ぐ戒

午前十一時の起き抜けには、おもくそでかい声で歌を歌っていたら家族から苦情が飛んできたのでしばらくアニメのPVを見ていたんだけど巨乳のレズが机の引き出しの中で絡み合ってたので狭くないのかと疑問を呈すると恥ずかしいからこうやってるのよと別の女学生が答える夢を見た。レズの夢なんか初めて見たかもしれない。特に感慨はない。あと、薄暗い古書店で汚い本を本棚からどうやって取り出すか検討する夢を見た。いつも汚い本を素手で取り出してるからこんな悩みないんだけどなあ。起き抜けには、家の中でアーケードゲーム展覧会が行われていてお前ゲーム好きなのに夜中にこっそり遊んだりしなかったのかと言われたのでその手があったかとこころの中で思いつつ強がってやったやったと嘘をついていたのだがその日が最終日だったので最後の十五分ぐらいゲームをしたけど終わりだからかもう誰もいなかったし虚しい気持ちになりながら部屋を出たがこれ搬入も搬出もどうやってやるんだと疑問に感じつつ自室に戻ると闖入者の男と女がいやらしいことをやろうとしていたので追い出して再度戻ると今度は芸人のコンビがいて部屋の中をゲラゲラ笑いながら掻き回し始めたので無視して中国茶を検索していたらいいウーロン茶を売っている店でサンプルとして突然パソコンの横に実物のお茶が入った棚が現れたしおれは疑うことなくそれらサンプルを手に取ったりしていたので机の上にこぼれた茶葉の処理方法も思いつかずに振り返ると芸人たちは押し入れを勝手に開けていてそこにおれの汚い文字が書かれた思い出箱が入っていたけど巨大なので片づけるの面倒だなと思いつつそいつらが帰る段階でプーアル茶が欲しいと言い出したんでフォークで無理に二杯分くれてやる夢を見た。結構長めなので覚えている量も多いけど、パソコンの右手に実物の茶葉が現れたシーン、明らかに昔のおれの部屋と机だったし、未だにあの風景に懐かしさを感じているのだと思うと若干ゾッとするな。
今日は久しぶりに掃除のことを思い出したのでがっつり掃除をした、なんて良くない行動なんだ、掃除は毎日しろ!! 昼間はなにやら異世界ライトノベルについて考えさせられたが、おれは別に昨今の紋切り型異世界モノをそんなに嫌っていないんだよね。真に異世界的なものは異世界に住んでない我々には考えることもできないのでリアリティーを求め続けることは不毛だし、昨今のライトノベルは普通に典型に典型を重ねて表現に快楽を求めてるだけだと思ってて、それ故快楽を求めるのは普通なので普通だな〜と結論している。おれが今高校生あたりならやはりライトノベルを書いているんだろうし題材もおそらくそれになっているだろう、気持ちいいことは大好きだからな。スライムが云々というライトノベルが多いのも、挿絵の数に限界がある小説においてスライムが共通言語として一番分かりやすいもののひとつだから使われまくるんだと思う、スレイプニルと言われても各人が思い浮かべる像は細かい部分まで一致しないだろうし。それは翻っていえば読者の想像力がないんだという話に持っていくこともできるが、そういうのはいわゆる純文学に任せておけばよいので、ドバーと快楽物質を出したい作品にはその機能が備わっていれば良い。一方、多分そういう凝った設定のものを書きたいひともいるんだろうけど、商業的には今は売れないので商業のラインでは書かせてもらえないという感じかなあと、この辺はぼんやり想像している。おれがこう思うのはヤングガンガンでwebから凝った設定のファンタジー鳴り物入りで引き抜いたら結局連載打ち切りになってしまったというのを目にしているからなんだよな、故に多分そういうのがあってももう引き抜きの可能性は低いだろう。あとめちゃくちゃ人気あったはずのライトノベルのコミカライズでもアニメ化が終わって一区切りついたら原作続いてるのに終わらせるということも分かった。ずっと続いてるのは禁書目録ぐらいじゃないか、あれはガンガンの表紙も取ったりするし、というか、スクエニ的にはライトノベルのコミカライズはアニメ化と人気確実枠としての徹底した食物なので、賞味期限が切れる前に喉を通っちゃうというか、まあそんなところ。
今日のお出かけでは新竪に行ったが、運が最低最悪なので結局古書店側のミスで予告なしに鍵が締まっていた棚の向こうにあったおれが一番欲しがっていた本だけがきれいになくなっていた。これでまたしばらく新竪には行けんな、つらすぎる……。ガレージは刑法の本が入っていたけど特に欲しくない、法律の本は多少はあるけどほら、労働とか表現の自由とかその辺りなので、刑法も無関係ではないだろうけど、そこまで食指を伸ばすとただでさえパンパンな本棚が。で、しょうがないのでマンションで前からあった江戸の本を買った。帰ってきたらなんかそれは苦労を要する偶然というか、英語とはいえ目的の書類を完全に合法的に入手することができたので、それは種明かしをすれば論文だったというワケだが、ともあれ原文に近いものを入手したので、マケプレで似た書物を送料込み二百九十二円で注文した。
昨日からずっと逃亡犯のニュースに齧り付いているけど、「容疑者とみられる男が逃走中に知り合った女性に茶がゆを作ってもらっていたことがわかった。」というすごい見出しのニュースを見てゲラゲラ笑っていた。そりゃ、そんなこともあるだろとしか言いようがない。茶がゆといえば世田谷自然食品は最近グルコサミンを放棄して青汁と味噌汁ばっかりCMしてるので社名に合ってきたなと思っている、味噌汁の褒め方は素人感丸出しで良い。あと都民全員が世田谷って場所をバカにしていることも分かった。