ぐ戒

学園の屋上に魔法で目くらまししあうカップルがいたので教師たるおれが仲裁してあのなあお前らはケンカしてるつもりでも周りから見たら痴話げんかしてるようにしか見えないぞと忠告してそれに今から敵の全体攻撃が来るぞと付け加えると女の方が分かってまーすとふてくされたみたいに屋上を出て行ったがまああいつは実力者だから大丈夫だろうと考えていたらそのあとすぐ敵の攻撃の黒い雨が来て建物を貫通し始めたので残された男と一緒にさっきの女を探すと天井にマンタみたいに広がって雨を防いでいる様子を見ることになったし恥ずかしいわと言ってもいたけどでもちゃんと攻撃を防げてるじゃないかと褒めつつもその下に入って雨をやり過ごす夢を見た。覚えているんだが話の流れがしっかりしてるのに内容が無茶苦茶というすごい夢だな。あと、芝生の上で芸人の片割れがもう片方をカニばさみしようとしてたんだけどそのもう片方は間接を逆に曲げて逃げていてその結果足の関節が一回転していて怖かったけどこのように不毛なことはやめようというメッセージにつながる夢を見た。この芸人は割と大御所だった気がする。あとあと、段ボールに入った古書の全集のチェックするため手に持っていた古書をいったん置いたけど半分ずつ手分けして調べるんだったし先に二十四冊チェックした方が時間的に得かどうか考える夢を見た。これはうっすらとしか覚えてない、ただそのようなディグは常にやっている。つーか本当は後半ふたつの夢って同じ流れの中にあったはずなんだけど、起きた直後から姉と家族がケンカしていたので詳しく思い出せなかった。
起きてすぐ、昨日のリリースを確認してみたら、タンブラーとアーカイブオルグのアドレスの順番を間違えて逆にしてしまったのでツイッター上では直接試聴ができなくなっていた。失敗しちゃった。ところであいちトリエンナーレのなんちゃら金が不交付らしい。それに怒って文化がダメになるって言ってるひとたちがいたんだけど、そのうちどれぐらいが死後著作権保護期間延長に怒ってくれたんだろう、あのときには見られなかった勢いだが……?? 死後著作権保護期間が本当にまともな理由も意味もなく七十年に延長されたのが盛り上がらなかったのって、それで得をすると思ってたひとたちが黙ってたからだと思ってるんだが、作家本人と文化全体からして得をする存在なんていないんだよな、作家は当然死んでるから得するわけないし。死んだ人間の著作権を独占的に使えるひとや団体だけが死後著作権保護期間延長で得をするのであり、そんなゲスい利益のために大作家や有名作品以外の作品は社会とのリンクを失って散逸していく、その期間が五十年でも長かったのに七十年になったから文化の死だと思っているんだが、なぜあのときにはあんまり騒いでくれなかったんだ? おれはツイッターでギャーギャー言ってたんだけど。多分あのひとたちに見えてる文化っていうのはカジュアルな文化なんだな。著作権ってのは文化の地盤みたいなもので地味だから今すぐ壊れる何かがあるようには見えないんだ、一見すると見えない。ところが金をやらん! となるとこれは今すぐダメになりそうに見える。一見するとな。おれはここに差をつけてどっちが上だ下だと言うつもりはないんだけど、だとしたら同程度というわけで、なんであのとき、都民のお前らは文化庁に突撃しなかったんだ?? って気になっちゃうんだよねえ。
おれはそんな中でもリリースしまくっている、昨日も一作品リリースしたし、今日も二作品リリースした。金がもらえないと芸術やらないのか、いやそうじゃないという論も飛び交っていて、おれもまあ、金のために芸術活動をしているわけではない、楽しいからやってるんだが、それはそれとしてベーシックインカムが欲しいんだ。収入の心配をすることなくノイズや川柳を作りまくる、言い換えると文化を生み出し、ついでに労働が破壊されていく様子を見ながら高笑いを上げたい。なんでリリース速度が上がっているかと言うと、創作意欲はもともと燃えていたのだが、やっとウィンドウズにおいて面白インターフェースに出会えたってのが大きいな、これで興奮してノイズやドローンを作りまくっている。そもそも Yukiga Futte Uresii やり始めた当初は月平均四リリースぐらいだったと思うんだけど、それがここ数年はマッキントッシュが壊れてウィンドウズに移行したこともありさらに適切なソフトがなかったので月一リリースとかになっていた、それが適切さを得たので爆発したって感じだ。
今日のお出かけか。今日はまずハゲに会いに行ったけどいなかったので通過だけして、方向的に昨日と同じ場所へ。つまりブックオフ方面だが、今日は逆順で回った、即ち先にリサイクルショップで昨日見逃したコップを購入して、それからブックオフに行ったんだ。しかし、やはり、昨日見たばっかりなのでさすがにあまり変化はなかった。ただコップは満足したので買った、これは昨日言及したものとは違う、とっても良いものだ、ひどく満足した、帰ってすぐそのコップをキッチンハイターの偽物で漂白した。しかし漂白をしている限りはそれらがキッチンを占領するのでコーヒーが作れないということも分かってしまった。バカっぽい。そういや、深夜にまた、茶を過剰抽出してしまったのもバカっぽいんだよな。おれは脳がダメなので(具体的に言うと完全にどうでもいいことに対してのみ異常な集中力が発生してお茶を抽出する秒数を数えなきゃならないことを瞬時に忘れてしまうため)、絶対にアラームを使わなきゃならないんだけど、生来のめんどくささがそれをも拒否してしまい、同じ失敗を繰り返すんだ。いやアラーム使えよ。なんで起動するのすら嫌なんだ。