ぐ戒

ダッシュで交差点を渡ったのに目的のバスが目の前で行ってしまったのであと何時間待たなきゃならないんだろうと落ち込んでいたらしばらくしてちょっと違うけど番号が同じなバスがやってきたので多分このバスでイケるやろと踏んで乗り込んだんだけど座席から見える道路にカラフルなタイルが埋め込まれていてこんな道帰り道にあったっけと不安になったのでとりあえず最終的に違う場所に行かないように家の近所のちょっと手前辺りで予防的に下りることにしたんだけど財布に古い券が挟まっていたことに気付いたのでこれ使えるかと運転手に確認したりそれから小銭を出したが五十円玉が二枚あったりしてかなりモタついてしまう夢を見た。五十円の下りだけめちゃくちゃ生々しいな、これは確実に夢だがつい最近同じことがあったんで。あと、車で乗せてもらって古書店に行ったので当然帰りも車に乗ることになったのだがこっち行けるかなと家族が遊んでいた結果迷ったので一旦店の駐車場まで引き返し本当に道を覚えてないのかさっきと逆方向に向かったらいいんじゃないとかアドバイスしたが全く無視されたのでおそらく遊んでいたという事実がバレるのが恥ずかしいのだろうとおれが代わりに家にいる方の家族に電話して迎えに来てもらったが地図をくれただけでおれはそっちの車に乗せてってもらえない夢を見た。また置き去りの夢だな。多分根本的に置き去りというものに対して恐怖があるんだろうな、置き去りにされて嬉しい奴はあんまりいないだろうけど。午前十時半の起き抜けには、静かな図書館に新幹線に乗ってきた奴が自慢しに入ってきて声が出かかったのでうるせえと注意したらアンパンマン好きかーッてでかい声で叫ばれてしまう夢を見た。うるせえっつってんだろ。なんか予告を訂正するような夢も見たけど覚えてない。正午過ぎの起き抜けには、嘘をつくのは誰じゃと黒い縦長の画面から火花と声が聞こえてきてそのうちそれがそろばんの玉みたいな波形と多めの改行で表現される夢を見た。そろそろ音楽を作れやという啓示なのかもしれない。
今日は世界ふれあい街歩きことセフレの日だったので放送を予定を調べていたけど、パレルモ、放送記録あり、次回のセフレ、オアハカ、放送記録あり、ということで言葉に詰まってしまった。番組公式サイトをリニューアルしたら今まで行った都市リセットして再度訪れていいことにするルールなんなの、まだまだ行ったことない都市たくさんあるのに……。ついでにセフレのツイッターみたらグアナファトでロケしました! って書いてあったけど、グアナファトも過去に番組で訪問済みですが??? マジで訪問履歴完全にリセットしてる気がする、これは悪いぞ。東南アジアとかアフリカに驚くほど行ってないし、インドは一度も訪れていないのに、訪問履歴をリセットして過去放送したことのある都市ばかりに向かうの、何の意味があるんだよ。決められた場所の定点観測じゃないんだからさ。あと最近ロケした場所だっつうクイズが出されていたんだけど、ヒントとして提示されていたリンクをクリックしたらフィリピンだった、世界ふれあい街歩きは十年ぐらい放送してるのにフィリピンをマニラとセブの二回しか訪れてないし、まさかそのふたつのどっちかじゃないだろうなという気になってる。せめてダバオぐらいは行けよな。つーかそもそもテーマが『ガイドブックにのっていない世界の街の日常や人々との出会い、発見を通じて「歩く旅」ならではの楽しみをお届けします。』なのにまずガイドブックに載りそうな街に行くのおかしいでしょ、これと欧米偏重と再訪問を禁止してくれないとムカついちゃうだけだな。
今日は? 今日も? 新竪に行ってちょっとだけいいな~と思う数学の本があったけどパスした、ちょっとだけだとさすがになあ。あと別にそこまで安くなかったし。なので、それからガレージに行ったんだけど、前回は見落としたのかそれとも新入荷なのか、ほとんど見たことある本の中に一冊新しい本が混ざっていて、それが漢字を主題とした古事記の本という、おれの興味の範疇にかなり近い代物だったので、喜んで購入してしまった。そういや今日帰ってくるときにどの候補者とは言わんが、選挙カーが信号のない横断歩道で止まらなかったのでおれが渡れなかったし、しかもムカついて目を合わせたら候補者に「ありがとうございます!」と言われたのでさらにムシャクシャした、ありがたくねえよ。オメーには絶対入れねえ! と思いましたね。そもそも入れる相手が(ベーシックインカムを目標に掲げてる候補者がいないため)いないんだが。夜、テレビのニュースを見ていたら、益城町の職員が足りない! 残業百時間! って普通に出てきてまた労働が怖くなった。労働者殺す気か??
セフレこと世界ふれあい街歩きはイタリア・シチリア島パレルモ(二回目)。名前の分からない教会からマッシモ劇場を目指す、さっそく薄いパンの屋台がある、スフィンなんとかとか言ってたかな、完全に忘れた、食べることが生きがいとか言ってる男が二三人来る。劇場からでかい十字路へと向かえば、シチリアの伝統音楽を流しで演奏してる奴らがいる。ジジイが割り込んできて、血を流した歴史が云々と言ってきてたけど、それってシチリアのマフィアじゃないのか。その先にある巨大な石像がたくさんある広場は恥ずかしい広場と呼ばれているようだ、これは何故かと言うと裸の石像だから。素朴だな。この辺は善良である。アラブ風の教会も写り込んだのだが、ナレーション的によく分からないわねで済まされてしまった。その先にある市場ではまるごと茹でられたタコが売られていた、ぶつ切りにして食うらしい、おつまみなのか主食なのか。その近辺の道に座り込んでいたのは大聖堂を書くフランスからの旅行者、フランスの、大聖堂か……。教会の中に複数の建築様式があるのは征服の歴史かと思ったら寛容と共存みたいな話だった。別の教会? それっぽい建物? には移民の黒人が集まっていて、ドカドカ太鼓叩いてる。現地の、要するに非黒人の教師が一緒に音楽をやっていると言っていたが、正直太鼓ソロの方がかっこよかった。道路が汚い通りは金物屋通り、買った店の近くで騙されただの何だのでかい声で言っているのが風紀悪い。また自転車屋通りとでも言うべき路地では昔の職人の手作り自転車が修理中だった。専門分野が違うのでバッティングしないらしい。次はシチリアの操り人形がいた、フルアーマーだな。ここは家族でやってるので修理なども自前で行っている、人形劇を特別に見せてもらう流れになったが、操り人形の剣の動きがメチャクチャ雑でビビった、ぶら下がってるだけじゃん。グルメコーナーではコワモテの男が出てきたが、シチリアでマフィアのコスプレするのって空気的に良いのかな。マフィアの携帯、サムスンだし。街歩きに戻ると、あれ……白い袋を持ったひとたちが……とナレーションが入ったが、そりゃ人間なんだから白い袋ぐらい持つだろ。ここでも薄く伸ばしたものが売られていた。お前らは薄く伸ばしたものが本当に好きだな。ここから路地に入ると、ソファーを力任せに二階に上げようとしてるバカたちがいた、失敗してくれと願ったが失敗しなかったし、薄く伸ばす店のジジイも棒を持ってきたりしていた。その流れでまた薄く伸ばしたやつを見せられてるが、今度は作成風景だった。そしてめちゃくちゃ遅い時間に寄り道コーナーが始まった、モディカへ。砂っぽい街にチョコを探しに行く、チョコを低温のまま作るから砂糖がそのまま残るらしいね。というところで終わり。早い……。夜の街の演奏会では寛容の精神をアピっていた。食前のおつまみが多過ぎるのは確かに驚きだったけど、ここでパレルモ終わり。ド普通な展開であった。