ぐ戒

橋代わりに渡された鉄板を掴んで海に落ちないように懸垂をする昔の俳優の映像が流れててこれ何の場面の撮影なんださすが昔は違うな落ちたりしないのかなと感心していたら昭和懐かしのドラマ特集が終わったので一区切りしたなと席を立ったら次は昭和五十五年の警察二十四時を再放送しますと書かれていてめっちゃ見たいけどこれ以上テレビにかじりついているわけにもいかないから自室に向かったんだけどそしたら家族のパソコンが壊れたので見てくれと言われたしおれがパソコンしてえんだよと言いながら見に行くと見たことないエクスプローラーの状態で止まっておりファイルは開けるけどインターネットはできないしシステムを開くこともできないのでおれのパソコンもいずれこうなっちゃうのかなあとヒヤヒヤしながらこれは再インストールしか方法がないなと結論してそういえばおれの昔のマックも壊れたもんねえと話を振られたので壊れたどころか壊れまくったので高いパソコンはもう買うのをやめたんだってエピソードを話したらピンと来てもらえなかったので別に高いパソコンを買ってもいいよでもそれは最新の高価な掃除機を買って中身の機械も入れ替えながら使うようなものだよと例え話をしたら無理無理という返事だったのでとりあえず電器屋に来たおれの目的はトラックボールを探すことだったんだけど今の流行は布トラックパッドらしくてどうぞ触り心地をお確かめくださいと言われたのでみんなで一斉に触り始めおれたちは触るスペースがなくなったので衝立の向こう側の布を必死こいて触っていたがこれだとはしゃいでる犬みたいで無様なので回り込んで触ることになったんだけどなんか眩しいしよく見たら今までいたところの背後に鏡があってそれが店の照明を反射してたしこちらも負けじと手鏡で反射だとキャッキャしていたら目的の超巨大トラックボールをついに発見したのだが機械的に溝が彫られていたのでこれは中古なのかそれともこういう仕様なのかなと悩みながら回していたところ言い間違いの非常に多いバイト野郎が三月に上京するとか饒舌に喋っていたのでお前のそれは病気じゃなくて単なる言い間違いだぞ直さないと意味伝わらないだろと注意したらキョトンとされたのでおれがわざと言い間違いをしてみせてやる夢を見た。うーん長い夢で完全に覚えている、いい夢でしたね……。起き抜けには、他人のネットサーフィンをベタ褒めする夢を見た。反対にこれはどういう状況なのかすら思い出せない。
まあなんか起きるわけじゃないですか、この美しくも汚れた世界に。それでいつも通りパソコンを付けてインターネットニュースをチョチョイのチョイといじっていたら雨が降ってきた。は?? 今日は降水確率10%なんですが?? パーセンテージなのでアラビア数字で書いたが、たったの一割だったのに雨が降っている?? マジでどういうことなのかさっぱり分からなかった、金沢の天気の蛇口は壊れている。しかも通り雨じゃなくてしっかり降っていて極めて不快。この予報のパーセンテージと、レーダーで見える限りの雨雲の量でザーザー雨降るのってマジで何? 金沢ってところは常に雨が降っているし、合計すると大災害だという現実を改めて知らされた日となった。ところでベトナム人が逮捕されていたので、また技能実習生のベトナム人同士で殺し合ったのかなと思ったら、鴨を殺した罪で逮捕されていた。別に気が狂って殺したわけではなくて食べるために殺したみたいだが、それでも自転車の前カゴに入れてチャリこいでたとか書いてあって心臓に毛でも生えてるのかと思った。ベトナムでは殺した鴨をチャリンコのカゴに入れて移動するみたいなことがあるのかな。すご過ぎる。ベトナム人はとても朗らかなのでベトナム人が日本に来て犯罪を犯すと日本のニュースなのにベトナムニュースみたいな勢いを持ってしまうんだね。
今日は街の方に出かけた。新竪に興味ある詩集があったんだけど、まあ手持ちで充分だなと思って買わなかった。二か月ぐらい前に買った外国詩集のアンソロジーがチラ見するにはちょうどいい分量なんだよね。それからガレージへ向かってみたけどこちらには変化がなく、車庫の前に散らかっていて本をせっかくなので直してやったりしていた。マンションでは今年始めて本を購入した、簡単な数学の小さい本だ。これは足が遠のいていたわけじゃなくて、一月がずっと休みだったことが原因だ。で帰宅途中めっちゃ集団下校していて、ガキに興味がないからワラワラしていて邪魔だなぐらいにしか思っていなかったんだが、どうも殺害予告があったようだ、夜のニュースで見た。てっきり、ちょっと前に発生した大学への殺害予告を話題的にまだ引きずってるのかなと思ったよ、今度は小学校に殺害予告が出たんだな。帰宅したらそういう話題だったので一応書いておくけど、おれはどこかの誰かみたいにお金を使うひとだけがファンという考え方ではないし、川柳も音楽も積極的にタダで配っていく。確かに、絵みたいに短時間でインパクトを与えられない、という理由はあるが、別にそれだからタダで配っているわけでもなくて、単純に芸術的なものはもっとみんなで適当に遊んだ方が面白いと思っているからだ。そういうので最近ガキに人気なのってユーチューバーだと思うけど、なんか最近、そのガキの動画のコメント欄が荒れてるみたいで、そこで本社がコメントを逐一消すの諦めてコメント機能そのものを潰すとか言ってるのを目にした、ユーチューブの敗北っぽいな。まあ確かに、ガキとは性的合意を一切取りつけることができない、という前提には完全に同意するんだけど、もしその前提を使ってガキを守るっていうなら、ユーチューブは未成年者が動画をアップロードすることを禁じればいいわけで、甘えがある。おれには基本的に子供を守るレベルで大人も守ればいいし子供に許すことは大人にも許せばいいだろという考えがある、子供を守るなというんじゃなくて子供を特別扱いするな。
それではまんがタイムきららキャラットの感想を書きます。アニメ化の恋する小惑星が表紙だ、おれは重版もしたはずのすわっぷ⇔すわっぷがアニメ化せず今回で最終回なのが意味不明だと思っているが……。『恋する小惑星』、当然アニメ化なので表紙で巻頭カラー。前から言い出しかねていた引っ越しの件をついに初詣でで切り出すヒロイン役、それ故ほんの少しシリアス。とはいえ、送別会とか駆け落ちのくだりに勢いがあって普通に面白い。免許取得後のイメージも笑った。特に主人公が落ち込みモードなのだが、そこへ姉の登場、進学でひとり暮らしを始めるため部屋が空き、その部屋にヒロイン役が住むというまさかの同居展開、これは予想ができなかった。『まちカドまぞく』、バクと狐の喫茶店が度重なる破壊行為によりついに閉店となる。そこへ主人公が自宅アパートを紹介する展開で、ヒロイン役が出ていく流れ作られててゲラゲラ笑った。そこから主人公の家の冷蔵庫を図々しくも使おうとする姿勢とか、SNS映えする自宅とか、とにかく笑える展開だらけなのに話自体はしっかり進んでいるのがすごかった。しかも珍しく感動的流れで出来上がったメシなのに危ない味になってるのも良い。そこへ謎の影が近付き二話目へ。『NEW GAME!』、主人公とライバル役の考えがかぶって同じ店に来ちゃう、それで一緒にドーナツを買って職場に行く、なぜかというと休日出勤だから、休日出勤やめろ!! 甘くないやつはそのライバル役の、というかわいい受け答えもあるんだけど、基本的には全部じぶんでやりたいという主張の強さが衝突を生んでしまう。主人公側は言わずもがななんだけど、残された側の苦悩もちゃんと描かれていて良かった。『キルミーベイベー』、やすなが変なお面を持ってきてドタバタ、といういつもの流れではあるんだが、先制攻撃でとりあえず何もしてないうちから殴られてるのが哀れ過ぎて爆笑した。展開も面白いけど、その中でもちゃんと、顔への攻撃に集中させといてからのボディーへのパンチという巧みな暴力が炸裂していて感心してしまった。首の角度が無事に見えないところもウケたし、怖過ぎる顔もアクセントになっていた。『アニマエール!』、みんなで初詣でに向かう、主人公は馬子にも衣装状態なのだが喋って台無しになる。初詣でできっちり去年分のお礼をしていく姿勢笑った。主人公が凶を引いてからのひと悶着にちゃんとチア要素が入っているのもすごい。先生が、寝てるだけで暮らしていけるようにって祈ってるの、正解だよな。あと出がけに餅三つ食ってる女がいた。『おちこぼれフルーツタルト』、いつも脱衣回な気はするが今回はテーマがコスチュームなのでその度合いがさらに高まっていて、まず成人がイメージで脱ぐ。それにキツいと声をかける若者組、失礼過ぎるだろウケる。で紹介された変なコスチュームが出来た経緯で回想に入る、ここで若者もイメージの中とはいえ脱がされる。サービス回じゃん。性格真逆の頃のギャップも良かったが、頑張っておちこぼれになるという返事で笑ってしまった。『メイドさんの下着は特別です。』、今回の中心人物は忍者で、その敵といえばくノ一、それが三人も登場する。本当は当事者同士の問題なのだが、今回は金になるとのことで雇い主に目を付けられる、そのために応戦と、ここまではまだまっとうな展開と言えないこともないが、次の瞬間ショーツ型手裏剣を投げ始めたのでゲラゲラ笑ってしまった。つーかその手裏剣、飛ぶのか? 脱ぐのは平気と言って全裸になってみたりとか、今回もブチ抜きが多い。雑誌の表紙にすることで復習を遂げるのもナイス。『精霊さまの難儀な日常』、主人公たち人間グループに呼ばれたお茶会の前に、精霊たちがスカイツリーの上で会議を開く。土の精霊が土に全身埋まってリフレッシュとか言ってるのめちゃくちゃ笑った、生き埋めじゃん。でお茶会に遅刻、遅れたのはかくれんぼしてたからだろうということで巻き込まれることに。軍隊かよってツッコミも良かった。確かに、お互いの居場所がなんとなく分かるのって、存在を認め合っているのかも。『すわっぷ⇔すわっぷ』、最終回カラーなのだが、入れ替われなくなったのにかなり日常的な展開。むしろ、入れ替われなくなっても大事な存在だという認識が生まれてハッピーという感じだった。その上で、食欲を満たすために結局入れ替わるという事態が発生して、まあいいよねという空気の中、最後にサブキャラ告白という回収もやってのけていた。なんかちょっとあっさりめな最終回でネタバレということも特にない感じだな、とは思ったが、日常系はこれぐらいあっさりしている方がいい。『mono』、前回から引き続き玉探し。前回ストリートビューで見つけた場所を目指して車で出かけるのだが、徒歩になり断然キツくてどんどん大人がしなびていくのがかわいかった。暑がる大人に全方向から冷たい缶を押し付ける描写にはスピード感があった。その上違う玉であり、手を乗せればジュ~と焼かれる。最後の、家の裏の玉採点済みってやつ、つまり調査のために他人が勝手に入ったってこと? 『エクソシストと首輪の悪魔』、最終回。こっちはネタバレ的展開が少しはあるかな? でも前回までの流れでだいたいは読めると思う。問題なさそうなところだけ書いておくと、先祖の伏線を回収していて良かったですね。全員キャラが丸くなったなあと感じた。『先パイがお呼びです!』、ベビーカステラの屋台を探してフラフラする主人公に狐面の女が迫る、と思ったら会長。気付かないのかと思ったけど、お面に加えて髪型まで違うので気付かなかったのか。男に声かけられたときとっさにゴリラと言うの瞬発力あって笑った。顔出しはやっぱNGということでお面を付けたまま行動してたら守護霊と勘違いされるの、最高。最後のヒーローショー的なツッコミも良かったですね。『RPG不動産』、外で寝ているヒロイン役、露出がすごい。一方巷ではドラゴンが騒ぎを起こしていて、その関連性を疑う同僚、というシリアスな展開に闖入する噂のドラゴン。くつろいあり器用に電話してたりしててウケる。これが実は小さい魔物の集合体であったことから、主人公が仕事を与えるんだけど、その手際も素晴らしかった。最後はちょっと意味深。『ひだまりスケッチ』、絵のダメ出しを食らったので主人公のテンションが低い。そのへこんだテンションのままたこ焼きのことを呟いていてかわいい。あと後輩組、結構漫才してるよね? 頑なに否定してて笑える。たこ焼きを作ってもたこみたいに縮み上がって云々とネガティブになってる主人公に、出し物とかけて屋外でペインティングをすすめるの、めっちゃいい展開だな。『Aチャンネル』、姉妹で勉強したいが素直になれない話なので、一回で引き下がるなと言っていてかわいい。今回はひたすらこの、かわいさに紛れて笑いという形を取っており、目が合うシーンとかはすごく良いですね。花丸をあげてるのとか。最後、吹っ切れてデレるの最高じゃないですか? その結果、同級生が姉妹になればいいのか?? と無茶な結論を出していて笑った.『ブレンド・S』、別れの季節なので悲しんでいるのかと思いきや、客じゃなくてアニメが終わることを別れと表現していた。重いオタクなので薄い愛とは違うんだとかめんどくさい発言をしまくりだったり、公式情報でもネタバレだとめちゃくちゃにキレてるのが面白かった。結果弟の配慮で知ることになって、主人公のコスプレが空振りしてたのはかわいい。『あやしびと』、登校中、急ぎ過ぎて何かがねじれて妖怪の学校へ。最初に出会ったのが雪女、どうやら人間ってバレたらマズいっぽい空気があるが雪女のギャグが寒くて逆にウケる。こいつ指差してくるぞ! 校長が頭の中見てくる学校、風紀良さそう、と思ったら同級生が早速机折り畳んでて笑った。怖がっているのに妖怪には詳しい主人公もいい味出してる。『魔王の娘からは逃れられない』、魔界からの呼び出しは前兆がないので、友達宣言中に召喚されて早速大変なことになっててウケる。つーか魔王の娘、すぐ滅ぼすとか言うな、だから友達いないんだぞ。まあ用意もないので弁当渡すしかないし、メチャメチャ刺さってて笑った。唐揚げの味が分かるドラゴン、なんなんだよ。『正義ノ花道』、ぶっ倒れた主人公が膝枕されてるので女たちが嫉妬するという超ハーレム展開、こういう人間関係を書かせたら本当にうまいな。膝枕が治療という夢のような行為の中実際夢の中で対話している、そこへロリ化した猫ロボが来る、こいつらも女だったのか!? 最後にヒロインのひとりが実は地球人ではないという意味深発言。『ネコじまにゃんだフル』、ずっと学校に来ない生徒のいる神社で夏祭りをやる、基本的にはその子を外に出すために。協力してくれた怖いひとが怖い顔のままかき氷作ってるのウケる。作ったそばからわたがし食うキャラが居るのも面白かった。りんご飴渡さないという子供っぽさがありつつも、花火でシメ、この子が学校に来てくれるどうか。『異なる次元の管理人さん』、メカに排除って言わせる展開燃えるよねえ。おれ的にはデスマシーンなんだけど。今回は一貫して熱い展開なので、むしろ登場キャラがそれに乗って先に行けとか言って身震いするという熱さもあった。主人公がヒロインを守って死を覚悟するシーンもなかなかシリアスなんだけど、カパッスーは個人的にはちょっと面白い展開だった。『はるみねーしょん』、学校に猫を連れてくるはるみ。宇宙の猫も浮くとのことだけど人間と違って必要以上に浮いてるっぽくて空中戦とかやってる、ドラゴンボールじゃん。いつもあんまり笑わないキャラの笑顔をあえて書かないのが良かった。昼に缶詰め食うの悲し過ぎないか……。あと、猫の移動が飛行ならあの体型でなくて良さそうだなと思った。『ふじょ子とユリ子』、オタクグッズ整頓中に姉が来てしまう、姉にはオタク趣味を内緒にしているらしい。姉の髪留めって腐女子のフかな。喫茶店でバレないようにできない腐女子かわいいけど、周りが許してくれない感じがまたいい。腐女子としては早く姉を帰したいのだが、それが結局仲直りにつながってしまう、そして姉の相手も女というレズ展開、これは主人公に追い風だな、非常に気の利いた展開だった。つーか姉、気付いてる? 『まちカドまぞく』、一話目の続きで、別の魔法少女がカチコミ的に潜入してくるんだけどあっさりバレててウケる。殺(と)れるって表現も残酷で笑った。後半、メガネが主人公に報告してからがなんとなくシリアスで、バクが狐をかばってオブジェ化してしまう。そこへメガネを引きずってでもやってきた主人公がダサダサながらも解決するという流れなのだが、狼狽する無敵キャラのメガネがすごくかわいかった。そもそも冒頭にメガネに青い顔させてるし、その辺の根回しもぬかりない。『NEW GAME!』、フランス組の話。あとから来た日本人が余裕ぶってるのか、それとも何も知らないのか? という感じで、カマをかけるように先輩日本人が煽ってみる、それも平和に子供を媒介してるのがうまい、ちょっとズルさもある。闘争心に火をつけた結果、じぶんの殻と相手の欲求を知ることについて諭すような展開だがまあ青春だな、いわゆる敵に塩を送る状態だ。以上です。