ぐ戒

久しぶりに夢の中で夢の内容をメモってしまったのであんまり覚えてない。最近その存在を忘れるぐらいなかったけど久しぶりに来たってことは脳の構造に何らかの変化があったのかもしれない。いやそんな御大層な話じゃないだろ。なんか自転車で暗い偽物の近所を争うように移動する夢を見た。全然記憶にないな。自転車の夢を見ているときは半々ぐらいの確率で別の自転車と争っている気がするので思い出せるようなきっかけもない。あと、出かけようとしたらシャワーが別人に使われようとしており遠慮したんだがさて実際どうしようかなと困ってしまう夢を見た。こっちの方が覚えているかもしれない。ただおれは出かける前にシャワーを浴びるような清潔感のある人間ではない。というか肌が弱いもんで昔はそれをやっていたんだけど肌がダメになったのでやめました。
今日も昼に元気よく起きてラーメンを食べてからインターネットニュースにかぶりついていたけど、都民じゃないしタピオカの容器統一の話今知ったな、選挙の前に知っていたら面白い反応をリアルタイムで追えたんだろうか? 様々な反応を見せるひとたちの中にタピオカの容器統一発言を見て海外への移住を考え始めたひとがいたので、都民は全員バカかもしれないと思い始めてきた。どんな海外にも結構な量のバカな政治家いるだろうし。バカの政治家というか、アレだな、最近の政治は怪獣みたいな異常な悪が出てこないので若者が興味を持たないんじゃないかな。なんかあふれんばかりの暴力を人間ではなく物体に向けてギャースカ暴れてほしい、そういう物理的な政治を見たい、机の下で互いの足を蹴り合うような政治は陰険だし面白くない。ここで、出かける予定があったので天気予報を確認したのだが、今週末まで雨連発の天気予報だったのに急に晴ればっかりになってきたのでびっくりしてしまった。どういうことかな。こんなにクルッと天気予報が変わったことは近頃なかったので、出かける予定というものを考え直す必要すら出てきてしまい、分かりやすく狼狽してしまった。そんな中、外で小さい鳥がインターネットの線をかじっているのかなと恐怖を覚えてオペラグラスで見てみたけど、どうもじぶんの身体をかじってるだけだったので安心した。
まあしかし政治ですか、おれはいつも小学校に入りたいだけなのでノリで処理しているし、家族がどこに投票しようとまるで興味がない。家族の中に異様なマクロビ信者がいても本人が満足ならいいんじゃないと思っているのでおれは比較的寛容だし、それが政治に関しても同様だっていう話なのだが、家族は家族で全員政治に興味がない。で、出かける予定だったが、いやこの書き方だと紛らわしいな、出かけたのだが、その前に吉本の社長が会見を開くっていうのでそれをまじまじと見てしまった。冒頭から社長が泣いていたので面白かったですよね、なんで社長が泣くんだよアホか? マジで意味不明なんだが、ひょっとして、かわいそうだから社長は続けさしてあげよみたいなことか? つーか会社で弱い立場の者が泣いたら強い立場の者も泣いてギュッ……みたいな展開ってブラック企業の洗脳の典型なので吉本の社長の涙からは何も感じないんだよな。そのあとの話で脅迫みたいな発言はすべて冗談でしたなどとそれこそ冗談みたいな話をしていたのでそれも白けてしまった。死ぬほど真面目な話しに来てる相手に冗談で「おい(笑)テープ録ってんちゃうやろな~!(笑)」とか言うってのがマジなら、さの社長の涙も冗談の可能性あるじゃん。支離滅裂だな。最後まで見届けたかったがさすがに出かける時間であったので出かけた。
それで帰ってきたけどどこに行ったのか記録してないので忘れてしまったな、まあ多分街に行って、何も買わずに帰ってきた。しかしおれが起きてからずっと三十度超えってのは狂ってると思うんだよね、午前中に雨が降ったんだよねこれでも。この程度の気温だと雨は無力らしい。夜には夕飯を食いながら地元金沢のニュースを見ていたが、「暑い? アメリカと比べたらどう?」みたいな質問が飛んでいてびっくりした、それでどういう答えを引き出したら百点満点なんだよ。それより片山津と粟津温泉が新幹線開業前より宿泊客減ってるっていうニュースの方がびっくりしたかもな、効果が薄れたとかじゃなくて完全に消えてるじゃん。そのあと売上が過去最低となった道の駅の話題が出てきたので、そろそろ石川県は滅ぶのかもしれない。
それではガンガンジョーカーの感想を書きます。『恨み来、恋、恨み恋。』、最終回、表紙、巻頭カラーと厚遇されている、付録はなぜかハッピーシュガーライフだが……。実際の最終回はもう終わっていて、前号も含めて「その後」的なストーリー展開なのだが、やはり最終回なので今回は主人公で締める。ネタバレになるから詳しくは言わないけど、軽い回想を交えた上での小気味よい大ゴマの配置はさすがの一言に尽きるな。エピローグ風の流れも良かった。『ヴァニタスの手記』、こないだ復活した謎の存在が女王的なボスっぽい存在だったことが判明。すぐに実体を失うけど、目覚めさせた女にキモいキスをして暴走させてしまう。能力がでか過ぎてよく分からないが爆発的に闇が広がっていく、そんなシリアスな中でも、主人公ペアはケンカをして、しかも割と青春っぽく解決してしまうところが爽快感あって良かった。で元気一杯なひとが助太刀に来る。『事情を知らない転校生がグイグイくる。』、運動会の話はまだ続いている。主人公が練習しているシーンだったので、代わりに出るのかと思いきや、無理なので高飛車な同級生にお願いしに行くというのがリアルで良かった、努力じゃ解決できないものがあるみたいな。それでライバルが恋愛関係的にいい感じになっても構わないとか、思い切ってるな。『ラグナクリムゾン』、二手に分かれた主人公サイドの、主人公不在側。なんかテレパシー使える奴いるの割と卑怯だが相手がその百倍ぐらい卑怯な手使ってるから別にいいのか。一方の主人公はメチャクチャやられていて、アオリでもツッコミが入っている。『賭ケグルイ』、前回毒を受けたみたいな描写だったけどケロッとしていた。戦いのあともケロッとしていたので、毒を使った側がイライラしている。主人公は眼帯女と因縁でもない対決で、終始見下したような表情だが、最後の笑顔が関係性を表していて微笑ましい。『ご主人様のしかばね』、短期連載なので展開が早く、既にお互いが好感を持っている。まあでも午前三時にメシ用意させられてたら引くよな、あとメシ食ってからもう一回寝るのツラそう。戦いのパートも結構シリアスで恐怖を煽るようなものでありながら下着姿の羞恥に敵味方問わず優しく接する主人公の気概など見所が盛りだくさんだった。しかしあのタワシは死ぬほど痛そう。『クレーンゲームはやめられない!』、相手役に欲しいプライズが出来たということでゲーセンに行く。今回は抜群に面白くて、パリピ台という(既存の?)表現も良かったし、加工されたウサギ呼ばわりも、目を閉じているとふたりだけの世界発言も爆笑した。主人公が友情に飢え過ぎて変なことになってる。しかもギャラリーに後日方法をマネされていて客観的に見てちょっと恥ずかしくなってるところもウケた。『死神様に最期のお願いを RE』、お願いを譲ってもらうために代わりにお願いを実行する、という流れでその依頼者の家に行く。殺しが念頭に入ったものをなんとか仲の修復という形に持っていったが、結局娘と風呂みたいな異常性愛的描写のあとに、死体がゴロリといった展開。しかも解体を読者にも見せずにその娘にだけ見せるという構図まで含めて巧みだった。『ソード・オラトリア』、ダンジョン攻略中。それぞれに敵が出てくるといった流れではあるが、徐々に分断されていくその手法が見事。しかもそれぞれに重傷や怒り、嘲りなど感情を顕にした描写があり、しかもすべてにおいて主人公側が劣勢なので盛り上がりも激しい。でも落とし穴が多いですよね。『履いてください、鷹峰さん』、パンツを履かせまくっていたら足りなくなるという、文章にすると異常な事態。そこで店に「補充」に行くんだけど、ドエロなパンツが売られている店は明らかに普通じゃないだろ、気付けよ笑った。あと後半、青いパンツの説明でシリアスっぽくはなるんだが、あそこも冷静に見るとかなり変で面白い。『賭ケグルイ(仮)』、本連載があるのでまたも少なめ。別におもちゃで遊んでもいいだろ! 『遺書、公開。』、嫌いだった子の嫌いなところを再確認するための回想。天然の良い子っぽかったから陰で悪口言ってたらどんどん言ってる側のじぶんが浮いていったという流れで、その上で遺書で突き放された形なので死ぬほどムカついている様子が遺書を破り捨てるシーンに強烈に現れていて痛快だった。最後で逆指名してるけど時間的に大丈夫なのか? 『好きな子がめがねを忘れた』、校外学習後編。助ける側助けられる側双方に引け目があって変に距離を取っていたらヒロインの方が迷子になったので主人公が助けに行き、それから本心が溢れ出るという、恋物語的には一番盛り上がる展開だった。打ち明け話の間の取り方もすごく良い。でも帰りのシーンとか見るともう相思相愛なのでは? 『怪人麗嬢』、主人公側は未だ防戦一方の中、ヒロイン側の戦いはようやく終わろうとしている。ここで男嫌いの回想が入るのすごく良い、そのせいで敵の攻撃に隙が生まれるというのも含めて完璧だと思う。連携の取り方、最後のトドメを刺させない描写も理にかなっている感じがした。『ジャヒー様はくじけない!』、ヤンデレみたいになった魔法少女がしつこく遊びに来いと誘いをかけてくる。魔石をくれるからと言うので行ってみればお化け屋敷みたいな和風の家。黒いのが出た、っていう流れだから、ゴキブリ展開だろうと最後まで思っていたのに、本当に魔王っぽい展開だったので度肝を抜かれた。しかしこんな家のどこで生活してるんや。『渋谷金魚』、金魚の産卵というエピソードを使うために軽い回想シーンから入る。結局なぜ金魚で爆発する人間がいるのかといえばでかい金魚がいるから小さい金魚もいるという話なんだが、割とカタコト外人がいい働きしてるのがなんかウケた。あと主人公非力キャラっぽいのに正体分かった瞬間すぐに金魚をぶっ倒しているのですごい。『よなかのれいじにハーレムを!!』、主人公が外人キャラにじぶんのことが好きかどうか話を聞いたんだが肝心な箇所は母国語で聞こえない。予見できないほど焦っていたのかな。あとギャルと真面目キャラにも聞く流れだが、普通に考えたら手当たり次第に告白してるようなもんだよな、ウケる。実際真面目キャラの友人がそれに気付いて真面目キャラの方は赤面、どうするかという若干緊迫した流れ。『賭ケグルイ双』、ダイスのゲームは基本的に我慢比べなので対話の余地が生まれやすいのか、信念のぶつかり合いの様相を呈してきている。実際きれいな煽り合いのようなもので、崇拝する人間が強いか弱いか、回想を交えて語っているのが展開的に良い。そこでイカサマを選んだことを告白するのも揺さぶりの一種だな。今回は結末が描かれない。『齢5000年(略)』、王様、なよなよしてると思ってたけど、女だとは思わなかった。今回初めて分かった。ともかく異常な妹に王権が回るのはマズいはずだがその王様だけが乗り気で、しかも主人公サイドの不手際で結局渡ってしまう。暴力では倒せないという設定は良いし、ドタバタ感は見るものがあるな。最後怪しいひとが出てきた。『聖女の揺籃、毒女の柩』、のっけからイチャイチャするシーンと出歯亀みたいな展開だが、これもすべて作戦のうちで、重要な手帳を手に入れる。ここからほんのちょっと前の回想が始まり、シスターの異常性が浮き彫りになる。転換点なのか絶望が続くのか分かんない感じではあるな。描写的に主人公の弟は既に向こうサイドに落ちてる気がするし。『お従兄さんの引っ越しの片づけが進まない』、なんか主人公たる妹がボヤいてる間にお兄ちゃんが帰ってきてしまう。お土産が木彫りの熊ってのはともかく、ラベンダー香る毛蟹バッグってなんだよ、しかも2way、ゲラゲラ笑った。後半、確かに余計なアドバイスをしているが、お兄ちゃんの動揺が衣装の保守性に表れたってことなんだろうか? それでもエロい格好を選ぶ主人公はさすがだけど。『僕が僕であるために。』、準備運動をしていたら公園で接触というかたちでサブキャラの男女が出会う。確かに背後からスッと来たら誰だって怖いよな。結局部活を辞めたのはもうひとりの女キャラに先輩が嫌がらせしようとしてたからだったので、それが時間の経過と共にほぐれた感じなのだが、ここで主人公カップルとすれ違って隠れるっていう時系列は見事だった。『あたしが悪夢に変えてあげる!』、読み切り。ナイトメアとして人様の夢を悪夢に変えないといけないが意気地がないので失敗する女が主人公、相手役の男を巻き込んで真面目な女の夢に入ったのに虫一匹しか出せないという流れ。いや、おれは虫一匹でも怖いが……。相手はスッキリしているだけなのが対比的で面白かった。その相手役は本当は主人公が好きなので夢の中に入ると人格が違うじぶんがいるっていうのも良かった。嫌がらせしても全然効いてないし。『蝶撫の忍』、最終回。うーんさすがにこれは打ち切りっぽい、魔女のときもそうだったが区切りがついたといえばついているんだが、主人公がワトスン的にしか活躍してないんだよな。敵の大将が動いたときからそれは決定的だったんだけど、最後のハッピーエンドもちょっと唐突だったし。ただ、最後の話からすると、これはアラクニド外伝として描かれようとしていたんだなということは分かった。『メイのメイデン』、これも最終回。これはアルファベットは使い切っている気はするし一応完結はしている感じするけど、ビルでの一戦が事実上のラストということと前回の下書きを考えると、なんとなく燻っているものを感じる。でも令和絡めと、デリバリー……ピザの言い回しが良かったところを見ると、なんかこう、抑圧されていたような雰囲気を感じる。この作品も主人公の活躍が抑えられてた向きがあるし。『リバイバル作品描き下ろしリレー「高橋さんが聞いている。」』、久しぶりにしてはしっかり書けているし、ここ最近のリバイバル作品の中で一番展開もしっかりしている。押さえるべきところ、つまりヘッドホンの部分、とかは押さえ、それでいておにぎり、必ずメダルがもらえる、法隆寺などネタも満載で面白かった。以上です。