ぐ戒

車を運転するのは初めてなので困難を伴いつつ半ば押しながらガソリンスタンドへ向かいガソリン入れたことないんだけど満タンにしてもらえますかと店員に依頼するとカードに入ってたなけなしのお金の半分以上をごっそり取られた上部屋の隅の木造ベンチで待つように指示され地元の不良が横にいる中静かに待っていたらかなりの時間をかけてようやく給油が終わったんだけどいつの間にかおれの車の前には机や椅子が大量に並べられ憩いの場になっているし車に乗り込むこともできなかったからさっきの店員に店から出たいんですけどと依頼すると勝手口からなら横こすりながらですけど出ることができますよなどと間抜けなことを聞かされたので家族も乗る車なのでそんなことはできませんしそれだったら責任持って保管してくださいと注意して徒歩で店を出て折角の休みだから街の店をいろいろ回ろうと思っていたんだけど今日は月曜日だったのでほとんどの店が休みだし古書店は火曜水曜休みだから今日働いたら次木曜日でしかも土日も休みなんだな良い商売だなと羨ましくなってくる夢を見た。車運転したことないから描写が雑というか最終的に運転を諦めてるな。あと良い商売だなという感想は実在する古書店に抱いている感想だし過去に書いた記憶がある。あと、美容競争の見回りスタッフだったので最終コーナーのババアたちに本部からのお知らせメモを配ってからスタート地点のゲートを確認しに行ったらインターネットでいつも炎上してるキモい女がいたのでゲッという声が出てしまいそれで気付かれたので人混みに向かって全速力で逃げ込んだらさっきのババアの作る千切りだけでも食べてと叫ばれたので完全に無視する夢を見た。このインターネットでいつも炎上しているキモい女というのは今でも名前が思い出せるんだが別に書く必要はないので書かない。起き抜けには、大きな銅像の下で不謹慎な大声を張り上げてるみたいだけどこんなときにウォーリーを探している場合ではないと注意する夢を見た。
おれはツイッターで死にかけていたところをマストドンに救われたため恩義があるのだが、なんか外人? の書いた記事に、『Mastodonは、Twitterに代わるソーシャルネットワークサーヴィスとして人気が高い。少なくとも、ファシストがほとんどいないソーシャルネットワークを好む人たちの間では、だ。』という一文があって、ハ? となってしまった。こういうひとたちが使うファシズムファシストという言葉は定義がかなり曖昧で、もはや自由主義でなければ全員ファシストだぐらいの勢いがあるため、文章の意味が分からないことが多々ある。多分この場合は敵対勢力とか、もっと単純に敵とか書いておけばいいのだと思うけど、それだと同じ土俵で戦っている感じが出て嫌なんだろう、でも、そうだよ、同じ土俵だよ。いわゆる、ファシストだとかブサヨとかネトウヨとか、そういう言葉って当然相手が好む呼称ではなくて、そうと分かって使ってるとしか考えられないのだが、少なくとも平等を重んじる自由主義の方々がファシストなどという相手が嫌がるような言葉を押し付けて、「こう呼ばれるのが嫌だったらアンタの態度を直しなよ」という態度を取るのは平等でも何でもない、ただの暴力であり、それが招くのはただのケンカだと思うんだよね。だからこういう言葉を分別なく使う人間はただケンカがしたいのだと理解している。件の文章は、そのあとに『同性愛者やトランスジェンダーの人たちに対してもとてもフレンドリーだし、どのような神経学的特性をもっている人でも気兼ねはいらない。ファーリーズ(擬人化された動物のキャラクターを好むファンダム。日本でいう「ケモナー」)も、もちろん歓迎だ。』とも続けているんだが、なあ、小児性愛者は?? 意図的に小児性愛者を外しているよね? とも思った。
今日は街の方にお出かけした、夢と一緒だね。ガレージに行ったら外人の日記やその他欲しいものが複数あったがとりあえず日記だけ購入。なぜ真っ先にこれを購入したかというと、日本人は怠惰な野郎どもだみたいな記述があったからだ。日本人、昔はのんきで怠惰だったのに、どうして真面目さが取り柄みたいになっちゃったのか、おれは昔のままの素朴な日本人でいたいよ……。怠惰を許さない、一億総活躍だみたいな動きって本当に狂ってるんだよね、老人になっても元気なら働くのが一番みたいな空気はなんなんだよ、おれがたとえ老人になったとき健康であったとしても、それはじぶんと生活のためであって労働のためじゃないわ。それでそのあと魔界図書館へ向かって、異世界の書を抜き書きした。うーん久しぶりだ。天気が良ければもっと来たいのだが。
セフレこと世界ふれあい街歩きはロンドンのハムステッド。駅前の八百屋で軽く住人の人柄に触れてから、二階建てバスを見てロンドンだねえみたいな感慨を抱くところから開始。ここらは歴史保護区らしく、歴史遺産の電話ボックスをテイクアウトのカフェにしている。横にあるベンチは公共のものだろうか、そこで食うこともできるらしい。できるというかそりゃ近場のテイクアウトみたいなもんだが。街並みはというと三階建てぐらいの集合住宅が続いており、道幅は広いが路駐もそれなりにある。ここでひとがぞろぞろ出てきた歴史的な邸宅の紹介、ハムステッドで一番古い建物らしいがそれでも時期的には割と最近、そこの生け垣の中、手入れが行き届いた庭園を散策する。アリスがなんとかという冗談、結構通じるんだな。しかし外に出るとまた路駐、歴史的地区として景観を保護してるのに路駐オーケーなの意味分からんな。でかい公園であるところのハムステッド・ヒースは東京ドーム七十個分、出たよ、あんまりピンとこないたとえとして有名な東京ドームが。公園の説明が終わり、街中の通りを曲がるとそこはフラスコ通りと呼ばれる場所で椅子やティーセットが道いっぱいに広げてある、商品を撒き散らすタイプのアンティークショップだ。こちらでもジョークのように、なんと遺品整理しに行ったら白骨遺体があったんだ、って話をしていたがそれは普通に事件だろ。ちなみにフラスコ通りの由来は昔フラスコにミネラルウォーターを入れて売ってたからであるとのこと。細い路地に入ると第二次世界大戦で使われてた軍用車を乗り回す男が出てくる。犬もいる。陶芸店では女のガキがゾロゾロ出てきたのですこぶる興味を失いましたが子供の創造力には驚かされますとのこと、いや大人も大丈夫だよ、今からでも遅くない、すべての大人は労働を捨てて子供らしい創造力を取り戻せ。寄り道コーナーはハイゲート墓地。お墓に入場料が必要らしく、ごゆっくりと言われてしまう。でマルクスの墓の前にマルクスを敬愛してるんです! と力強く発言する若者がいる、こいつ資本主義の敵だ!! 次は豪華な、というか遺跡のようなお墓が出てくる、なぜこのようなものがあるかというと、昔のひとはお墓を買ってもらうために豪華なお墓を作っていたらしい。墓の前では黒猫が遊んでいた。中にある棺桶は、その昔、吸血鬼を探すために一度暴かれたためボロボロであった。街歩きに戻ってみると老人たちのハイキングの行列に出くわす。そのあとは売れた作品と同じ絵をリクエストに基づき描く絵描きの中年、穏健なイギリス人しか出てこない……。半裸で暴れるイギリス人とかいねえのかな。次はわたしの所有物と言って劇場を案内するババア、これは年号だからアラビア数字で書くが1893年の建物らしい、ジジイは長髪でサラサラヘアー。このジジイが演奏にハーモニカと口琴を使っていて、結構な見所ではあった。グルメコーナーは……出た! フィッシュアンドチップスだ!!!! フィッシュアンドチップスにメガトン級のビールついてるの、普通におつまみ感あっていいと思うが料理ではなくてビールだなそれは。戻って、ハムステッド・ヒースの池で泳ぐ犬が出てくる。ハムステッド・ヒースの池、すごく濁ってるけど泳げるんだあ! ってナレーションが入ったけどクソほど煽ってる言い方だな。実際その池で泳ぎ、手術したから新品の腰よ! と言って見せてくるババアがいるんだけど、最悪では? しかしホント人間は昔から若返りの泉が好きだな、多分その伝統じゃないの、一切調べてないけど。でもあれ? え? 戻ってからずっと公園?? 何が女子だけの婚前パーティーだ!! 公園から出ろ!! 街歩きをしろ!! 結局、公園で終わってしまった。以上です。フィッシュアンドチップスが一番面白かった。