ぐ戒

学校で教師見習いみたいなことをやってたら教室の隅にうちの掃除機のヘッドが吊り下げられていたしいつ持ってきたんだっけと思いながらも放置されて汚くなっているとはいえじぶんの家のものだから回収することはするという夢を見た。これ本当はもうちょっと長い夢だったはずなんだけど救い出せなかったな。掃除機は教室の壁のフックに吊り下げられていた、どのようにして引っ掛けられていたかは記憶にない。あと、ジーンズを手洗いしてたらなんかいつもより泡立ちが良かったのでポケットをガサゴソ探ってみたらタブレットが出てきたしショックを受けながらもきれいに拭いてみたが電源はついても画面は乱れるというような壊れ方をしておりデータのセーブはあるけどバッテリーがいかれているから意味がないし仕方なく時間ごと巻き戻しすることにしたらちょうど運良く二時間前の人生のセーブデータがあったし洗濯がやり直しになるしほか何をやっていたか思い出せないとはいえ背に腹は代えられないので巻き戻してタブレットを復活させる夢を見た。人生のセーブデータってなんだよ。中学生とかがよく夢見る未来じゃん。おれのメンタルはどうかというとバッチリ中学生なのでそういう安い妄想はよくするわけですが。起き抜けにはアパートを冒険している夢を見たけど詳しく思い出せない。
昨日から机の上に爪切りを置きっぱなしにしていたんだけどこれは爪を切ることを忘れないためだった。それならそのときに切ってしまえばいいようにも思えるが、それは寝る直前に思い出されたので、せっかく入った寝るスイッチをまた覚醒状態に戻して爪を切るということがひどく面倒に思えた、それで爪切りを置いて寝たのだった。故に、起きてすぐ爪を切った。しかしおれは起きた直後に覚醒スイッチを押すことができない。それはいつも言っている通り夢を思い出すためにわざと頭の中を眠たくしているせいだ、それが唯一の原因かどうかは分からないが。でドアを開けるときについうっかり足をガリッとやってしまったのでなんかめちゃくちゃ痛い感じになり、とりあえずその部分に厚めにワセリンを塗ってあとは無視することにした。それからインターネットニュースを読んだ。タイには地元民が「死体100体のカーブ」と呼ぶ事故多発スポットがあるらしく、そこでまた中国人を乗せたバスが横転したらしい。誰か死んだかどうかは覚えてない。ただこういう記事を見ると、昔中国を取材した本で、当の中国人が、中国人は多過ぎるからもっと死んだ方がいいなどと淡々と語っていたことを思い出す。すげー倫理で驚いたのでよく覚えているんだ。それからなんかインターネット上で生きていればいいことがあるみたいな話をよんだ。そりゃあそうだよ。そんなものを否定することはできない。ただそれは、止まない雨はない、という言葉と同じで、何をどうひねっても「そりゃそうだろ」としか言えないんだ、そうじゃない、そうじゃないよね、我々はもう一滴の雨も浴びたくないんだ、そういう人間に止まない雨はないと言ったところで何も慰めにはならんのだ。
つい最近NHKが、オウムアムアが宇宙船ではないかということで、CGによる謎の再現VTRまで作ってたけど、ちょうど今日、インターネットニュースで論文が発表されていて、どうもそのオウムアムアのUFO説が否定されたらしい。NHKの面目が完全に潰されてしまっている。まあ仕方ないよね、ところでその小天体は明らかに石を彷彿とさせるので、おれは出かけて、石を拾ってきた。石を洗っていたらどこへ行ったのか記録を残し忘れてしまったので覚えてないが、家計簿ソフトを見たら何も買ってないことになっているので、おそらくガレージなどに良いものはなかった。で石を洗ったらお次はコーヒーだ。コーヒーを作ったらドリッパーのことがふと頭をよぎった、のでAmazonでクレバーのドリッパーも検索した。クレバーで検索すれば類似商品も引っかかるので便利なんだけど、いつの間にかハリオが円錐型フィルターで類似商品出してきてて節操がない、つーかズルいよね。円錐型もハリオが始めてじゃないのに我が物顔でめっちゃ推してくるしこれもズルい。多分自社製品のペーパーフィルターがあるからなんだろうな。今や円錐形ペーパーフィルターは百均でも買えるが、まだメジャーじゃないからか同じ百均で売っている普通のフィルターの二倍の値段になっている、百均とは思えない値段設定だ。まあクレバーのドリッパーもマルチティーポットのアイデア使ってるだけでオリジナルではないのだが、それをハリオが円錐型で上書きしようとするのはちょっと節操がない、なにより類似品のくせに高過ぎる。類似品なんだから安くせえやという気持ちがあるんだよね、ほかのところはそうしてるんだぞ。というか正気に戻ったけど、そもそも浸漬式なのに円錐型である必要あるのか? 放出時しか円錐機構使わないだろ。
セフレこと世界ふれあい街歩きクロアチアスプリト、二回目。スプリトには世界遺産だから行っているんだよな、ふれあいは二の次じゃん。まず港にカツオを運ぶ漁師の妻がいる、漁場はアドリア海らしい。その売り物の魚を追って白い旧市街へ入る、その中にあるテントが魚市場らしい。そこへ時計屋のジジイがやってきて管を巻いている、どうやらラジオで魚をレポートするとのこと。いいレポートをしなきゃ切り刻んでやると漁師の妻が息巻いていてこの辺は良き下町風景という感じだった。ここで四世紀の城壁を抜けてさらに古い街並みへ、宮殿との触れ込みだが完全に狭苦しい街で、ここでさっきのジジイの声が別の店のラジオから聞こえてくるというトリック、ただしその店には入らない。なんか路地にモリモリ室外機あるの渋いんだよな、やっぱりエアコンには勝てないのか。で、迷ったという前提でウロウロしているとシャツが地図になってるジジイが話しかけてくる、宮殿をそのまま街並みに利用しているんだよとここで説明が入り、また別の少し若い男がカフェの中の壁を見せてくる。ここで重要な発言、石に囲まれてるとポジティブになれるとのこと。マジか?! そして宮殿のメインの場所は観光客だらけ、当たり前だが、そんな立地に住んでいるリッチウーマンから声をかけられて家の中に入る。セフレのスタッフは金持ちの家が大好きだからな、小ぎれいだから。ここからは鐘楼も正門も見えるようで、じぶんは建築家の先生だという、それで宮殿に住んでるのかと思ったらやっぱり先祖代々金持ちという話題が出てきた、完全に勝ち組の人間じゃん、ケッ。ちなみに宮殿は隠居用の離宮であったらしい。道が狭くなったのは家を建てまくったからで、元々の道幅は広かったんだとか。それで次にカフェの前を通りかかる、と、そこには屋根がめり込んだ不思議な神殿があって、なぜかそこに住んでいるという人間がカフェでコーヒーを飲んでいる。なんで宮殿や神殿の近くに住んでいるひとばっかりと出会えるんだ……? 不思議だなあ!! いくらなんでも仕込みが過ぎると思うがお宅訪問ばっかりするんじゃねえよ。ともあれその金持ちの家の中に神殿の屋根がめり込んでる様子を見る。なんか暖炉と見間違えたらしい。そうですか。街に戻り、割と細い道を抜けていると今度は職人に家族も参加して石造りの家を修理している様子と出くわす。あんまり日本じゃ聞かないよな、建築業者に家族が混じって作業するとか。次のシーンでは宮殿の区画に植物が少ないということが説明される、それはいいんだが、それを説明するためにまた? 偶然?? ここに住んでるひとが通りかかった??? ので、こういうのを本当にやめろよなと思った。グルメコーナーはエビ、タコ、イカ。宮殿を脱出して丘へ向かいそこから宮殿を見下ろすことになったが、クロアチアワインの描写を挟んで一瞬で到達してしまった、宮殿から岡までの距離は宮殿の全長の何倍かあったはずなのに。ちなみにクロアチアワインをペットボトルにたっぷり入れてくれる店があったが、値段を見せてくれなかったので安いのか高いのか分からなかった、昔のセフレで見たどこかの島のペットボトルワインは値段を発表してくれてクソ安いな~と思ったものだが。それで丘から少し外れたところでは丘の掃除をするひとたちが大宴会をしていた、丘からは愛と美が生まれるらしい、料理はオニ茶色だが……。寄り道コーナーはオミシュ、海賊の本拠地。海賊フェスティバルってなんだ、純粋な略奪じゃんと思ったが、とりあえずそれで盛り上がる街らしい。パブ? みたいなところには腹の出た船長がいて、そこにいる全員はいわゆる「海賊」なのだとのこと、着替えて見せてくれるらしい。そしてそこかあr素人のクソ寒い海賊劇が始まった。ありがとうね。そして最後は実父ライン。なんかもうそれが出てくる前から雰囲気的にジップラインだろと思ったらやっぱりジップラインだったし冷めた、もう十回以上セフレで流しているのにずっと始めて見たみたいなテンションしやがる。街歩きに戻って、また港の海岸通りを歩く。さっきのラジオのジジイが孫を連れて散歩している。そいつらと別れて宮殿に戻ろうとすると花を運び入れる二人組と出会う、聞けば夕方の宮殿を花で埋め尽くすらしい。そんな派手なことをするのかと思ったら地下で普通の展覧会っぽい。その二人組は夫婦でしたという仕掛け。しかし夜の宮殿通りヤベーな、真っ暗で治安悪そうじゃん。スプリトは以上です。おれは早く石に囲まれてポジティブになりたいよ。