ぐ戒

不良の先輩がやってきたのでおれがせっかくきれいにした和室が汚れてしまうなと不快に思ったんだけどここ使えるよなあと言われてしまっては逆らえないのでハイと言うしかなくその汚い身体でゴロゴロされるし太った仲間も呼ばれてしまって非常に困ったことになったけどそのうちさらに強い大先輩が来るという噂が流れ始めると不良の先輩たちは急に背筋を伸ばし始めてずっとそうでしたという雰囲気を作り始めたので大先輩が来次第チクってやったしそうすると不良はすたこら逃げていったので尾行を開始し食料品店に隠れて動向をチェックしていたらATMで金を下ろすところを目撃したからどうするつもりだろうと尾行を続けると地下へと続く裂け目がありさらに敵がたくさんいる状態であり槍のおかげで攻撃力はどんどん上がっているがここ数日街に入れてないしセーブもできてないのでやられたら終わりなので緊張感が高いなと思っているとそこに低めの三重になった引き戸があってなんだろうこの厳重な部屋はと思ったら敵が排除された回復ポイントでセーブはできないが出前は取れるとのことでいや出前が取れるんだったら近くに街あるだろって感じだったしこんなところで寝れるわけあるかとツッコミを入れていたけど普通に寝てしまって善なる化け物が起こしに来る夢を見た。面白かったのでよく覚えているけど明らかに途中から無理矢理ゲームの中に入ったな。あと、中国の報道でも金銭トラブルを原因として日本で逮捕された中国人オーナーの話で持ちきりだったがそいつの会社が作った顔出し看板が印刷されたアイロン台みたいな枕は未だ人気らしく「んとんと」と書かれていたが顔出し看板が使われている意味ないだろと思う夢を見た。こっちは書かれていた言葉が変だったのでなんとなくは覚えているな。
あいちトリエンナーレで不自由展が開催中止になったことに対して芸術家たち小道具を床にちりばめたりカードを破ったり新聞紙で覆ったりしてるってのがニュースになっていたんだけど、なんかそこまでいったら芸術家の大喜利っぽいよな。抗議の内容がどうという評価は措くとして、そういう表現ですらほかの芸術家とカブったらつまんないんだろうし、かなり即興性の高い独創性が求められているようだから、そういうものは大喜利ではないのかと。しかし「本来の状態で見られなくなった作品について」と書かれると、本来の状態なんかねえよ、と言いたくなる。あるんですか、「これが芸術の真の姿です」みたいな認識が。どうあれ芸術家によって提示された形が芸術だろう。そういう作品が芸術かどうかと言われると、おれは芸術と銘打って提出されたすべてのものは芸術品だと考えているので、間違いなく芸術だといえる。まあこういうことを書くとバンクシー精神みたいで嫌なんだが、ともかく芸術品の本来の姿という捉えられかたはちょっとキモいなと感じた。
今日は雑誌の受け取りがあったので思ったんだけど、一応ビッグガンガンはまだ買っているんだよね。一応というのはあまりにも薄過ぎてひどいという前提がある。今回も間違いなく薄いだろう。そこでどうすべきか考えているんだな、雑誌ごときにコスパというのもお門違いではあろうが、それにしても薄過ぎて話にならないレベルだ。二年か三年前ぐらいから言ってるけど、連載の数が十は少ない。あの薄さなのに新連載攻勢をかけるときにはしっかり現行連載を打ち切りにするのが意味分からん。こういうことをダラダラと考えているのはなぜか、それは出かけられないからだ。ずっと雨が降っていて湿度がすごい、もうやめてくれという気持ちになる。なんか星陵が、よせばいいのに決勝に行ったらしい、まあそれはいいよ勝手にどうぞという感じだ、でもネットからも自宅からも野球情報が流れて来てて正直ウザい。そこでこの野球嫌いと折り合いをつけるべく出かけたいのだが雨が降っており最悪というわけ。ツイッターもこういうとき不便だななどと愚痴っていたら、奇跡的に三分ぐらい誰の発言もなくてタイムラインが動かなかったので怯えていた、また誤認ロックかと勘違いしちゃったので。ツイッター社が誤認ロックなどという非人道的な仕打ちを三回もやってきたからすぐ不安になってしまうんだよな、マジで健康に悪いから大規模な謝罪をしろや。
せっかく家にいるんだからとじっくり東南アジアニュースを読んでいたら、ベトナムでタピオカを過剰摂取したせいで腸閉塞になり死ぬ手前までいったみたいな青年が話題になっていた。そして腸に詰まっていた黒い物体の写真もあったので怖がっていたんだけど、この黒い物体って、タピオカと排泄物の中間の物質ってことじゃないのか? 半分大便じゃん。あとは何でしたっけねえ、そういう時期だからまた「つらかったら学校には行かなくてもいいよ」っていうニュースが飛び交っていた。ふざけているよな。春休みが終わるとき、夏休みが終わるときに「学校には行かなくてもいい あなたの命がいちばん大事」と言うマスコミはいるが、盆休みが終わるときに「労働には行かなくてもいい あなたの命がいちばん大事」と言ってくれたマスコミはいないんだぜ。これ毎回ベーシックインカムと絡めて書いているし短めに書くけど、こんな世の中じゃ今死ななかった学生も社会に出次第死ぬんですが? 学校が義務でないように労働が義務でない社会を作るべきでしょ。
それではガンガンジョーカーの感想を書きます。ガンガンジョーカー、いつもより二十円高かったからどんないい付録がついているのかと思ったら故・藤原ここあの紙製コースターだけだった……。紙製コースターだけでしかも多少薄くなってるのになんで二十円上がったんだ?? 死んだ藤原ここあを使うのは別にいいが、なぜ藤原ここあだけこんなに重く扱うのか、ほかにもスクエニ系で連載中に死んだ作家は複数いるんだぞ、しかも人気作連載中によお。ひょっとして後ろ暗さでもあるのか。『死神様に最期のお願いを RE』、窮地から脱出してるけど割と泥臭く逃げているんだな。そして姉妹の死の真実が映像データで突き付けられ、依頼者の霊は姉の救済か父の処罰の二者択一を求められるが、主人公が義憤に駆られるという流れ。最後の表情に凶悪性が滲み出ていて良かった。『賭ケグルイ』、双の主人公が今回の主役。以前は毒殺を狙ってきた相手だから話術で先に毒の可能性を指摘しておいて封じるという巧みな手段を取る。ただ毒を使わなくても強いんだという流れで、身内がゲーム会場を知りたがっていたのが気になるところ。『事情を知らない転校生がグイグイくる。』、運動会当日。まあこれは青春でありかつヒーローは遅れてやってくるパターンでしょう。でも嫌われているはずの人間が頼ってくるってのもまさに子供っぽい青春感があって良かった。ヒーローの脚力化け物じみてるがまあこれはギャグっぽさというか。『好きな子がめがねを忘れた』、ヒロインがコンタクトにしてみて、主人公の助けを必要としないようにする、と主人公は切ない表情。前後して身内で恋バナがあるんだけど、後半でその恋した子の表情と主人公の表情が重なる、という展開がすごく感動的だった。若干恋心に気付くのが早い気もするが、並行連載だからかな。『ジャヒー様はくじけない!』、魔王復活、主人公同席、かつての敵の魔法少女の家、というすごい展開。しかも魔法少女が悲しい財力でお菓子をバンバンだしてきてそれを魔王にバンバン食われる展開。魔王に自我ないし、誰も得してないが、この状況で重い愛を語る魔法少女にゲラゲラ笑った。『弱キャラ友崎くん』、第二部として連載復活。第二部開始も珍しいし一度連載休止して本当に再開するのも珍しい。さすがに序盤は第一部の振り返りをやっていたが、とにかく次のターゲットだとか、お誘いをやる。なんか前回強めに主張したことで仲間が増えたんでそいつとの絡みで主人公が女を誘うことになる流れ、言い訳だけスラスラ出てくるのはウケた。『履いてください、鷹峰さん』、ヒロインの誘いを断って体育の補習に出たらヒロインが教官として来た。エッチなパワーで主人公を奮い立たせるんだけど、もう最初の胸押し付けてパワー全開じゃないとおかしいだろ。ノーパンでようやく全力を出す主人公にちょっと笑った。『ご主人様のしかばね』、三回連続掲載最終回。割と分厚い、今回は閉めもあるからか戦いもハードだ。トラウマとの戦いという強烈な展開ながら、死ぬよりも誰かが悲しむ方が怖いという聖人的メンタルで困難を克服するあたり主人公はマジで強い。怒らないというのはいいことですね、すぐ死にそうだけど。『怪人麗嬢』、番外編だが量がある、多分本編が血みどろダーク展開なので本領であるエロを番外編でドカンと差し込もうって寸法だ。だからみんなの水着が似合っていてしかも密着度も激しい。後半のオイル塗るときに変なところ触ったら殺すと言われて全身変なところなんですがと思っているところでゲラゲラ笑った。『聖女の揺籃、毒女の柩』、主人公たちが、聖女の信奉者は誰だと話し合っていて、そのうちの唯一の女の話になる。とにかく聖女は理屈がないのか疑われたら大仰に悲しんで潔白を証明するために脱げとか言ってくるけど、脱いだ様子見ても前回みたいに興奮はしてないんだな。『ラグナクリムゾン』、主人公負け展開がまだ続いている。最強なんだからすぐ復活するだろうと思ったがそうでもなく、戦った敵に勝ちを宣言されて立ち去られるという屈辱を味わい、そして最後はほかの敵? に助けられている。剣が耐えられていたらってくだり、伏線かな。『僕が僕であるために。』、どさくさで抱き締めてる格好だがそっちにはなびかない女が今回の主役で、堂々と主人公にアポを取るところまでが話のメイン。葛藤が良く描けている。しかし主人公、じぶんのことじゃあんなに悩んでるのに、ひとの悩みに対して勘が働かないな。『賭ケグルイ(仮)』、今月も4P。毒に弱いっていうのは笑った。本編とリンクさせてるのかな。『クレーンゲームはやめられない!』、相手役は誰かと約束があるみたいなのでひとりでゲーセンに行くとそこに腐れ縁の男子。じぶんで取れやっていう反応も良かったけど、無言でスネ蹴る描写で実際はその部分を省略してるのめちゃくちゃ面白かった。あとじぶんの能力に恐れおののいているシーンも良い。キャラが揃ってきたせいかギャグも生き生きしているし、それでいてクレーンゲームはしっかりメインになっている。『遺書、公開。』、今回は二人分の遺書が公開される。どちらも自殺したメインの子に否定的で、片方は女性不信から、片方は人間不信から、あいつは演技してたんじゃないかという疑惑が持ち上がる。特に女性不信を打ち明けるところの緊張感がいいな。あと前回まで疑いの中にいた奴が普通に場を回してるのちょっとウザくてウケる。『齢5000年の(略)』、前回現れた敵っぽい奴はは逃げてしまった。で洞窟で悠々自適な生活をするドラゴン、いいのかと思ったけどもともとそういう生活を望んでたんだよな。壁ごと扉を抜くシーンはお約束とはいえ笑った。イカれた妹ってギャグキャラなのかな? 『お従兄さんの引っ越しの片づけが進まない』、前回の下着ネタが生きている! じぶんからスカートめくるというエロが冒頭にある。胸に製品としてのパンツを置くという謎の行動もエロいが、そのエロい写真が家族のLINEに流出という最悪の結末でゲラゲラ笑った。母親のノーダメージ感も込みでいい。最後何とかなってしまうのもノリが良すぎる。『渋谷金魚』、王手がどうとかいう表現からめちゃくちゃでかい金魚が出てくるけどもうアルビノみたいにエレガントでもないしすげえボスが出てきた感がある。自衛隊員って結局死んだのかな、渋谷最凶ホームレスと同じ終わり方した。そして主人公は仲間と合流。『賭ケグルイ双』、勝負は……主人公側の勝ち!! という流れだが、途中の敗因の説明から、いや違う、となって熱のこもった話になったのは青春っぽくてよかった。今回はブリッジがなくて、即次の展開、しかも大詰めという熱い展開。そうか、敵の大将がなぜかあっちの大将じゃなくて主人公と戦いに来るんだな。『よなかのれいじにハーレムを!!』、ヒロインたちに直球で行為を確かめに行く展開後編。後編のキャラが全員めっちゃ思わせぶりだったのいいな、先輩はいかにも先輩っぽい深読みした返事だったし。でもこれ、最後ナビゲーターに聞いてたけど、教えてくれるのか? 『夢喰いバクと悪夢の子』、取り引きが終わったので主人公的には後処理、例えば知り合いの店にもう来ないとか、わざと無関係を装うとか、不幸続きではあったが、ここで人命救助をしたことで信頼を勝ち得るという、今までにはなかった報われる話。老人が最後に花の種渡したのポエジーあるな。『ヴァニタスの手記』、人間関係が複雑だが、とりあえず暫定的にボスになったキャラは今回周縁に追いやられて、中心はそのキャラをどうやって救うかという問題。かつて剣を交えたひとたちが協力するという熱血展開がある一方で、心の闇に主人公格が直接触れに行くという繊細な展開も並行する、実に冴えた流れで見ててワクワクした。こういうときサブキャラはしっかりサブキャラでウケるな。『深海のマーメイド』、準大賞作品の読み切り。新種の魚を見つけたいと情熱を燃やす少年と人魚の話で、サブキャラの名無し感や二足歩行ロボの異常な開発速度なんかはありつつも、テンポの良さと一貫したテーマ、途中の人魚の悪い考えと顔、それにもかかわらずひたむきにやってくる主人公という対置関係も素晴らしかったし、何より途中の伏せ字で重要性が際立っている箇所とか、冒頭のモノローグや最後の魚の骨の部分で明らかに示唆されていた死が回避されているところが見事だった。人魚の下半身即ち魚部分を食ったという意味だったというのは描写的に素晴らしい裏切りだと思うんだよな、近頃見てきた受賞作品の中でもトップクラスで構成がいいのに、これで準大賞なんだと思ってしまった。『ソード・オラトリア』、前回に引き続いて密室で絶望だらけという展開、救いがひとつもない感じ。ここでサブキャラにサブキャラとしての自覚ありでモノローグを展開させていた、わたしたちは英雄になれないと言っているところが良かったな。『リバイバル作品描き下ろしリレー「俺修羅」』、五年前の連載っていうからこれはマジで懐かしいな。キャラが照れている表情で、ああ、こんな作品だったと思い出した。五年前の作品を描く方も感慨が深そうだなと思った。以上です。