ぐ戒

家の修繕が終わったので顧客をワニの形をした緑のオープンカーでラスベガスに迎えに行って車止めの隙間を蛇行運転するなどアクロバティックなことをしながら空中にはためく日章旗へ向かって輝き出したので大丈夫かこの番組と思っていたが次のシーンになると運転手の記憶がなくなっている夢を見た。夢はこれだけなんだが、蛇行運転しているところはおそらく港で、よく晴れていた事もよく覚えている。
なんで夢を覚えていないんだろうな、久しぶりにつまらないが強度の極めて高い不安がやってきたからかもしれない。これがあったのでこれまた久しぶりに不安を滅ぼす魔導書を読んでいた。不安の解消の多くをこの本によっているので、これがなくなったらどうしようかなと思うそれ自体が不安なのだが、そういうときのために要点をまとめて個人用にネットに上げてあるので大丈夫なのであった。そのつまらない不安というのは、例えば「自転車屋にパンク修理に行くのだが自転車屋にきつく叱られたらどうしよう」といったような不安で、こういうことを考え過ぎて急にフリーズしてしまうみたいな状態のことを指している。今考えてもあのときどうしてそれほど不安だったのかは分からない。だから、逆にこのことを考えると不安のすべてがつまらないものに思えてくる。「自転車屋に叱られるんじゃないか」という不安、自転車直ったあと頭の中で再現できなかったし、自転車直る前もアホみたいだなと分かっていたのにそれでも不安で眠れないみたいなことになったので脳のそのへんがぶっ壊れてるんだろう。それを理解した上で対処しているので今は割と大丈夫というか、アホみたいな不安への対処法はあるんでこれは不幸でつらい話ではなくアホみたいな話として書いている、その対処法というやつが百発百中じゃないのでたまに効果なくて今日みたいになるってわけだ。ちなみに日記を書いている今ですら、このときの不安が理解できない。だから不安は不安で放っておいて動画を見たりルービックキューブを回したりするのが一番いい。
とにかくしばらくすると、脳天気って書いた板首からぶら下げて選挙に行こうかなと考えられるぐらいの気分になってきた。調子が出てきたので天気予報で最低気温を見ていたけど、そろそろ布団がいらないのかもしれない。大体最低十度超えたら布団がいらなくて、二十度手前になると毛布もいらなくなってくる。足はそれとは無関係に冷える。でインターネットのニュースを読み散らかす余裕はなかったが、出かけるべき時間になったので出かけた。そして見事に小学校を退学になった。正確に書くと投票するために小学校に入って、キョロキョロして帰ってきたというわけ。しかし、やっぱりというかなんというか、春一番の小学校は展示物がなくてつまらない、ガキどもが変なものを作って展示しているときが一番楽しい。だから月二回ぐらい選挙してくれていいよ。本当に入学とかはいいです、朝起きるとか無理なので。帰ってきてからようやくニュースを読んだけど外国で起きてる暴動がちょっと羨ましいと感じてしまった。フランスみたいに大暴れしてほしいわけでもないが、終身雇用はもうダメ発言に対抗して日本全土で労働ボイコットなりサボタージュが起こってほしいという気持ちはあるんだよね。日本人はストライキしないっていうじゃん。それで死んでみせてるんだという仮定がもし正しいのだとしても、過労死ぐらいじゃ社会は全然動じてないんだよな。やはりみんなで一斉に仕事を休まねばならぬ。そりゃあもう教師も医者も警察もですよ。こういうこと考えてたら思い出したけど、そういや一揆とか打ち壊しの本溜まってるんだよな。読まなきゃならない。
夕方過ぎになって、デパートに出店したパン屋が客からの謎クレームでデパートからも商品出すなと言われるというかわいそうな話題読んでいた。かわいそうだな~と思っていたんだけど、「みんな死ぬ気で働いて焼いてるから悔しい」と書いてあってヒッとなってしまった、死ぬ気で働くのは公害なのでやめてください!! なんか死ぬ気で働くという美しい行為をしたのに、みたいな書き方は本当によくない、そりゃみんなおいしいパンを食べたいだろうけど、それは職人の「死ぬ気」を賭してまで食べたいものではないはずだ。余裕を持って作って、その分でできるだけのおいしさであればそれでいいんだよ。今日は結構時間が経ったので室内運動をしてみた、轢かれた足はほとんど痛くないがきれいさっぱりというわけでもないので走れないし、結局膝を立てる運動はヤバい感じだったので中止してしまった。あとなんだろ。簡単なハンコの本を読んで分かったんだけど、おれは多分、九畳篆というやつが好きだ。