ぐ戒

急げ急げとたくさんの原住民のガキどもに座った椅子ごと担がれて川の上をしかも半分川に浸かりながら運ばれる様子が映ったので面白そうな番組じゃんほかのことしてないで見ていればよかったなと後悔しつつエンディングを見てみるとどうも急いでいたのは日没後に村の中に部外者がいてはいけない決まりだったからで別に追い出されたわけではなく塀で円く囲われた土地から出るときも門番が挨拶してくれる感じだったしインドの何々族でしたというナレーションの後も一般市街地というかボロい住宅街の撮影は続くようで充分面白いし個人の自動車修理工のガレージに入ってみると日本語が書いてあったので質問しに入ったら警察と勘違いしたらしくギョッとされて奥に通されたんだけどここは実は同行者の家だということでなおさらびっくりしたしその奥の近所の公園を見下ろすベランダに案内されたからこれがどうしたのと言うとこの公園自体が所有する土地の一部と言われたので道理で余裕ある生活だなあと感心してこういう金に余裕ある奴に囲われてえよと素直な感想を抱きつつじゃあ公園を見下ろす石垣の上に昔座ってぼんやりしてた記憶があるんだがそこもお前の家なんだなと懐かしみつつ今はこの家の上の方に洞窟マンションが建設されてしまったよねと言うとそうなんだよおれん家の真上に作りやがってと愚痴り始めたのでまあまあ洞窟賃貸ならほかに青い光が出る素晴らしいところがあるしこの洞窟マンションはすぐ廃墟になるよとなだめながらさっきの番組の話に戻り部族の統一された変な動きはなんだと言われたのでああいうのは必要ない動きで遊びみたいなもんだが生活を楽しいものにするためには必要なものさと返事するとまた別の奴に拳銃から出ている煙をフッと吹き消すみたいなものかと質問されたのであれは一応必要な行為なんじゃないか必要ないのは拳銃を出し入れするときにクルクル回転させるやつだろうあんなことやってたらここに狙撃犯がいますよと言っているようなもので無駄に目立つことになるし最悪殺されることにもなるわけよと回答したところこの家の住人の同行者が殺されるとか暗い気持ちになったわとか言い始めたしまあいいでしょと言いつつ家を出ることになり最後に和室に座ってるそいつのババアに挨拶したんだけどめちゃくちゃうまく愛想笑いができたので顔の表情筋の発達具合に感銘を受けつつあのババアみたいに耳が悪いとグラムとキログラムを間違えて家に大量の茶が届くんだよなと納得する夢を見た。これは起き抜けの夢だったし、その割にめちゃくちゃ良く覚えていたので楽しい。大量の茶が届くというシーンでも、段ボールに大量の茶が届く様子が想像されており、その記憶まであるので良かった。あと、生後五か月の猫を追いかけてたらビンに入ってしまったのでかわいそうになりその場を離れたんだけど普通にその猫が追いかけてきたので出入り自由じゃねーかと思う夢を見た。このビンは家のプラゴミが固めてある場所にあった。
おれは起きたらすぐさま海外のネットラジオを聞く。これは、もう癖にはなってしまったが、当初はインターネットに繋がってるかどうか一時期ものすごく不安だったので、先にネットラジオをつけて繋がってるかどうかを耳で判断するという役割を担っていた。今もインターネットに繋がらなかったらそこそこ不安だしやめられないけど、それ以上に東南アジアなどの底抜けに明るいラジオが楽しくなっちゃってるんだよな。最近は謎のオボサトーッという叫び声が聞こえるラジオを聞いているんだが、また違うバージョンのものが流れていた。それからはインターネットニュースを読むわけだ。山登りジジイがアコンカグア登頂を断念したという情報があったんだけど、さすがにこれは早ない? だってNHKの夜のニュースでさあ、今から登り始めますみたいなときにトップニュースで流してたんだよ?? おれはこれが本当に鬱陶しかったのでせめて登頂に成功してからにしろやと考えていたんだけど、まさかベースキャンプから登り始める前に終わってしまうとは。一瞬、それでも高度六千メートルまで行ってんじゃんと思ったけど、そこまではだいたいヘリで行ってるということが判明した。あのジジイが校長を務める学校の生徒が「下山の勇気を見習いたい」とか言ってたけど、それだったらおれが労働中止したことも見習ってほしいよ。いや、おれが労働中止の判断をした先輩としてジジイを称えてやればいいのか。よくやったな、ジジイ。
天気は激しく変化しているのだが、とりあえず雑誌は取ってこようと重い腰を上げた、と完全に出かける準備を済ませた頃、突然雨が降り始めた……。なんでほとんど晴れもしないくせにこんな雨の降り方をするのか、雨雲ってのはひどい奴だ、とにかく無礼だ、なあ、雨を降らせるのは楽しいか、などと感情を爆発させながら悶々としていたが、もうこれ以上家に留まっていてもムカつくだけなので、出かけるころにした。そして雑誌だけ受け取ってきた、結局しっかり雨が降って、おれが家に入る前に青空が広がり、部屋に入ると太陽が出てきました。すごい天気ですね、アハハ。ところでその後ネットニュースを見ていたら、MP3で圧縮すると音源からポジティブな感情が抜けていくというオカルトっぽい論文が出たみたいな話題が流れてきた。でも、データの話なのでアラビア数字で書くが、「調査では32Kbps・56Kbps・112Kbpsという異なるビットレートの圧縮された音源サンプルおよび非圧縮の音源サンプルを用い」ていたとあるので、これは明らかにズル。だって32kbpsというのはいい悪いを別にして人間の耳でも明らかに「違う」と分かるもので圧縮がどうとかいう問題ではないじゃん、普通のポップスならくぐもった音になるし、そういうものからは当然暗さを感じるはず。もし本当に圧縮音源について一般化するなら、少なくとも128kbps・256kbps・320kbps対非圧縮でやらないとダメだろ。だいたい、そういうネットレーベルを掘った身としては、8kbpsでも良い曲は良いと明言できるんだよね。ドローンには暗い音が多いし、その良さというのも受容可能なレベルだし、おそらく圧縮音源だからいい悪いなどと一般化できない。
それではまんがタイムきららMAXの感想を書きます。巻頭カラーページにこみっくがーるずの歴史が縦軸の年表形式で掲載されていたんだが、アニメ化までの歴史があるはずなのに短すぎる、ここは四コマ誌だぞ、アニメがほぼ歴史のすべてであるかのような扱いだ。あと先取りして書いておくと、次号予告に「スペシャルワイドゲスト」という文字列があり、明らかにワイド四コマである。これはつらい。『ステラのまほう』、新歓イベントの続き。部活上のライバルのテントだけコネがきいててめっちゃでかい、すごいパワーだ。そこのキャラが主人公たちの引き抜きの目論んでいるため勝負する流れに。ちょっと前の星の話を引き合いに若干シリアスにもなるが、最後賭け事が行われていて理不尽さを感じてしまうくだりは面白かった。『きんいろモザイク』、演劇を見に母が来た! ので、狼狽するアリス。一方の母は髪型だけでもうひとりの金髪ことカレンを見分けていたのが印象的だった。つーかこの学校、今更ながら男がいるんだっけ? それとも文化祭だから入ってきてるだけ? 冒頭の上から目線アドバイスが面白かったんだけど、それを後半回収していてすごかった。母が制服を調達してきてかわいいことに。『ぼっち・ざ・ろっく!』、のっけからいきなり銀河の中にいる主人公で笑ったが、そこからさらに狂乱して店の前でさようならと連呼しながらセミの墓作ってるシーンで爆笑した。ところでバンド名に偽りがあるので誰も主人公と遊んであげてない、それでみんなで海に行ったが主人公が爆発四散してしまう、ひどい……。しかしベースの奴、まだ金返してなかったんだな。人食いトンビが出て来たところも良かった。『こみっくがーるず』、連載は大変なので電話口の主人公が担当にも聞こえる声で仲間に相談を始める。これで心配になった担当が細分化された細かい時間割を作ったせいで主人公が軍人みたいな動きになってて笑えるし、身内からも過保護とツッコミが入っている。そこで相方パワー炸裂というか、ポジティブに褒めまくっていて大変に良い。良過ぎて主人公のショック耐性ゼロになってるのも面白い。『初恋*れ~るとりっぷ』、似合わない発言をしたから雨→そのまま相合傘で帰るという流れるような展開。狭いのでくっつき合うが先生の妹には特に何も感じないんだな。地下鉄・ダンジョン・おばけという繋がりもテンポ良くてよかった。先生すきすき同盟みたいなのを結んで、知らない終着駅まで行ってしまう。その先生が場所特定するの、すごいというより怖くて面白い。『タベモノガタリ』、何かを必死で隠す主人公の姉、暴いてみると炊飯器。というわけで今回は卵かけご飯の話題、白身がうんたらとか全然考えたことなかったから普通にためになるな。真っ赤なトマトの実現はかわいかったし、飛距離が出そうという例えはうまくてゲラゲラ笑った。酒のつまみから実際に酒飲もうとするくだりも良かったが、学校で成人が酒飲んだらダメなんだっけ? 『社畜さんと家出少女』、少女が社畜を迎えに来る。折りたたみ傘を忘れるときのなるほどみたいなやりとり巧みで感心しちゃったな。あったかいものでも~と誘っておいてじぶんは冷たい酒を買おうとしているのも面白くて素直に笑った。ひとの服の匂いを嗅いでボンヤリするの、ほのかな性を感じますね。それにしても使ってないおちょこって怖くないですか? あれって洗いにくいし。『みわくの魔かぞく』、力持ちのキャラが出てきてバスケの試合でゴールをメキメキとやっちゃうんだけど、ダンクしたら手を離せよ、ウケる。その力持ちのコンビに尾行されて、髪が伸び縮みする場面を目撃されたり、直接親である魔王が来たりする。魔王、変装できてなくて笑った。で力持ちは実は勇者だった。『ご注文はうさぎですか?』、ごちうさにおいてこんなに露骨に胸いじりがあるの珍しい気がする。コンビもまた珍しいからかな。胸いっぱいのところでも胸ネタを蒸し返してた。今回はヒップホップネタも蒸し返すなど展開に冴えがある。あの子の両親って陶器職人なんだな。夢のないコンビもちゃんと回収してて、しかもギャグにつながってた。『しょうこセンセイ!』、え今回で初給料なんだ、前の飲み屋の金は誰かが払ったのかな。とにかくその給料で母親へのプレゼントを買いたい孝行娘な主人公。なのに結局改造前提でドライヤーを見ていて笑った、元の性能は踏み台なんだな。前機械を調整した工場で改造するという手の込みよう。その結果、威力を弱くしてもらって、語らいの時間を作るという流れはとてもいいですね。『魔王城ツアーへようこそ!』、ワイド四コマ。ロリの裸じゃんと思いきやこれはドワーフであり高齢者だから大丈夫という認識のようだ。魔王の提案を回収するあたりに主人公の優しさが見えますね。ドワーフは見た目とは違い高齢者なので飲酒もできる! 『旅する海とアトリエ』、グラサンがハズいひととそうでない主人公、そして新キャラの雑な翻訳など、脱線した陽気さに満たされていて良い。怖い目に遭うかもよ~という話に人間ソーセージとかですかと答える主人公、その怖過ぎる知識はどこから……。日本見えるとかいう嘘を信じちゃうのもかわいいね。百合、まだ諦めてなかったのか。『ももいろジャンキー』、雪が積もったので遊ぶ、ヤンキーさんは意地でも来る。雪うさぎ作りながら何だと思う? と質問したらブタ! と返ってくるの爆笑した。ヤンキーも作ったものにゾンビ連呼されてて面白かったが、雪だるまに目を入れるだけなのに亜空間が発生するのは不憫だ。でも、メシ関係だとかわいいものが作れる。これも謎だ。『委員長のノゾミ』、水泳の授業なのだが、委員長の目が悪過ぎて、煽ってくるライバルが見えない。そして速やかに溺れてしまうし、メガネは親切なライバルが落とし物として届けちゃう。そして主人公と廊下でバッタリ、女子更衣室だよと言われてるのかわいそうでウケた。ラッキースケベ連発でMAXには珍しい展開だが、乳房をメロンパンで例えるのはちょっと年季が入ってるな。『私を球場に連れてって!』、優勝予想。たとえ世界が滅びても優勝すればいいとか危険思想を小学生が口走ってるのウケる。主人公は主人公でメシの開幕を済ませてるし、ビールの売り子は野球ファンはダメな大人が多いとかひどいことを言っているので開幕からギャグも飛ばしていてサイコー。途中、一瞬シリアスかと思われたコマを最後でボケ的に回収しており、ここも面白かった。『たつのお年頃』、頭に血が上ると炎を吐いちゃう女の子が主人公。カーッとすると余計吐いちゃうなどと書いてあると別のもの吐いてるみたいだな。興奮しないように女子校を選んだつもりが五月女・学園を五月・女学園と読み間違えて共学へ。で何やら思い出の男と一悶着、といったところで幼馴染みが水を使い解決といった流れ。この幼馴染みは手を繋いでくるところがかわいいが、水も口から吐くんだな、衛生面で問題ありそうで笑った。『エンとゆかり』、このまま異世界で話が進むのかと思いきや異世界の水晶玉から現代のスマホへと映像を繋ぐことに。泣いてた友達たちは喜ぶが、死体がなかったと率直な意見を言っていたので残酷で笑った。主人公が異世界のメシで懐柔されてるのもかわいい。ここで主人公を呼び戻す策として出てきたのがガチャ、想像もしてなかった。「まわす」ってボタンがあってガチャ以外の何物でもなくて爆笑した。ガチャで興奮する仕組みも解説してるし、レアっぽい演出とか普通に興奮してるのも良い。さらに、主人公を呼び戻したが今度は異世界のキャラを引っ張ってしまう。先が読めなくて最高に面白かった。『サジちゃんの病み日記』、ほとんどシリアス。この作品はシリアスになると没入しちゃうからなあ。脅迫などがあった。乳房と連行だけが明るかったかな。『どうして私が美術科に!?』、幼馴染みが主人公の友達をたらし込み始めた。まず飴や褒め殺しであっさりふたり、その後妖精さんが徐々に人間に戻されててゲラゲラ笑った。主人公の相手役はレズ対幼馴染みという構図だったが吐血して負けてるし、すべてが終わってみると飴とかショボくてウケる。『ななどなどなど』、 主人公は渋々学校に出て来たのでずっとねちねち言ってるしヒューマノイドからも陰キャこわぁと言われる。スクールカースト上位とか失礼な言葉と共に引っ張ってきたキャラは輪をかけて根暗、そしてそいつに対してイキり早口を見せる主人公、怒涛の展開でめちゃくちゃ笑った。このあとも相手が廃課金ユーザーと分かるや、イキってしまった自覚に潰れてしまうなど流れるような面白展開があった。それでも友達だが、ネットで会えるからと学校をサボった挙句の中卒だとネットでマウント取れないというツッコミも鋭くて良かった。『合体アイドル!スノウちゃん』、MC役が風邪引いてて喋れないのでボーカル役が喋ることになるが不可能すぎて「おさす」とか言ってるのめちゃめちゃ笑える。とにかく精神が不安定なのが非常に良くて、そのくせ口だけは悪いので他人事みたいな発言やイジリをしてしまう。腹いせなのか仲間も出演しますと勝手に発表してしまったのにも勢いを感じるな。最終的に口を永遠に閉じてやるとか言ってるし。『ガーリーXプロージョン』、本人は学校爆破ビビりまくりだが相棒がやる気になってしまっており、生徒会にも口裏を合わせに行く。行動力あり過ぎだろウケる。結局パンケーキから粉塵爆発を思いついたのだが、あれで被害もお咎めもないのがすごいな。生徒会長とかデレてさえいたし。『彼女がお兄ちゃんになったらしたい10のこと』、親に紹介というの、確かに恋人か結婚だし妹役の勘違いは分からないでもないのだがノリノリなのがかわいい。親はかわいいもの好きなので相性抜群、その親は娘に対して「男を上げた」と言っており笑える。コスプレ展開は控えめだが素直に応じているところもいいですね。よく見ると怖い人形も良いポイントだ。帰宅してすっげえ甘えてるのも予想外で面白かった。『のけもの少女同盟』、最終回。コメディー的回収ではなかった、暗さは和らいでいてそれは作者の力量だな~と感心するのだが、遺書があるのはやっぱり悲しいねえ。それ以後は七年後展開なのでネタバレかな。落ち着いた最終回であった。『ななかさんの印税生活入門』、安否確認のためにコメントにポエム書き込むの笑った、嫌がらせだ。ウェブは故郷みたいなもの発言確かにメチャ面白いけど、最近アレ言う奴いるのかな。先生の正体もついにバレてしまった。そして最後に卒業していく先輩に対して個人的なファンブックを贈呈、これは感動した。ええ話だけどこのまま次回が最終回。以上です。