ぐ戒

ノルウェーに何の用事か分からないまま来たんだけど言語が当然のように難しいし困っていたらカタコトの日本語で喋りかけられたので応じてみると日本語を勉強しているらしいこちらの学生でこいつらも気合で日本語覚えているしおれらも真面目に取り組んだらイケるんじゃないだろうかと話し合っていたらそれがどういうサインに思われたのか学校に案内されて玄関の長机にクイズコーナーが設置されており小袋に詰められたコアのある透明な石が景品として並んでいたのでこれってノルウェーの石ってことだろと興奮していたところ連れの人間に石なんかつまらんだろと言ってきたのでいや石でできたドミノもあるぞと言い返したら思いのほか興奮されて付属のプリントと共に遊び始めたので持ち逃げしたら怒られるかなと小声で提案したらそもそもおれたちジャーナリストは嫌われているらしいことが判明してまあ言葉が分からんしその辺はしらばっくれておけばいいだろうということになり持ち逃げしながらここってフィンランドじゃないよねえと話し合っていたらあそこはモロッコにストーブを貸す余裕すらあるらしいぜと言われる夢を見た。スカンジナビア半島の三国、今ならまあ覚えているけどそれでもパッとは出てこないんだよな。あと、ブックオフに今入荷した本があるので店員が邪魔してくる中欲しい本を物色していたんだけど棚自体が結構汚れているという夢を見た。これはいつもの風景では……。
今日はあんまり悪い天気じゃないはずだったが、レーダーを見ると結構雨雲がある。まあでもこのパターンだったら出かけられないということもあるまい、と先読みして腰を据え、インターネットニュースを読み漁ることにした。なんかタイランドではバイクの違法マフラーをロードローラーで破壊しているというニュースがあったので相変わらず景気いいことやってんなと思った、違法マフラーってものがどういうものかはさっぱり分からないけれど。あの有名な、戦車で違法駐車の車を轢き潰すみたいな出来事もあったじゃん、ああいうのもカタルシスがすごそうなんだよな、見せしめっていう意味合いもあるだろうけどやってるひとの気持ちよさったらないだろ。同じ東南アジアのニュースと言えばフィリピンで漫画村の運営者が逮捕されたという情報があって、なんで犯罪者はことごとくフィリピンに行くのか、そんなに便利なのか、まあ便利なんだろうという感触がありつつ、「日本がもっと求めている人間」みたいな表現には疑問符が付いた、いや最近そいつのことほとんどの人間が忘れてただろって感じなので。
あとどっかの国内ニュースでさわりだけ見たけど、石川県のアイスクリーム消費量を調査した報告者が面白いらしい。その記事自体は有料記事だったので見れないし、ここはいっちょ原典に当たるかということで、その元データのPDFをダウンロードして読みこんでいた。まあ金沢のアイスクリーム消費量はもうトップじゃないんだが、報告書もその辺は既に先に宣言してあったし、むしろ回数は多いもののこれまでずっとトップというわけでもなかったらしい。また確かに金沢ではアイスの半額セールが多いんだが、他県ではそういうセールをやらないということも書いてある。このように正確に調べてあるんだが、一方で石川県民に対しては想定外のタイミングでアイスを食うだとかとても自由に(無計画に、無目的に)アイスクリームを喫食するだとか書いてあって、バカにしてるんじゃないのかと思える箇所も何個かあった、まあでも石川県民はバカなのでこれはしょうがないです。おれもとても自由に(無計画に、無目的に)生きてるわけだし、間違いではないな。
アイスクリーム報告書を読んでいたら出かけるタイミングを逸してしまうので、後で読むことにしてとりあえず素早く出かけることにした。素早くというともちろん近所のブックオフへ出かけたのだが、昨日残してきた本が珍しくまだ残っていたので、大喜びで買った。喜ぶぐらいなら昨日買っておけば良かったと思えるんだが、まあここはある程度割り切っていたとしてもおれもまだまだ優柔不断という悪い性格が抜けきっていないのでしょうがないところだ、ゼロにはできない、つまり一切悩まずに本を買うことができない。大安売りだったということもあるが、ポリコレ的な考えを多角的に見るために今さらサンデルを買ったんだった、しかしサンデルも結局使い捨てみたいな感じになってしまった、ピケティもそんな感じだけど、もう誰も覚えてないじゃん。帰宅したらコンピューターの設定ミスで令和生まれを西暦ゼロ年生まれにしたという最高のニュースを目にすることになった、しかもそれで介護関連の通知を送っていたというのが面白い。だいたい西暦ゼロ年生まれの乳幼児ってかっこいいじゃん、宗教の香りがする。今日はあと、なんだっけ、キッチンハイターの偽物にティーポットをつけた。特にフィルターが汚れていたんだけど、その茶渋がきれいに溶けてくれたので完全に気持ちが良くなってしまった。このポットをロードローラーで轢き潰せばもっと気持ちいいのかもしれない。あとネットでの連載になったスケッチブックがついに最終回だった、紙媒体のブレイド買ってた頃の記憶がまたひとつ消えちゃったな。ただ全然最終回っぽくなくてよかった、日常系かくあるべしってやつだ。