ぐ戒

透明になる薬を飲んで昔のバイト先に忍び込み一度に最大三つの対象を破壊できるブーメランでおれがいた痕跡を破壊しその度に三百二十点が入るのを確認しつつうまくブーメランを操って四つの対象を破壊したあとおれの業務ノートを回収してなるべく音を立てないように裏口を静かに静かに開けて出て行き雨が降っているので後ろ手にノートを持ちながら家の方へ駆け出していたけどバイトとか労働を始めたら日常が死んでしまうなと考えると気分が落ちてしまうのでズル休みの方法を模索しつつ家路を急ぐ夢を見た。今日の労働の夢、どんな夢よりも違う意味で悪夢だった気がするけど、ブーメランを使っているので多少深刻な空気が紛れている。なんかビン状のものを壊していたが、酒かな。あとさあ、なんか数ヶ月前も、バイト先かどこか、なんだっけでけえ公民館みたいなところから雨の中走って何かを持ち帰っていた気がするが、おれはそういうシチュエーションが好きなのか?
昨日寝る直前まで終日雨っていう予報だったのに今見たら昼以降は雨止むことになってるな、どうなっているんだろう。まあこういう場合の天気予報に信じられるものがあまりないので期待はしてない。最近は気分によってIMEを使い分けているけど、間違えて登録してしまった単語を消すとき若干不便だなとおもった、SKKは。逆にいえば、非常に原始的な方法を使うので辞書にエラーが起こってもすぐ対処できそうというのもあるが。ところでさあニュース見てたら、個人名は出さないけどアイドルがなんか飲酒轢き逃げを起こしたとかで逮捕されたという事件があって、それに対してまた別の芸能人が、轢き逃げを目撃したのに被害者を無視してる一般人だらけだ、冷淡だという意見をブログで表明していて不快な気持ちになった、善意の強制はやめろ、そういう空気がブラックな労働を生むんだぞ。「轢き逃げを見たら駆け寄る」「コンビニ強盗がいたら後ろから羽交い締めにする」「子供が溺れてたら助ける」みたいなの、それをやるひとはすごいなという前提ははあってそれを否定するつもりは毛頭ない、ただそれをやると百パー事件や事故に巻き込まれるワケだから避けるひともいるだろうし、おれなら絶対にやらない、他人にやれという人間はキモい、人間には逃げる権利がある。
雨雲観測されてないのにずっと雨降り続けてるな、まあ今日は天気予報がひどかったのでもともと出かける予定がないのだが、期待させておいてこれというのは許せん。こないだ雨の日に徒歩でウロウロしてて思ったけど、おれはホットケーキの匂いを嗅ぐと、どうしてもガキの頃に食わせてもらえなかった思い出が甦るため切なくなっちゃうんだよね。ホットケーキ自体は大好物だし出されたらモリモリ食うけど反射的にそう感じてしまい、それはまったく治らない。いや、ホットケーキ食ったときの感動が大きくなるから治さなくてもいいのかもしれないが。あとなんかどっかのラッパーが相手をディスるときに差別用語を使ったから謝罪みたいな記事も読んで素直な疑問が湧いてきた、おれはラップ界の構造を知らないので本当に分からないのだが、「差別せずにディスる」ことってできるのか。差別用語を避けて、でも相手にとって不快なことを言う?? ラップの世界でどういう常識が成立しているんだろう。相手を褒め合うラップとか、これだけ広い世の中なんだからありそうではあるが、それは間違いなく「ディスる」とは表現されないだろうし。おれは緩やかな差別を認める主義なのでラッパーのみなさんにはのびのびとディスってほしい気持ちがありますけどね。
夜中に、めちゃくちゃ熱中して読書メモを完成させてしまった、おれの考えとは合わないもの(詩の読解について)のことなのに一切眠くならなかったぞ。なんなんだこれは? 読書は苦手で読書メモ作りは楽しいというの、まず人間の行為として意味あるのかな。つまりそれは飛ばし読みが得意ですと言ってるようなものだし、それを読書と称していいのかも分からん。とにかく気付けば一時間半も作り続けていたのでまことにクレイジーだ。ひょっとしておれの性格が最悪という前提があり、ひとの粗探しをしてメモにまとめてる行為に似ているから、読書メモ作成が楽しいのかな? だとしたら、性格が最悪で良かった〜! いいわけあるかよ。