ぐ戒

追っ手から逃れるために街の家々の屋根の端から飛び降りて逃げると地上より深いところまで落ちてしまって奴らも追ってこないしあちこちをウロウロしてみても戻れる気配がないのでこのまま地下へ進むかと攻略本を見てみたところラストダンジョンであり地下二十階以上もあるし最後の数フロアは全部そのフロア自体が巨大なボスであるためまだゲームを楽しみたいおれはリセットしてやり直す夢を見た。フロア全体がボスってずるいよな、全方向から攻撃が来るんだぜ。そういうところまでよく覚えている。あと、ゲーム機が届いたので開けてみたところスケルトンのポータブルメガドライブだったのでこないだ出た新型で処理速度の早いメガドライブと機能を比べてみようとなりつつそんなに重くなるゲームとかないだろと突っ込みながら届いたゲーム機に刺さりっぱなしになっていたゲームを立ち上げてみたところ鉄拳みたいな格ゲーだったが全然知らないし乱戦なので画面の端から端まで滑るように移動できる黒いキックで乗り切る夢を見た。この格ゲーとやら、以上に横長のステージを持っており、むしろアクションゲームのような体裁だったし、そのせいでなかなか決着がついていなかった。起き抜けには、芸人を集めて新しいグループを作る番組の企画でお笑いパワーが強そうな天然のチームのひとりに呆然としている奴がいたので事情を尋ねると今度父親になりますとか言い出すしそいつがチームの監督を務めることになったが欠点があるんですと白状してきてそれでもやらせるとその欠点というすぐキレるという性格が前面に出てきたため責任者から解雇を言い渡されてしまい漆の器の底を撫でながら明日から別のバイトを探すかと独りごちる夢を見た。最後つらすぎない? 労働がない社会を築こう! あと、お前は何者だと言われてガサゴソダンボールだらけのところを動き回る夢を見たんだけどよく覚えてない。
今日も今日とて雪かきをしていた。つうか少し晴れてきたから雪かきしたのに家に入ったら速攻で吹雪に戻ったし、天気は何なんだ、この天気は何なんだ、お前は一体何なんだ。賽の河原で石を積むというわけではないが、少なくともおれはそういうものを想定して地獄と呼んでいるし、地獄という言葉を使ったが最後、一ヶ月ぐらいあれも地獄これも地獄と言い続けるのだがそれは口癖がそうなってしまうという話。インターネットニュースを読んでいたらギターショップ? いや他の楽器も扱ってそうだから普通に楽器店か、その楽器店が預けてたギター類を返さずに閉店してしまったとしてニュースになっていた。被害者はもちろんかわいそうだし報われてほしいけどこんな個人的なニュースが全国レベルのニュースに載るの珍しいな、よっぽど悪質なんだろうか。その辺は具体的に解き明かすことができないが、そのニュースの説明に「音楽人の街高円寺」とか書いてあったし、そのような表現は初めて聞いたし、今から忘れる作業に入る。
あと冬季オリンピックが盛り上がってるようでニュースがそれに埋め尽くされるのが非常に不愉快だったわけだが、いやスポーツニュースはあっていい、あっていいんだが他のニュースの扱いが小さくなって、特にテレビでは今日世の中ではどんなことが起こっているのかさっぱり分からない、スポーツに興味ないひとにも配慮してほしいんだよね。そんな中、北朝鮮の美女応援団が人間の顔面のお面をつけて応援という謎の行動をしていたため、いろんなニュースサイトが画像付きで取り上げており、おれはホクホクしてしまった。韓国人すら、どのタイミングで拍手すればいいか分からないと言っていて、これは北朝鮮の素晴らしい面だなと強く実感した。しかし、いわゆる「美女」応援団が「美男子」の仮面を付けて応援することに北朝鮮ではどのような意味を付与しているのか、考えているけど結論が出ないんだよな、美女である必要なくないか、とか考えてると、最終的に仮面は面白いというピュアなゴールに出てしまう。
それでは少年ガンガンの感想を書きます。『裏世界ピクニック』、ざっくりいうと異世界系にいわゆる怪談話のような都市伝説を組み合わせたものと言うべきか。ほとんど野原のような裏世界と呼ばれる場所に入り込んでしまってその後ずるすると自主性もなく引きずられていく主人公といった雰囲気だけど、金に対する欲望には忠実なところがいい。『とある魔術の禁書目録』、新展開に巻き込まれていく中、ひとりだけ携帯で恋愛的な接触を試みているのがかわいいな。主人公が巻き込まれている流れは真面目で、銃で脅されたり銃で撃たれたりだが(なんと急所は外す)、殴られたけどそのあと普通に会話するみたいな流れがすげえ。『ベルゼブブ嬢のお気に召すまま。』、実はナイスミドルというかロマンスグレーというかそのようなジジイに返信できる使い魔の話。ウルトラマン的な返信時間であるため度々トイレに駆け込むところが主人とそっくりという描写が巧みだった。二本立ての後半はオカマの匂いでドキッとする主人公の話。『英雄教室』、メカの話の続き。問題解決のために「マザー」と通信を遮断したが、今度はそれが仇となって自爆へのカウントダウンが始まる話。友情を深め合うシーンのしっとりした感触が良かったが、主人公の行動、誰か気付いてやれよと思ってちょっと笑っちゃった。『はっぴぃヱンド。』、脳にチップ埋め込まれという表面的に見ればチープな話をとことん掘り下げる感じなのでいわゆる科学者の側の事情を探るべく仲間を増やす流れ。まあスタンガンで増やすって物騒だよな、ウケる。尾行してる人間、ちゃんと前のコマに書いてあって誠実だ。『無能なナナ』、主人公が関与しない殺人事件に対しての自主捜査が始まる。蚊帳の外で痛い主人公だが最近回復役とよくつるんでおり、裏の裏を読みすぎて硬直してるという風情かな。毒がねえじゃんみたいな焦り方いいですね、悪者の焦り方だ。『俺杖P』、一応特訓めいた展開だが、描写的には特訓にかこつけた脱衣展開なので色々すごい。一番すごいのは主人公ことペニスが伸びて相手を触手プレイしちゃう流れだけど、その後も全裸シーンなど、性的な爆弾のような話なのに、最後は純粋な恋の感情に落ち着く。えらい。『不徳のギルド』、単行本が延期になったので? 二号連続センターカラーだ。前回とは違い体力組のヒロインたちの特訓をする主人公。もっぱら乗り気なので特訓ではなくそのあとの描写がメインだが、突然酔ってバーサクするヒロインと、それを見て瞬時に逃げる主人公の落差でゲラゲラ笑った。必死過ぎる。『魔女の下僕と魔王のツノ』、魔王城を直そうとする当たり、明確な敵がどこにいるのかわからないまま馴れ合っていく感覚がすごいが、その中に変な恋愛をぶち込むのもすごい。おれの声が色っぽいじゃないだろ、ゲラゲラ笑った。『今日のケルベロス』、戦いがめっちゃ白熱している。個々の戦いを立体的に組み合わせて全体を俯瞰するような描写なので見ごたえがある。でも主人公がじぶんで突き破ると思っていたんだ、パンチとはな。『俺の彼女に何かようかい』、女子のケンカから仲直りへ。その中でギスギスするのが嫌という男子側が奔走するが、主人公は突撃型だし、猫男は誘導尋問的に性格が悪いと言い放つし、このへんで爆笑してしまった。父親の苦悩も(おそらく外伝を通して)よく分かる。『戦×恋』、こっちも戦いがいよいよ白熱してきているな、お約束のというわけでないが、相手の能力を上回り、また上回りという形で白熱度を高めている。しかし戦いのさなかにも全裸シーンを忘れない配慮は素晴らしい。『Im 〜イム〜』、ボスと中ボスと手駒がそれぞれ味方の軍勢に相対するような流れ、かと思っていたら最後はちょっと違ってさすがにびっくりしちゃったな。それでも兄弟の望まれた形での再開シーンがあるのでポジティブな空気が存在する。『ながされて藍蘭島』、卵の話の続き。どうも話が進んでいく中で卵じゃないのではないかという流れになっていく。それとは別に主人公がラッキースケベを食らうのはいつものことだし、それで手がかりをつかむのはずるいので笑ってしまった。あと妊娠のくだりも良かった。『ちちとこ』、次号あたりいよいよ最終回らしい、実質的には先月号の誕生日の話の続きなので、どうも季節的にもそこで区切りをつけるようだ。もちろん最終回なのでいわく付きのキャラも勢揃いといった風情、しかし会社はシビアだ。『異能メイズ』、マンション編が続く。泣き始めるのは幼児退行を起こすからか、でも幼児退行でタイムループしてるから能力発動したらみんなの精神が戻ってるって仕組みか? 謎が多く、しかも不可解な行動してる奴の顔がいい感じに邪なのですこぶる良い。『梅衣堂ひよと旦那様の野望』、旦那様の顔が崩れてるの久しぶりに見たけど基本的には大真面目にシリアスな展開なんだよね、掲載順もこんなところになってるし。もっぱら戦いと策略という感じなので、主人公のボケもさすがに場を盛り上げるには至らない感じで、政略ものの雰囲気を強めてきた。『FINAL FANTASY LOST STRANGER』、情報に値段がついている、ということはつまり、その情報はある、という結論はうまいね。新しい街でちょっと生意気な小娘の猫を探す話。それが姫なんだが、捕まえた女ってあの先月号の三姉妹か? めちゃ美化されてるじゃん。『生きてますか? 本田くん』、最終回。うーんネタバレになるから内容は伏せるとしても、どうなんだろ? 図式だけ書くと、どうやって解決したのか、が明かされてないんだよな。突っ込んでて事後みたいな終わり方だったのでモヤモヤする。『受験戦争』、受験を能力者が戦争にする話。とは言ってもテストは真面目に受けるので、その流れで相手を妨害するなど。受験という小さい世界にでっかい偉人が肩を貸すんだな、すごい。主人公の能力が一番地味だが、女の能力、じぶんが興奮しないのがズルいな。『平熱0℃の恋』、構図的には幽霊との恋愛もの。首輪的なものってなんだろう。ありがちな空中に喋りかけてる描写があまりなく、代わりに振れられるが故の脱衣させシーンなど、純愛を飛び出した形の流れもある。主人公の不信感との葛藤をもう少し見たかったですね。以上です。