ぐ戒

予約して市役所に来て災害時の振る舞いについてガラスの向こうにいるジジイの職員から説明を受けていたんだけど途中からマイクの電源が切れてガラスの向こう側のほとんど小さい音しか聞こえなくなったし適当に相槌してたけど途中で自ら気付く形でジジイがマイクをいじり始めたしもう一度最初からやり直ししようとしてたので冗談じゃないぞと思いながら時間がありませんよと指摘したらそれもそうじゃなと納得してもらえたし部屋を出るときに次の予約を入れていた坊主とすれ違ったのでマジで時間がギリギリだったじゃんと胸を撫で下ろし外に出ると雨が降っていて仕方ないので一緒にいた婦警と一旦別れてあとで逮捕しに来いよと言いながら何故か雨に打たれながら雨具を広げていたけど完全に着用できてから急に晴れてきたし無意味に雨具を身に着けたままスーパーへ行き自転車のまま入店して今晩のおかずなどを買っていたところでやっと逮捕してもらえたんだがとりあえず夕飯を手に持っていたのでこれだけ会計したいと懇願したがダメですと冷たく返される夢を見た。この謎の逮捕システムがなんなのかまったく分からない。逮捕がまるでポジティブな行動のように扱われているが、その割に最後の流れは完全にネガティブだよな。あとどこかのタイミングでカバンが合わないという夢を見たんだが婦警の夢を優先していたら忘れた。アタッシェケースだったように思う。あとあと、アイマスクが外れていたのでお前呪われるぞと揶揄される夢を見た。これは本当に外れていたのかどうか定かではない。起き抜けには、ぬいぐるみがぺちゃんこだったので食ったのかと謎の疑惑を向けられしいや逆に綿を入れてフカフカにしたんだよと説明したらひどく怯え出したしそんなにぬいぐるみが怖いかと質問していたらヒイッ後ろにもぬいぐるみがと騒いできたのでいや残りのぬいぐるみは別人が綿を入れたんだよと説明したのに逃げ場がないとパニクられてしまう夢を見た。ちょっと前にセフレで見たぬいぐるみの病院の殺風景さを思い出してこんな夢を見ているのかな?
なんかまた起きてからすぐ労働が悪いという情報を目にしたので、まったくその通りだと頷きながらもつらい気持ちになっていた。労働で体調が悪くなった場合、病院に行くよりまず労働をやめる方が先では? と常識的なことを考えてしまうんだが、違うのかな。おれは基本的に、労働で病気になったら、病院で病気を治してまた労働に戻る、みたいな常識が本当に理解できてない。普通何かして病気になったら、それが治ったとしてもその原因には戻らないじゃないですか。でも、労働は違うんですよ。労働からは病気になっても逃げられない、生活と結び付いているから。おれはこの辺が狂っていると感じる。労働で病気になったりするひともいるわけだからそういうひとは労働から離れるべきだろう。しかしそれは病気であるひとだけに留まらない、労働が嫌なひとは労働から離れられるようにするべきだ、それは生殖がそうであるようにそうすべきなんだ。結局労働から完全には逃げられないという環境が人間の病気を重篤にしているんだよね。
ニュースといえば、まんがのジェンダーバイアスに規制をかけようというおかしな主張がかなり大々的に取り上げられていた。その作家は、タバコをまんがに書かせてほしかったけどダメで、限定的に単行本の中だけでは書き足す許可をもらった、だから「このように」ジェンダーバイアスも規制しようっていう論理展開をしていたけど、大丈夫なのかな、単行本の中でならジェンダーバイアスかけていいってことになるが……。つうか、以前別の記事で、煙草規制がきつくなってついに少女まんがで登場人物に煙管を持たせることすらできなくなった、売れてる作家は特別扱いを受けてるみたいだけどじぶんみたいに売れてない作家には抵抗する術がない、という主張を見たが、これを下敷きにすると、ジェンダーバイアス云々と言っている作家は単行本内で煙草を許可されたんだから売れてる作家なんだよな。売れてない作家の気持ちとか分かってないじゃん。とにかくまんがは思想書ではなく現実でありえないことを書くものだからジェンダーバイアスがかかってようが白馬に乗った王子様が出てこようが超能力で殺人が行われようがどうでもいいんですよね、まんがはフィクションであって道徳の教科書ではないんだ、そんな教育はほかの場所でやれや。その作家が言う「読むと夢と希望が奪われる漫画にあえてお金を出して買う人はいない」というのも、じゃあホラーまんがにお金出してるひとは何? という感じになってしまう、おれはホラーまんがは嫌いだが存在することは自由だと思っているので。この記事を読む限り、その作家は多分、少なくとも少年少女向けまんがは夢や希望を与えるものだ、という考えのひとで、それは昔から存在する良書運動家だなという気しかしないし、こういうひとは作品やゲームと現実を区別しないんだ。つまりいい作品に影響されて人間は善の方向に導かれ、悪い作品は悪い方向に、と。こういう、フィクションのせいで事件が発生するなどと本気で考えている人間が作品世界をダメにしてきたんだけど、よもやそんな人間が作家の中から現れようとはね。
気分がクサクサしてきたし今日は出かける予定がなかったので、ここらでいっちょう松居一代の動画でも見ることにした。そして大いに笑った。このひとの個人名を出すのはもうアウトサイダーだからです。ユーチューブチャンネルのヘッダの配色がサイケデリックだったので目が疲れてしまった。そしてまた労働は邪悪だと思えるニュースが流れてきた。とある仏教研究者が自殺したというもので、その父親は取材に対して、今の大学は知性ではなく使いやすい労働力を求めているだけ、と答えており、確かにそうだなと納得した。いや、さっき労働は邪悪みたいなこと書きまくったんで、さすがに同日に同じ内容を繰り返したりはしませんよ。ただ、その仏教研究者は著書もあるほどの実力を持っていたらしい。となるとAmazonで検索してみたくなる。どのような本だったのか、見てみると割としっかりした内容っぽいぞ、しかもレビューも高評価だ……と感心していたらそのレビューがふたつともニュースが出た本日の日付で書かれていてビビった。おいおい、ここはお茶の間掲示板じゃないんだぞ、記念カキコをやめろバカ。と怒りながらそのレビューを書いた人間のプロフィールを見る。Amazonのプロフィールにはそのひとが書いたほかのレビューもまとめられているのが通例だ。そこで確認してみると五十代熟女破廉恥どうたらというDVDのレビューがしてある、おいっ!! 熟女モノ見てんじゃねーよ!!! この段落で言いたかったことはこれだ。死んだ人間の著作に記念カキコするような奴は熟女モノDVDで抜く。