たんだけどその際一応魔法で書類と廊下を青いラインでつないでおいてから下駄箱前に向かうとほかの下っ端の教師が複数いたので例の怖い噂について聞いてみる夢を見た。クラスの表記は見たままなのでアラビア数字で書きました。しかし怖い噂ってなんだっけ。
パソコンをつけてみると明日明後日の雨の予報が消えている、本当に信用していいんだろうか、まあ逆だったらイライラするわけだし消えたときは素直に喜んでおいてもいいか。それでインターネットニュースに突撃したけど、タイのニュースなのにロシアの話題がある。というのも、タイでロシア人が窃盗して捕まっていたんだが、そいつが「ロシアでは値札のついていないモノは勝手に持っていける」という謎の主張をしていたからだ、見間違いかなと思って何度も見てしまった。まさかタイのニュースでロシアのすごさを確認することになろうとは。しかし国内ニュースは相変わらず面白さに欠けるな、原発関連の助役が相変わらず盛り上がっていて、ここが福井県じゃなくて本当に良かったと思うぐらいだったし。しかし今回のそいつもそうだけど、会社の金を横領して発覚する前に死んだ奴とかを見ると、善悪の感情より先に「こいつ運いいな」と感じてしまうんだよね、おれは世の成功者が果たした成功のすべてを運だと考えているので。そんなもん正直勝ち逃げでしょうが。家族は死後の世界みたいなどうしようもない嘘を信じているので、そういう奴はそこで裁かれるなどと考えているみたいだが、そんな証拠もないものを信じるほど知性がないわけではない。むしろ、そういう他人の運の良さに耐えられなかった昔の人間が死後の裁きとか貧しいものは幸いとか言ってたと思うんだよね。おれはそのようなものを信じてないし、だから死後の評価とかもゴミだと考えている。生きているうちに褒めて生きているうちにやる気を出してもらって生きている世界により多くの成果を出してもらった方が得だろうが。人間は生きているうちに褒めろという考えはここから来ている、死んだ後に評価したら雲の上で満足そうな顔をしているとか勝手な妄想だし人間のエゴでしかない。ずっとこんなことを考えているからか、二年前の冬至に人生の冬至いつだよってこぼしたらそのポジティブ野郎な家族が今が人生の冬至だと言ってきたのに全然人生の春が来ねえという状態になってる。
今日は街の方へ。新竪、マンション、ガレージの順番で回って、ガレージで中国清朝の本を購入、きっちり消費増税していた。増税後最初の買い物は中国清朝の本でした、これを早く読みたいのだが全く時間がない。ところで今日、マンションの古本屋かな、そこで昭和五十年あたりに出版されたまんがの歴史の本を見てたら、「最近のまんがは風刺性がない、良くない」などと嘆くような指摘が入っていたので目を引いた。そういう意味じゃまんがと川柳って似てるな、どっちも風刺性という横槍が入るから。もう、現代においてまんがに風刺性が必要なんて思っているひとはほとんどいないだろうけど、未だに川柳に対してだけは頑なに風刺性を求めるひとがいるんだよな、川柳ももう随分と前に多様化してそんなもの必須じゃねえよバカって感じなのに。とにかく川柳に風刺が必要みたいな論調にぶち当たったら「まんがは?」って言えばすべてが終わることが分かったので良かった。夕飯時に、TVでスシローの消費税ゼロパーセントの話見てたら、毎日来てるジジイに対して店員が「昨日よりお得になりましたね」と言ったようで、ジジイが「長生きしてるといいことある」と喜んでいたんだけど、長生きしてて起こるいいことが一回限りの消費税ゼロパーセントなら今すぐ死んだ方がマシだわって思ってしまった。
セフレこと世界ふれあい街歩きはイギリスのブリクストン。突然都市部だし、黒人が見えただけで「いろんな人種のひとがいる!」と言うナレーション、雑ではないのか。駅近郊にはボウイの壁画があり、市場っぽい場所にはフレッシュジュースをつくるひとやカレーを売るジャマイカンがいる。こいつがウインドラッシュ世代の話の話をしてくれた、まあそういう移民の世代があるらしいね。また別のでかい壁にはただの清掃員が描かれている、現在のそいつは髪が長くてゲジゲジしていて洗ってなさそうでこわいんだが、この壁画の当時もそうだったんだろうか? 次にはレモンを絞ってかけるタイプのクレープ屋があった、安いと言われていたけど外食しないので安さが分からない。その辺にはみんなの冷蔵庫なるものがあって、いわゆるフードロス対策、店の余り物を誰でも持って行っていいというやつだった。おれがこの周辺に住んでたらガンガン取りに行きそう。歴史コーナーではさっきも言っていた、植民地から人手を引っ張って来た話がある。しかし十五分もブリクストン駅の近辺にいたのか、街を深く掘ろうとは思わないのか? ビクトリアンテラスの話があり、その現物を見る。なんかきれいというやつ。そして高架下にはレコーディングスタジオがあり、マイケルジャクソンの絵だけキラキラしている。レゲエのレコーディングでノリノリのひとは明らかに現地のひとだなと思った、ちゃんと操作してくれてんのか?次はスケボー教室みたいな感じだったけど専用の場所ではなくて公共の空き地らしい。スケボーできる空き地みたいなのがなくなるとやることがなくて非行に走る子供たちがいなくなる、とか言ってたけど、これはあんまり好きな主張じゃないな。労働肯定派の発言っぽいから。グルメコーナーでは多国籍料理だから、タコの料理を、出して、いた……。邪悪チキンってなんだよと思ったらジャークチキンだったけど、これは聞き分けられねーのでしょうがねーですね。街に戻ると誰でも本を持っていける屋外の本棚があるけど、これはありがちなやつ。むしろ拾ってきたタイヤやタイヤなどで開いたストリートジムの方が珍しかったけど、タイヤばっかりじゃんか。ここで安い公営住宅であるバリアブロックの話になる。これは高速鉄道だか道路の騒音防止のため建てられたが、計画がなくなって騒音防止の建物だけ残ったもので、それで窓が小さいらしい。これは街の社会風俗っぽくていいな。その辺にはスープキッチン(炊き出し)の店もあるけど、ここの運営者もシェフも日本で見たことない太り方をしていてヤバい。腹に力入れて炊き出しせえやと思った。炊き出し引退したらダイエットでもしようかな、じゃないだろ、今すぐしろデブ。寄り道コーナーはプラックリー村、幽霊が出る村。怖がらせるひとがオウイエ~スとか言ってて全然怖くない。そのひとに教えられたセントマリア教会は蔦だらけで、ゴーストハンターがうろついており、胸に「ゴースト」と書かれたシャツを着ている。本物だ! しかしスマホ使って幽霊と喋るのはすごいな、絶対嘘じゃん。寄り道コーナーが終わり、駅前マーケットへ戻ると全員撤収している。そこでレコード店で生演奏を聞く。最初は露店だったとか言う、ここで駅前マーケットとつながるんだな。しかしこのレコード店一発で終わってしまった。以上です。うーん普通、何より奇人がいなかった。